東京大学大学院新領域創成科学研究科 サステイナブル社会デザインセンター(SSDC)の石原広恵准教授が、IPBES(Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)総会第12回会合において、アジア太平洋地域選出のMEP(Multidisciplinary Expert Panel:学際的専門家パネル)メンバーに選出されました。
IPBESは、生物多様性および生態系サービスに関する最新の科学的知見を評価・統合し、政策決定に資する情報を各国政府に提供する国際的な科学と政策のインターフェイスです。気候変動と並ぶ地球規模課題である生物多様性損失に対し、科学と政策をつなぐ中核的役割を担っています。
MEPは、IPBESの科学的中核を担う組織であり、自然科学、社会科学、人文科学に加え、先住民・地域知(Indigenous and Local Knowledge: ILK)など、多様な知の体系を代表する専門家(国連5地域から各5名=計25名)で構成されています。主な役割として、評価報告書や方法論文書のスコーピング、執筆者の選定、評価プロセス全体の科学的妥当性と学際性の確保、ならびに政策関連性と地域的バランスの担保を担っています。
石原准教授はこれまで、持続可能な社会設計、環境ガバナンス、科学と政策のインターフェースに関する研究・実践に取り組んできたことを踏まえ、日本政府からMEP候補として推薦されました。今回のMEPメンバーへの選出は、これらの学際的な研究成果と国際的な貢献が高く評価されたものです。なお、アジア太平洋地域からは、石原准教授の他に、韓国、インド、インドネシア、ネパールから各1名の専門家がMEPメンバーとして選出されました。任期は、IPBES総会第15回会合(2029年頃)までで、1回のみ再選が可能です。
本学ならびに新領域創成科学研究科にとっても、国際的な科学政策形成の最前線において重要な役割を果たす研究者を輩出した意義は大きく、今後のさらなる活躍が期待されます。
詳しくは、IPBES>Multidisciplinary Expert Panel ウェブページをご覧ください。