SINETを活用して柏市の小学校3校とオンライン特別授業を行いました
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2025年9月17日、東京大学大学院新領域創成科学研究科は、柏市の酒井根西小学校、富勢西小学校、手賀西小学校の3校を高速学術情報ネットワーク「SINET」を通じて接続し、メダカを題材とした特別授業を実施しました。授業を担当したのは、メダカの遺伝子と進化を研究する尾田正二准教授です。
3校はそれぞれ少人数の学校で、学校同士の交流の機会も少ない環境にありますが、今回はオンラインを通じて互いに学びを共有しました。授業では、各校がこれまでのメダカの学習成果を発表し、「卵の養分は何でできているのか」「泳ぐ練習をしていないのに、なぜすぐ泳げるのか」といった疑問を尾田准教授に投げかけました。
尾田准教授は、内臓が透けて見える「スケスケメダカ」や血液が光る遺伝子改変メダカの映像を交えながら、児童の問いに丁寧に回答しました。卵の中での栄養吸収の仕組みや、卵の毛のような構造の役割、そしてメダカの祖先が海に住む魚であったことなどをわかりやすく解説しました。
質疑応答では、「遺伝子を変えると性格も変わるのか」「生まれた後に親を見分けられるのか」といった科学の本質に迫る質問が次々と寄せられました。尾田准教授は、メダカが約400万年前に日本へたどり着いた「日本人の大先輩」であることに触れ、「見かけたら『先輩、おはようございます』と挨拶してほしい」とユーモアを交えて語り、生命への敬意を呼びかけました。
授業後には児童から「たくさん勉強したのにまだ知らないことがあった」「メダカのことなんでも知っていてすごいと思った」「全ての質問に答えてくれてありがたかった」など、さまざまな感想が届きました。
今回の取り組みは、2024年度の十余二小学校での授業に続くもので、大学と地域の学校をつなぎながら、「命とは何か」を考える貴重な機会となりました。

