イベント

第1回 フュージョンエネルギー学際研究センターシンポジウムを開催

投稿日:2026/02/18
  • ニュース
  • イベント

2026年2月10日(火)、第1回フュージョンエネルギー学際研究センターシンポジウムが、センター主催、本研究科共催で開催されました。

東京大学柏図書館メディアホールを会場とし、学生、教員、企業の方々約40名が参加しました。今回のシンポジウムの副題は「フュージョンエネルギーの社会実装を目指して」であり、三名の招待者と二名の本学教員から講演が行われました。

慶應義塾大学の小西啓為先生からは、AI関連の電力需要の増大等の内外のエネルギー情勢を紹介しつつ、フュージョンエネルギーの特徴・役割とそれへの期待が述べられました。京都フュージョニアリング社の西村美紀氏からは、ご本人の経験から、研究者と企業人のデータに対するアプローチの違い、スピードの違いが述べられ、スタートアップ企業としてのフュージョンエネルギーへの取り組みが紹介されました。日立製作所の冨樫央氏からは、若手技術者としてフュージョンに関わった経験、企業での仕事の過程が紹介されるとともに、学生時の人的交流の重要性が説かれました。本学の井通暁教授からは、核融合でなぜ高温高密度プラズマが必要とされるかの解説から始まり、現在、主流のトカマク方式が平衡系としては最適であること、逆に非平衡系には潜在的可能性があること、そのようなフロンティアを研究する意義と面白さが紹介されました。また、本学の梶田信教授からは、プラズマと材料の相互作用、プラズマ照射によって表面改質を受けた材料の特性がわかりやすく説明されました。特に、フュージョンでは用いられない元素による表面改質が多彩な特性を示し、様々な産業応用の可能性があることは印象的でした。

講演に対しては、活発な質疑が行われ、最後には本学の飛田健次特任教授から人材育成の重要性が強調され閉会となりました。シンポジウムの直前には柏キャンパス内の実験室の見学会が催され、なじみのない方には非常に印象的だったようです。また、シンポジウム後に交流会が開かれ、企業、学生、教員の組み合わせで様々な情報交換、相談がなされ、研究者のみの交流会とは違った雰囲気でした。今回はセンター設立後の記念すべき最初のシンポジウムであり、盛況でした。今後、毎年度最低一回開催していく予定であり、多くの方の参加を期待しています。

フュージョンエネルギー学際研究センター センター長 江尻晶 

慶應義塾大学 小西先生

京都フュージョニアリング 西村氏

日立製作所 冨樫氏

 

関連リンク

フュージョンエネルギー学際研究センター

お問合せ

新領域創成科学研究科 広報室

  • X
  • Facebook