記者発表

第8回日本医療研究開発大賞における内閣総理大臣賞受賞のお知らせ

投稿日:2026/01/19
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東京大学大学院新領域創成科学研究科

東京大学大学院新領域創成科学研究科(千葉県柏市)の山岸誠准教授は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)とともに、「EZH1/2エピゲノム制御を標的とするがん治療薬の創製」により、第8回日本医療研究開発大賞において内閣総理大臣賞を受賞しました。

日本医療研究開発大賞は、国内のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした功績を称えるものです。医療への国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、2017年度より表彰が行われており、今回で8回目となります。内閣総理大臣賞は、極めて顕著な功績が認められる事例1件に対して授与されます。

今回の受賞は、T細胞リンパ腫の発症・進行メカニズムとしてエピゲノム異常、特にヒストンメチル基転移酵素EZH1およびEZH2(以下、EZH1/2)によるヒストンの過剰なメチル化が関与していることを明らかにした山岸誠准教授と両酵素の阻害剤研究を実施していた第一三共株式会社が産官学連携により世界初のEZH1/2阻害薬バレメトスタット(エザルミア)を開発したことが高く評価されたものです。また、臨床試験において再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫および末梢性T細胞リンパ腫に対するバレメトスタットの有効性と安全性が示され、日本で早期承認を取得して多くの患者さんの治療に貢献していること、さらにバレメトスタットを他のがん種や併用療法へ展開する研究開発が進行しており、がん治療へのさらなる貢献が期待できることも、今回の受賞で高く評価されました。表彰式は2026116日に首相官邸にて開催され、高市早苗首相より授与されました。
 

東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻
山岸誠 准教授のコメント

このたびは、第一三共株式会社様とともに、このような栄えある賞を賜りましたことを大変光栄に存じます。今回の一連の研究は、地道な基礎研究の積み重ねがあって初めて疾患メカニズムの一端が明らかとなり、新たな治療法の創出へと結実しました。長年にわたり研究や臨床試験にご協力くださった患者様や参加者の皆さまとそのご家族、ならびにご指導いただいた先生方、国内外の共同研究者および医療現場の先生方、日々ともに研究を進めてきた研究室の室員や学生の皆さん、産学官の多くの関係者のご支援に、心より感謝申し上げます。あわせて、日頃より研究活動を支え続けてくれている家族にも、この場をお借りして深く感謝申し上げます。本受賞を励みとして、難治性がんや関連疾患の克服に向け、基礎研究に一層力を尽くしてまいります。

 

高市首相より賞状を授与される山岸准教授
左から、眞鍋淳 代表取締役会長(第一三共株式会社)、山岸誠准教授(本研究科)、本間大輔氏(第一三共株式会社)

賞の詳細等については首相官邸ホームページ>日本医療研究開発大賞 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kenkouiryou/suisin/amed/dai8/index.html をご覧ください。

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