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世界最速有機CMOS回路でフレキシブル温度センサの多ビット化を実現 ―箱単位から個品へと高度な情報管理を実現するIoTデバイスとして更に進化―

投稿日:2017/02/15
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トッパン・フォームズ株式会社
富士フイルム株式会社
地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所
JNC株式会社
株式会社デンソー
田中貴金属工業株式会社
日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース株式会社
パイクリスタル株式会社
国立大学法人 東京大学大学院新領域創成科学研究科

トッパンフォームズ、富士フイルム、パイクリスタル等のグループは、NEDOプロジェクトにおいて印刷で製造可能な有機半導体CMOS回路の更なる高速化と集積化に成功し、電子タグ内部に格納された固有IDコードや温度センサからの取得情報量の大幅な拡張が可能になりました。
今回開発した世界最速有機CMOS回路は、全てフィルム基板上に形成されており、IoT(Internet of Things)を実現する低コストな温度センサ機能つきプラスティック電子タグとして、より高度な物流管理やヘルスケア等の広範な用途への量産化に大きく前進しました。

 

なお、2017年2月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2017」内NEDOブースにおいて、本成果の展示を予定しています。


図1 今回開発した世界最速有機CMOS回路で構成された温度管理用電子タグのデジタル回路と試作タグ

 


図2 有機A/Dコンバーター回路を搭載した温度センサブロック

本成果は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の戦略的省エネルギー技術革新プログラム「革新的高性能有機トランジスタを用いたプラスティック電子タグの開発」の成果として得られたものです。

(研究内容についての問い合わせ先)
国立大学法人 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授 竹谷純一
TEL:04-7136-3790 FAX:04-7136-3790 E-mail:takeya@k.u-tokyo.ac.jp