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福島県の中学生と未来のまちづくりについて考える
―福島県新地町・尚英中学校 環境・エネルギー学習―

福島県相馬郡新地町の尚英中学校と新領域創成科学研究科をオンラインでつないで、202198日に「環境・エネルギー学習」を実施しました。本研究科の井原智彦准教授、寺田徹准教授の2名が話題を提供し、新地町の「環境エネルギーまちづくり」について尚英中学校の生徒たちと一緒に考えました。

まず、「脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの導入」と題して、井原准教授が環境問題の視点から講義を行いました。地球温暖化に伴う温室効果ガスの問題や、脱炭素社会にむけてどのような再生可能エネルギーを取り入れたら良いのかなどを、わかりやすく話しました。世界の動きから「新地町」の現在、そしてこれからについて、生徒たちが考えるヒントになることがたくさん散りばめられた講義でした。

つぎに、「持続可能な森づくりとバイオマスエネルギー利用」と題して、寺田准教授が里山をテーマに講義を行いました。これまで人と自然がどのようにつながってきたのか、現在失われつつある里山の重要性とこれからの活用について、バイオマスなどの例を挙げながら話しました。

続く質疑応答では、様々な質問が寄せられました。中でも「家庭で、自分でつくれる再生可能エネルギーはある?」という質問では、「とてもいい質問、だけど難しい質問でもある」として、講師同士でも議論が始まりました。「我々がすぐに思い浮かばないということは、再生可能エネルギーが身近ではないということだよね」「昔からあるのは、例えば薪ストーブ。現代では特殊なニーズになってしまったけれど、少し勉強すれば自分でも使えるようになる。簡単な技術でできるという意味で、バイオマスエネルギーは一番ハードルが低いと思う」「太陽光発電とかかな。個人向けのソーラーパネルもあるし。発電工作キットなどを購入して勉強してみるといいかも」など、生徒たちと一緒に考える楽しい時間になりました。

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最後に、副研究科長の徳永朋祥教授より、プログラムのまとめと生徒たちへのメッセージが送られました。「今みなさんが勉強していることは、別の教科であっても、森とエネルギーの問題のように深い関わりがありつながっています。まずは、知って、興味を持ったことを自ら学んでいくことが大事。みなさんの中には大学院に進学する人もいるかもしれない。その時はぜひ一緒に研究しましょう。待っています。」と締めくくりました。

なおこの交流事業は、福島イノベーション・コースト構想推進機構「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」(令和3年度〜令和7年度)採択事業である、東京大学「公・民・学共創による持続可能まちづくりを通じた復興知人材育成」の一環として、福島県新地町ならびに新地町教育委員会の協力を得て行われました。ご協力くださった方々に御礼を申し上げます。

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