2026年度第1回学融合セミナー 共通キーワード:つくる/こわす
- 講義:
- 2026年4月15日 16:50~18:35
- 場所:
- ハイブリッド(対面は基盤棟2階共通セミナー室)
「モノ壊し」の研究で世の中はどう変わったのか?
上西 幸司 教授「モノづくり」の重要性は日頃から声高に叫ばれているが、「モノ壊し」の方はどうであろうか?「天災は忘れた頃にやって来る」との格言で有名な物理学者・随筆家、寺田寅彦博士が「(地震予知の実現のために)固体破壊の実験を重ねれば、破壊という現象に何らかの物理的な規則性(法則)を発見することも不可能ではない。」と説いたのは1916年。実はドイツでは既に1907年に先駆的な破壊理論の発表がなされていた。その研究発表からおよそ120年。「モノが壊れる」という一見無秩序な現象に法則を見出だす、比較的新しい学問「破壊力学」がどのように発展し、どのような場面で我々の生活を支えてきたのかを振り返ってみる。
モノづくりのためのシミュレーション
奥田 洋司 教授外力によって構造物中には応力やひずみが生じる。その応力やひずみのもとで材料が破壊しないかどうかを検討するには、応力集中係数や応力拡大係数と呼ばれる指標をシミュレーションで求め、それを実験から別途求められている強度指標と比較することで破壊を評価する。シミュレーションモデルではさまざまな非線形性を数理的に考慮しなければならず、同時に、スパコンやGPUなど先端的な計算機の利用が必須である。最近の研究事例を紹介し、生成系AIがもたらす可能性も含めて議論する。