東京大学大学院新領域創成科学研究科

PROSPECTUS

基盤科学研究系 先端エネルギー工学専攻

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研究の特徴

 先端エネルギー工学専攻では、"エネルギー" をキーワードとした総合的な教育・研究を行っています。エネルギー変換システム講座、システム電磁エネルギー講座、プラズマ理工学講座、核融合炉工学講座(協力講座)、宇宙エネルギーシステム講座(連携講座)、先端電気エネルギーシステム講座(連携講座)から構成され、これまで個々に研究開発されてきた宇宙工学、エネルギー変換システム工学、先端構造/材料工学、超電導応用工学、エネルギーシステム工学、 プラズマ理工学、核融合工学などの分野を横断的に扱うことが特徴です。超高温状態(プラズマ) や高エンタルピー状態のような物質の極限状態におけるエネルギーの発生・利用・制御や、極限構造・材料工学、また様々な形態をとるエネルギーの効率的利用・貯蔵と環境適合性などを主なテーマとし、プラズマ核融合エネルギーや将来型宇宙輸送機に関する開発研究、資源や環境を考慮したエネルギーシステム、宇宙環境利用、知的構造・材料、極超音速高エンタルピー流、レーザーロケット、トーラスプラズマ生成・合体、超電導とその応用、太陽や宇宙のプラズマ物理、非線形科学など、基礎から応用まで幅広く研究対象としていることも特徴です。


教育の特徴

 今日の科学技術に対して社会から強く求められている課題の一つは、人類が生存し高度な文明社会を築いてゆくために必須の"エネルギー"を、科学の視点から総合的に捉え、いろいろな分野に分散して研究・開発されてきた技術を融合させ、社会と調和した発展を図ることです。先端エネルギー工学専攻では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、電力中央研究所と連携し、学融合的な教育研究体制をとることで、未来のエネルギー計画について具体的な可能性をイメージした先端的・独創的な研究・技術開発を行なうことができる人材の養成を目指しています。教育プログラムは、エネルギー工学の基盤となる各分野科目と、それらを融合し新しい発想を生み出す力を養う輪講や演習で構成されています。輪講では学生が自主的に統一テーマを決め、各人で手分けをしてその解決に取り組むテーマ発表制を取り入れており、研究プロジェクトの進め方とその難しさについて学ぶことができます。
 本専攻は、各研究室の設備の他に、プラズマ実験装置RT-1やUTST、および極超音速高エンタルピー風洞など特色のある大規模な実験設備を有しています。プラズマ核融合や宇宙エネルギーシステムの新展開といった研究プロジェクトを推進すると同時に、"大きな仕事"のできる人材育成の場としてこれらの設備を積極的に教育へ取り入れています。

将来型宇宙輸送機のエンジン空気取り入れ口まわりの流れ(マッハ数6、シュリーレン法)

RT-1プラズマ実験装置(超伝導コイルを磁気浮上させ、それが発生する磁場によって超高速回転するプラズマを閉じ込めます)

電導磁気浮上鉄道における車両運動解析のための機械力学系と電磁界系の連成解析モデル