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伊藤 寿浩

(いとう としひろ/教授/環境学研究系)

人間環境学専攻/人間環境モニタリング分野/無線センサ,大面積デバイス集積化

略歴

1988年3月東京大学工学部精密機械工学科卒業
1994年1月東京大学大学院工学系研究科精密機械工学博士課程修了(博士(工学))
1994年5月東京大学先端科学技術研究センター助手
1998年3月~1999年3月ドイツフラウンフォファーIZM客員研究員
1999年4月東京大学先端科学技術研究センター助教授
2007年7月産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門研究グループ長
2010年4月産業技術総合研究所集積マイクロシステム研究センター副研究センター長
2015年4月より現職

教育活動

(2016年度より)

研究活動

大面積デバイス集積化技術
繊維状基材をナノ・マイクロマシニングで機能化し、これらの機能繊維を“織り上げる”ことで、布状のフレキシブル大面積デバイスを製造するための技術開発を行ってきた。繊維状基材に多層機能膜を塗布する技術、繊維状基材にナノ・マイクロパターンを形成する技術、機能繊維を製織集積化する技術など開発内容は多岐にわたるが、例えば繊維状基材間を電気的に接続する可動接点技術は重要な技術の一つである(例えば文献1)。
超低消費電力無線センサ端末
超低消費電力MEMSセンサ(例えば文献2),超低消費電力無線センサ端末を実現するための専用の通信LSI,超低消費電力無線通信システム(受信機)の開発などを行い、世界でも類が無い、平均消費電力1μW級のセンサ端末を実現した。

文献

1) S. Khumpuang, A. Ohtomo, K. Miyake and T. Itoh : Fabrication and evaluation of a microspring contact array using a reel-to-reel continuous fiber process, J. Micromech. Microeng. 21(2011), No.10, 105019.
2) T. Kobayashi, H. Okada, T. Masuda, R. Maeda amd T. Itoh : A digital output accelerometer using MEMS-based piezoelectric accelerometers and arrayed CMOS inverters with satellite capacitors, Smart Mater. Struct., 20(2011), 065017.

その他

精密工学会、エレクトロニクス実装学会等

将来計画

本研究室では、N/MEMS(Nano/Micro Electro Mechanical Systems)の実装・集積化技術をベースに、人を支援する機器ならびに、生活環境、製造現場、社会インフラ等、あらゆる人をとりまく環境の時々刻々の稼働状態を認識するセンシング技術の研究開発を行う。また、特に本分野では上記センシング技術の社会実装をはかるため、フィールド実験を積極的に行っていきたいと考えている。

教員からのメッセージ

研究は問題意識や課題設定が大事だと考えています。まずは、自分たちが本気で取り組める課題を一緒に見つけて行きましょう。