東京大学大学院新領域創成科学研究科

PROSPECTUS

教員紹介

宋 軒 (そん しゆあん/准教授/環境学研究系)

社会文化環境学専攻/空間情報解析講座空間情報解析演習/人工知能; ビッグデータ

略歴

2010年 北京大学情報学部情報学工学博士修了(工学博士)
2010年 東京大学空間情報科学研究センター特任研究員
2012年 東京大学空間情報科学研究センター特任助教
2015年 東京大学空間情報科学研究センター特任准教授
2017年 平成29年度文部科学省卓越研究員
2018年 国立研究開発法人産業術総合研究所人工知能研究センター主任研究員

教育活動

大学院:空間情報解析講座
大学院:空間情報解析演習

研究活動

人工知能とビッグデータの時代において、都市のスマート管理、スマートシティは新しい科学技術分野として各国の学術界、産業界および各国政府から非常に重視されている。野村総合研究所によると、米国、欧州、日本のスマートシティの構築とそれに関連する技術の研究開発だけで2030年までに累計で約100兆円の投資が必要であると予測されている。米国ブーズ・アンド・カンパニー(Booz & Company)は、全世界のスマートシティのインフラ構築とそれに関連する技術の研究開発の投資額は2030年までに少なくとも41兆ドルに増加すると予測している。IDCによると、2018年の全世界におけるスマートシティ技術に関連する投資は800億ドルに達すると予測され、2016~2021年の予測期間中は安定成長を維持し、2021年には投資規模が1350億ドルまで達すると見込んでいる。2016年、「日本再興戦略」で示された「Society(ソサエティ)5.0」の構築は、産業競争力強化、未来の産業の創造によって自身の複雑な社会の問題を解決するとある。
都市のスマート管理および「Society(ソサエティ)5.0」の実現は、常に人を中核として都市規模の人の移動の流れを知覚し理解することで、都市のスマートな交通整理、都市における緊急事態管理、災害時の人道支援、伝染病の拡大予防対策、公共の健康促進などの目的を実現することである。このため、都市のスマート管理および様々な都市大脳プロジェクトで最も重要な研究課題と重要な技術は、都市規模の人の移動行動の知覚、分析と理解、シミュレーション、予測である。

したがって、宋 軒の研究は様々なマルチモーダルの人の流れ移動データと都市のビッグデータ(例:スマートフォン位置データ、携帯電話の通話記録データ、GPS軌跡データ、都市交通網データ、自然災害データ、伝染病データ、公共健康データなど)を統合、処理、分析し、新世代の人工知能技術(深層学習、強化学習、アンサンブル学習など)と結び付け、都市規模の人の流れの移動についての観測、分析、モデリング、理解、シミュレーション、予測を実現することにより、都市の交通整理、都市における緊急事態管理、災害時の人道支援、伝染病の拡大予防対策、公共の健康促進などの目的を実現する

文献

(1) X. Song, R. Shibasaki, N. Yuan, X. Xie, T. Li, R. Adachi, “DeepMob: Learning Deep Knowledge of Human Emergency Behavior and Mobility from Big and Heterogeneous Data”, ACM Transactions on Information Systems (ACM TOIS), 35(4): 41, 19 pages, 2017.
(2) X. Song, Q. Zhang, Y. Sekimoto, R. Shibasaki, N. Yuan, X. Xie, “Prediction and Simulation of Human Mobility Following Natural Disasters”, ACM Transactions on Intelligent Systems and Technology (ACM-TIST), 8(2): 29, 2017.
(3) X. Song, X. Shao, Q. Zhang, R. Shibasaki, H. Zhao, H. Zha, "A Novel Dynamic Model for Multiple Pedestrians Tracking in Extremely Crowded Scenarios", Information Fusion, Elsevier, 14(3), pp. 301-310, 2013.
(4) X. Song, X. Shao, Q. Zhang, R. Shibasaki, H. Zhao, J. Cui, H. Zha, "A Fully Online and Unsupervised System for Large and High Density Area Surveillance: Tracking, Semantic Scene Learning and Abnormality Detection", ACM Transactions on Intelligent Systems and Technology (ACM-TIST), 4(2): 20, 2013.
(5) X. Song, H. Zhao, J. Cui, X. Shao, R. Shibasaki, H. Zha, "An Online System for Multiple Interacting Targets Tracking: Fusion of Laser and Vision, Tracking and Learning", ACM Transactions on Intelligent Systems and Technology (ACM-TIST), 4(1): 18, 2013.

その他

(1) Guest Editor, IEEE Transactions on Multimedia,(2018)
(2) Guest Editor, World Wide Web Journal (WWW Journal), (2018)
(3) Associate Editor, IEEE Intelligent Transportation Systems Conference, (2018)
(4) Associate Editor, Big Data Journal, (2014-2015)
(5) Area Chair, IEEE International Conference on Multimedia Information Processing and Retrieval (MIPR),(2018)

将来計画

教員からのメッセージ