専攻概要


複雑理工学とは?


複雑理工学専攻は、理学と工学を融合した今までにないアプローチによって「複雑性」を解明し、新しいパラダイムを創成できる研究者・技術者を養成するという理念の下設立されました。実世界には複雑な非線形現象が数多く存在し、複雑な系を単純な系の線形的な重ね合わせで構成することは必ずしもできないという事実に我々は直面しています。カオスやフラクタルといった新たな非線形概念の形成を契機として、実世界には多数の非線形要素が強く相互作用する複雑系が至るところに存在しており、その理解は21世紀の新しい科学技術を創成する原動力となり得ることが明らかになってきました。

本専攻では「脳・バイオ」「アストロバイオロジー」「極限物質」の3つのモジュールを中心に、ナノから宇宙にわたるマルチスケール複雑系の学融合を推進し、新しい複雑系科学・技術の創成を目指しています。また、これらの分野に共通する数理・情報・学習などの理論と技術に基づく「複雑系プラットフォーム」を構築することにより、研究と人材育成を促進し、新たな展開を図っています。本専攻はそれぞれが1~3 名の教員(教授、准教授、助教)で構成されるいくつかの研究室からなっています。学生はこのうちの1つの研究室に配属されることになります。


アストロバイオロジーモジュール 脳・バイオモジュール 複雑系プラットフォーム 極限物質モジュール