伊藤・横山研究室

超分子科学

研究内容紹介

高分子、液晶、生体分子などの有機分子はソフトマテリアルと呼ばれ、外部環境の変化に応じて集合し多彩な高次構造(超分子構造)を自発的に形成する点に特徴がある。超分子構造の中には、ミセルや生体膜のラメラ(積層)構造のような比較的単純なものから、チューブやらせんまたはテトラポッドのような複雑な形態の高次構造、さらには生体組織のようなより複雑で階層的な構造まで様々なものが存在する。 しかもその構造全体が空間的にも時間的にも大きく揺らいでいるため、わずかな刺激により多様な構造相転移あるいは物性の劇的変化が引き起こされる。我々は、ソフトマテリアルの構造と物性を空間的にも時間的にも自在に制御することにより、環境適合性と機能性が真に調和した「生き物のような材料」の実現を目指している。

メッセージ

私たちが、もっと幸せに暮らせる未来を、私たちの手で作っています。人生を変える様な出会いを見つけてください。

私たちが研究している環動高分子の中でも、今、興味を持っているのは、環状分子のエントロピーです。今までの高分子材料ではできなかったことを環状分子のエントロピーを使ってできるようにならないかを模索しています。 たとえば、電気をかけると人間の筋肉のように伸び縮みする人工筋肉などへの応用が考えられます。この材料の研究は始まって10年ほどしかたっていないので、これから、ますます応用の可能性が広がっていく分野です。現在では、新しい高分子の実用化研究を行うベンチャー企業も立ち上がっています。

物質系専攻を志す学生へ

物質系専攻は、物理や化学などそれぞれの分野の枠を越えた新しい物質科学のフロンティアを探求してみたいという学生には最も適したところです。もともと物理的な研究をしていた私が応用化学の畑に来て、しかもベンチャー企業まで立ち上げるとは思ってもみませんでした。私たちの研究室は、高分子などソフトマテリアルの新領域を開拓するために、学生と教員が一緒になって明るく楽しく毎日研究に励んでいます。皆さんの参加を楽しみにしています。

伊藤・横山研究室のメンバー

伊藤 耕三 教授

伊藤 耕三 教授

1981年
東京大学工学部物理工学科卒

1986年
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了

1986年
通産省工業技術院繊維高分子材料研究所(現産業技術総合研究所)研究員

1990年
同主任研究官

1991年
東京大学工学部講師

1994年
東京大学工学部助教授

1999年
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻助教授

2003年
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻教授

横山 英明 准教授

横山 英明 准教授

1989年
東京工業大学工学部高分子工学科卒

1991年
東京工業大学工学部理工学研究科修士課程修了

1991年
(株)ブリヂストン研究員

1997年
M.S. in Materials Science and Englishineering, Cornell University

1999年
Ph.D. in Materials Science and Englishineering, Cornell University

2001年
産業技術総合研究所 主任研究員

2008年
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻准教授

学生の声

専門分野以外でも幅広い知識と経験を持つ先生のもと、ただ新しい物質を作るだけでなく、きちんと物性を測定・解析し、何が起こっているのかを理解するところまで行うというのが当研究室のポリシーです。

頼もしいスタッフ、新奇な材料、基礎から応用まで幅広い研究テーマ、整った実験装 置 、快 適 に 眠 れ る ソファーなど、研究に必要なものが全て揃っています。

環動材料の研究では伊藤耕三教授が興したベンチャー企業と緊密な関係があり、ベンチャーの研究者の方とかかわる機会がある点は、かなりユニークだと思います。

犬束 学 さん

物質系専攻を志す学生へ

環境・エネルギー・医療等幅広い分野で、物質科学の重要性はますます高まりつつあります。今まで学んできた物理と化学の知識を総動員して、物性研究の新領域に挑んでみてはいかがでしょうか。

お問い合わせ

〒277-8561 千葉県柏市柏の葉5-1-5

東京大学大学院 新領域創成科学研究科

物質系専攻 伊藤耕三教授・横山英明准教授研究室

04-7136-3756(伊藤)

04-7136-3766(横山)