メッセージ
自分で現象を発見・観測して、新しい分野の土台を作る。世界をリードする研究を日本から発信していきましょう。
子供の頃から、親から何かやれと言われたことはなく、自分で決めて、慶應義塾大学の理工学部に進学しました。実は研究を始めるまで、研究者になろうと思ったことも1回もなかったですね。研究をしてみて楽しかったから研究者になる道を選びました。
4年生の時に齊藤英治先生(東京大学教授)と出会い、物理の法則そのものを作るんだという言葉に衝撃を受けて、こんな研究があるのか、ここに行かないと損をするって直感的に思ったんです。研究するなら、主体的にテーマを決めてやりたいと思い、先生にこんな研究テーマはあり得ますか?と当時は根拠もなく提案したことがスピンカロリトロニクス分野の端緒になりました。現在は基礎研究のみならず、スピンカロリトロニクス分野で見つかった様々な原理をどのように応用展開するか、という課題にも取り組んでいます。
物質系専攻を志す学生へ
本研究室は、茨城県つくば市にある物質・材料研究機構(NIMS) 磁性・スピントロニクス材料研究センタースピンエネルギーグループと一体となって研究を進めています。柏キャンパスとNIMSは地理的に近く、本研究室の所属学生は東京大学だけでなくNIMSの充実した研究設備を用いて最先端の物質・材料研究を行うことができます。オンリーワン・ナンバーワンの研究で、新しい分野を切り拓いていきましょう。皆さんの研究アイデアを最先端研究に結び付けるための環境が本研究室には揃っています。