メッセージ
材料工学は全ての工学を下支えする、縁の下の力持ちのような存在です。新しい材料を作り出すことは、宇宙まで広がる無限の可能性を秘めています。
航空機ジェットエンジンなどに使われる耐熱金属材料は、高温力学特性だけでなく環境耐性や、力学特性を安定に持続させる組織安定性など解決すべき問題が多く、とても挑戦的な研究テーマです。金属材料は、高温力学特性に大きな影響を与える組織がプロセスにより変化します。そこでプロセスによる組織制御、組織と力学特性の関係を明らかにし、将来使える材料の設計指針確立を目指しています。劇的な特性向上は難しい分野ですが、誰も挑戦したことがない新しい合金の可能性を検討するのはとても楽しいです。松永紗英助教も加わり、学生の皆さんと共に、新しい材料設計をすることを楽しみにしています。
物質系専攻を志す学生へ
耐熱材料は航空機ジェットエンジンや発電などに使われており、産業を支えるキーテクノロジーの1つです。本研究室では、高温における力学特性や環境に対する耐性の理解を深め、機構を明らかにすることにより、新しい材料の設計指針を考えます。皆さんのアイデアを駆使して新しい材料の開発をしてみませんか。