概要

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山本 裕史

(やまもと ひろし/客員教授/環境学研究系)

自然環境学専攻/自然環境循環学講座/生態毒性、水環境、汚染化学物質

略歴

1995年3月京都大学工学部衛生工学科卒業
1997年3月京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻修士課程修了
2002年5月テキサス大学オースチン校大学院工学研究科環境水資源コース博士課程修了(Ph.D.)
2002年6月独立行政法人国立環境研究所環境ホルモン・ダイオキシン研究プロジェクトNIESポスドクフェロー
2004年4月徳島大学総合科学部助手
2007年4月徳島大学総合科学部准教授
2009年4月徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部准教授
2016年4月国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センター生態毒性研究室室長
2017年1月東京大学大学院新領域創成科学研究科連携講座客員准教授
2017年9月国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センター生態毒性標準拠点拠点長(併任)
2018年4月国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センター副研究センター長
2019年1月東京大学大学院新領域創成科学研究科連携講座客員教授
2021年4月国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康領域副領域長

教育活動

教育活動(大学院、学部、他大学の授業等)
大学院:自然環境保全論

研究活動

近年の科学技術の発達により、我々の日常生活は多種多様な化学物質のおかげで非常に安全で快適なものになっています。その一方で、一部の化学物質は我々が使用・廃棄後に予期せず環境中に残留して人や野生生物に対して有害な影響を与えることがありました。そのような、様々な汚染化学物質の環境中動態、環境リスクに関する研究に取り組んでいます。特に近年は、主に医薬品や農薬、工業化学物質の環境生物(魚、ミジンコなど無脊椎動物、藻類など)への影響(「生態毒性」と呼ばれます)に関する研究に取り組んでいるほか、混合物や環境水、プラスチック製品などのバイオアッセイによる評価や管理に関する研究をおこなっています。

文献

1) Kato K., Okamura K., Hiki K., Kintsu H., Nohara K., Yamagishi T., Nakajima N., Watanabe H., Yamamoto H. (2022): Potential differences in chitin synthesis ability cause different sensitivities to diflubenzuron among three strains of Daphnia magn, Aquatic Toxicology, 243(106071) 2) Hiki K., Yamamoto H. (2022): Concentration and leachability of N-(1,3-dimethylbutyl)-N′-phenyl-p-phenylenediamine (6PPD) and its quinone transformation product (6PPD-Q) in road dust collected in Tokyo, Japan, Environmental Pollution, 302:119082. 3) Tani K., Watanabe H., Noguchi M., Hiki K., Yamagishi T., Tatarazako N., Yamamoto H. (2021): Toxicity assessment of typical polycyclic aromatic hydrocarbons to Daphnia magna and Hyalella azteca in water-only and sediment-water exposure systems, Science of the Total Environment, 784(147156). 4)Yamamoto H., Takemoto K., Tamura I., Shin-oka N., Nakano T., Nishida M., Honda Y., Moriguchi S., Nakamura Y. (2018): Contribution of inorganic and organic components to sorption of neutral and ionizable pharmaceuticals by sediment/soil, Environmental Science and Pollution Research, 25, 7250-7261. 5)Tamura I., Yasuda Y., Kagota, K., Nakada N., Kumar V., Kameda Y., Kimura K., Tatarazako N., Yamamoto H.(2017): Contribution of pharmaceuticals and personal care products (PPCPs) to whole toxicity of water samples collected in effluent-dominated urban streams, Ecotoxicity and Environmental Safety, 144:338-350.

その他

1)環境省の化学物質の環境リスク評価・管理、水環境、農薬等の各種検討会の委員を務めています。
2) SETAC、日本環境化学会、日本環境毒性学会、日本水環境学会等の学会の幹事・役員等を務めています。

将来計画

つくばにある国立環境研究所は、柏キャンパスから1時間程度のところにあり、最新の装置や機器、環境の専門家が集まっています。環境生物への様々な影響を分子レベル、細胞レベル、個体レベル、そして生態系レベルで詳細に調査するだけでなく、その有害な影響を最小限におさえるための各種方策の作成まで行っています。人の安全安心な社会と環境中の生物の保全が両立できる世界に向かって少しでも何かできたらいいですね。

教員からのメッセージ

魚やミジンコ、藻類など環境中の生き物を使って化学物質や水環境を評価する国内では数少ない研究室です。人や哺乳動物だけでなく、環境中の生き物を使った評価を一緒にやりませんか!