教育

2016年度の開催詳細

2016年度第7回学融合セミナー

講義:
2016年12月21日 16:50~18:35
場所:
新領域基盤棟大講義室(2C0)
佐藤 一誠 講師

オンライン転移学習と医用画像読影支援への応用

佐藤 一誠 講師

 学習データの少ない領域で学習する際に、他の利用可能な領域における学習データを用いることで学習効率を上げる手法は転移学習と呼ばれてい る。本発表では、ドメイン間でデータの共有ができない場合における転移 学習を対象とし、負の転移に関する理論的な保証を与える学習アルゴリズムについて説明する。具体的な応用として、異なる病院間での脳動脈瘤検知問題に対して、提案手法を用いた読影支援システムに関して説明する。

富田 耕造 教授

RNA研究の魅力

富田 耕造 教授

 近年、RNA分子は発生、分化、ガンなどの高次生命現象の発現において 中心的な役割を担うことが明らかになってきた。また、RNA分子は生命の 起源を考察するうえでカギとなる分子である。RNAに関する研究の過去か ら現在までについて紹介する。

松田 浩敬 特任准教授

開発途上国農村部における食料需給と貧困緩和

松田 浩敬 特任准教授

 現在、世界は70億人以上の人口を擁する。今後、サブ・サハラアフリカ等の開発途上国を中心に急激な人口増加が生じ、2050年には、世界人口は90億人以上に達することが予測されている。すなわちこれら「すべての人が、いかなる時にも、活動的で健康的な生活に必要な食生活上のニーズと嗜好を満たすために、十分で安全かつ栄養ある食料を、物理的にも経済的 にも入手可能である」ための食料を生産しなくてはならない。一方で、すでに気候変動が食料安全保障に影響を与えていることも指摘され、今後、その脅威が強まることが予想されている。言うまでもなく、食料安全保障が最も脆弱であるのは開発途上国農村部である。本セミナーでは、「緑の革命」以来続いてきた食料・農業政策に対する最近の批判や研究動向を踏まえつつ、途上国農村において行った調査研究について概観し開発途上国 における食料需給と貧困緩和について議論する。