2009年度 第3回学融合セミナー 2009/06/24

講 義 16:30~18:00
場 所 新領域基盤棟大講義室(2C0)

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磁力線再結合とプラズマ閉込め-核融合から宇宙まで-

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小野 靖 教授


 磁力線再結合とはプラズマ中で互いに反平行な磁力線同士が接近してX状につ なぎ変わる現象である。プラズマの磁場構造変化や異常加熱の鍵をにぎる基本現 象として研究がなされてきたが、トーラスプラズマの合体という新しい室内実験 手法により現象解明が急進展し、さらにそのエネルギー変換機構を核融合磁気閉 じ込め配位の加熱や高ベータ化に応用する研究が生まれた。この動きの草分けと なった東京大学TS-3/4プラズマ合体実験における宇宙と実験室さらに核融合をつ なぐ実験研究を紹介する。

糖鎖の話Figure

山本一夫 教授


 タンパク質の翻訳後修飾の一つに、糖鎖修飾があります。核酸で構成された遺 伝情報に基づき一義的に決まるアミノ酸配列とは異なり、生体内の環境に呼応し て、糖鎖の形は変化します。この構造の違いに、いろいろな情報が付与され、タ ンパク質や細胞等の動きをダイナミックに変化させたり活性化を制御するなど、 多様な機能を果たしています。糖鎖の役割とこれらを標的とした研究について紹 介致します。

CO2海洋隔離再考Figure

尾崎雅彦 教授


 温暖化対策として燃焼排ガスなどからCO2を分離回収し大気から長期間隔離す るCO2回収貯留(CCS)のうち、隔離先を地中に求める「地中貯留」は最近非常に 関心を集めている。しかし、日本の国プロとしての取組は、当初「海洋隔離」を 有望視し、CO2による海洋環境への影響評価法研究と影響極小化技術の開発が実 施された。結局、海洋投棄を禁止するロンドン条約の壁を超えきれないうちに CCSの必要性が切迫した状況であるが、海を大規模に利用する時に「海の環境」 とどのように折り合うかは非常に難しいことが再認識された形である。今後期待 される「熱水鉱床開発」「メタンハイドレート開発」「海洋バイオマス開発」な どでもいずれ突き当たる可能性がある。コンセプトを商業ベースで実現するまで のプロセスに、海特有のやり方が必要であるなら、それは部分部分での学の協力 ではなく、学融合で取り組まれなければ、同じ轍をふむばかりではないかと思わ れる。CO2海洋隔離の国プロの取組を事例として紹介し、海を大規模に利用でき るようにするための方法論を考えていただくきっかけとしたい。
 poster ポスター(PDF 1p 220kb)
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