第2回学融合セミナー

「電子の社会学」が生み出す革新的デバイスFigure

髙木 英典 教授

現代社会を支えるトランジスタが米国ベル研究所の基礎研究から生み出されたのは今から60年近く前のことである。半導体をベースにしたトランジスタの限界が叫ばれる中、物質科学の基礎研究には「トランジスタの夢よもう一度」の熱い期待と「基礎は基礎」の諦観の二つが入り混じった複雑な視線が向けられている。そのような状況の中で基礎研究が発信する革新的エレクトニクス(候補)、相関電子デバイスの概念を「相関電子の社会学」としてお話ししたい。

「匂い・フェロモン・脳・空間」Figure

東原 和成 准教授


生物は自分と他個体を匂いで正確に識別し、また、種を保存するために フェロモンによって異性を認識して交尾する。食べ物を見つけるためにも 匂いを手がかりにする。外界の環境把握の感覚器官である嗅覚の仕組みを紹介し、 生物のまわりに存在する本能的、進化的、生態的な「においの風景」を考察する。

社会基盤の構造安全性Figure

神田 順 教授


土木建築構造物の構造設計は、関東地震や室戸台風に経験的に耐えることを基準とする許容応力度設計をもとに展開し、法令基準の根拠となっており、安全性を定量的に評価することの社会的認知度は低いのが現実である。信頼性指標を安全性の尺度とする限界状態設計法は国際的に認知され、社会の受容する安全性の議論は信頼性指標によってなされるべきである。その際、地震動や強風の確率的ハザード評価が重要となる。構造物のライフサイクル評価は、安全性に応じて決まる初期費用と供用期間における損失期待費用の総和の最小値を求めることにより、社会に対しても説明性を高めることが可能となる。実用化に向けて荷重係数の提案と確率的安全性評価ツールの公開により社会への発信を行っている。

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