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関根 康人 せきね やすひと/講師/基盤科学研究系
複雑理工学専攻/複雑系実験講座/地球惑星進化学
http://www.astrobio.k.u-tokyo.ac.jp/sekine/

略歴
2001年3月 東京大学理学部地球惑星物理学科卒業
2006年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 博士課程修了(博士(理学))
2006年4月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 特任助手
2007年4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 助教
2011年7月 東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻 講師(現職)
教育活動
・大学院新領域創成科学研究科:(未定)
・駒場全学ゼミナール:惑星科学の最前線(分担)
研究活動
「地球はどうして今の姿になったのか、宇宙に生命を宿す天体は存在するのか」という問いに答えることは,地球惑星科学のみならず21世紀の自然科学の大目標の1つです.我々はこの問題に対して,惑星・衛星の大気海洋といった生命を育む表層環境が,どのように形成進化してきたかを理解することを目指し,以下のような研究を行っています.

(1) 初期太陽系の形成:地球惑星表層環境の誕生
大気や海洋,生命の起源に化学から迫るためには,それらを構成する炭素、窒素、酸素などの元素が,初期太陽系においてどのような分子種として分布し,どのような物理・地質プロセスを経て惑星に供給されるのかを理解することが必要です.我々は,原始太陽系星雲での触媒反応や隕石衝突を模擬した室内実験と理論計算を組み合わせることで,地球を始めとする惑星・衛星の成り立ちの理解に迫っています.

(2) 大気海洋の進化:生命を育む環境の維持・進化
太陽系初期に形成した惑星・衛星の大気海洋は,現在の姿になるまで酸化還元状態や化学組成を大きく進化させてきました.さらに近年,氷衛星の地下には,広大な液体の海が存在することが明らかになっています.このような地球惑星表層環境の進化や生命生存可能性を理解するため、我々は,氷衛星環境の模擬実験や、太古の地球の地質試料の化学分析,実験室での再現実験を行なっています.さらに得られた知見から,太陽系外の第2,第3の地球の大気や表層環境を予測します.
[文献]
1) Sekine, Y., H. Genda, S. Sugita, T. Kadono, T. Matsui, Replacement and late formation of atmospheric N2 on undifferentiated Titan by impacts, Nature Geoscience, 4, 359-362, 2011.
2) Sekine, Y., K. Suzuki, R. Senda, K.T. Goto, E. Tajika, R. Tada, K. Goto, S. Yamamoto, N. Ohkouchi, N.O. Ogawa, T. Maruoka, Osmium evidence for synchronicity between a rise of atmospheric oxygen and Palaeoproterozoic deglaciation, Nature Communications, 2, doi: 10.1038/ncomms1507, 2011.
3) Sekine, Y., H. Imanaka, T. Matsui, B.N. Khare, E.L.O. Bakes, C.P. McKay, S. Sugita, The role of organic haze in Titan's atmosphere I: Laboratory investigation on heterogeneous reaction of atomic hydrogen with Titan tholin, Icarus, 194, 186-200, 2008.
4) Sekine Y., S. Sugita, T. Shido, T. Yamamoto, Y. Iwasawa, T. Kadono, T. Matsui, The role of Fischer-Tropsch catalysis in the origin of methane-rich Titan, Icarus, 178, 154-164, 2005.
5) 関根 康人、化学実験から惑星の起源・多様性の理解を目指して、日本惑星科学会、遊星人、19, 303-313, 2010.
その他
日本地球惑星科学連合、日本地球化学会、日本惑星科学会、American Geophysical Union
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将来計画
(1) 火星、氷衛星における化学・生命を中心とした次世代太陽系探査のための基礎開発
(2) 地質学、惑星科学、化学、極限環境生物学、天文学の学術融合による、太陽系内外における生命生存可能性(ハビタビリティ)の理解
教員からのメッセージ
来たれ、地味で泥くさい作業をこなす体力・持久力・へこたれない精神力に自信のある方、そして何よりそれを上回る、溢れんばかりの好奇心と自由で楽観的な発想力を持つ方。
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