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佐久間 哲哉 さくま てつや/准教授/環境学研究系
社会文化環境学専攻/空間環境学講座/環境音響学
http://www.env-acoust.k.u-tokyo.ac.jp/

略歴
1991年3月東京大学工学部建築学科卒業
1996年3月東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了(博士(工学)取得)
1996年6月新潟大学工学部建設学科助手
1998年4月東京大学大学院工学系研究科建築学専攻講師
1999年4月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻助教授
2001年アーヘン工科大学(RWTH)音響技術研究所客員研究員
2002年ノルウェイ科学技術大学(NTNU)電気通信学科客員研究員
2007年4月現職
教育活動
大学院:環境音響学、環境音響学演習、社会文化環境学概論
工学部建築学科:環境工学概論、環境設備デザイン序論、建築音環境、環境・設備演習、建築環境特論
東京理科大学理工学部:建築音響学
研究活動
本研究室では、建築・都市空間の居住環境、特に音環境を中心として、そのあり方、予測・評価手法、設計・制御技術について研究を行っている。音環境に関しては、建築音響、騒音・振動、コミュニケーション、サウンドスケープなどの問題を、物理と心理・生理の基礎的な側面から社会的・文化的な側面までを視野に入れて捉えることにより、真に望ましい音環境づくりを目指している。さらに、居住環境の総合的な評価と居住者の意識と行動の把握を通して、快適性・健康性・安全性・利便性・持続性の観点から、将来の居住環境とライフスタイルのあり方を探っている。詳細はこちら
[文献]
1) 佐久間哲哉: 壁面の拡散性の解析及び評価法, 日本音響学会誌 Vol.61, pp.39-44, 2005.
2) 日本建築学会編: 建築と環境のサウンドライブラリ, 技報堂出版, 2004.
3) T. Sakuma and Y. Yasuda: Fast multipole boundary element method for large-scale steady-state sound field analysis, Part I: Setup and Validation, Acustica/acta acustica Vol.88 pp.513-525, 2002.
4) 神田順, 佐藤宏之編: 「東京の環境を考える」第7章, 朝倉書店, 2002.
5) 日本建築学会編: 室内音場予測手法−理論と応用−, 日本建築学会, 2001.
その他
日本建築学会、日本音響学会、日本騒音制御工学会、日本サウンドスケープ協会、人間・環境学会、欧州音響学会、ドイツ音響学会各会員。
日本建築学会:音環境運営委員会幹事、音響数値解析小委員会主査等、日本音響学会:評議員等、(財)日本建築センター:遮音性能審査委員会委員等。
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将来計画
住宅、オフィス、公共空間、商業空間、街や地域などの様々な場所に様々な形で付随する音環境に関わる諸問題は、従来の工学的アプローチとしての音響制御技術のみでは根本的な解決が困難な性質を抱えているため、今後は人間の心理・生理・行動の側面さらには生活・制度・伝統・教育・住民運動などの社会・文化的側面からのアプローチを積極的に取り入れた音環境計画論に展開していきたい。一方、先端的な音環境予測・制御技術の開発については、単なる問題解決型のツールとしてだけではなく、合理的音環境設計プロセスの一環として位置づけて発展させたい。さらに、本来人間が感じる環境とは様々な環境要素による感覚の複合体であり、音・光・熱・空気・空間形態などの複合環境に対する人間の認知・評価構造の把握は居住環境を総合的に計画する上で必要不可欠である。建築空間の用途や人間の行動特性に応じて、複合環境評価への取り組みを広げていきたい。
教員からのメッセージ
既存の様々な学問領域において環境をキーワードとした研究が盛んに行われている中で、環境学とは、環境問題の直接的な解決を目指した技術や方策を学問として体系化する枠組みというより、環境を基軸に据えた物事の考え方であり、姿勢であり、取り組みであると考えます。このような環境学を支える研究形態として学融合は不可欠なものであり、従来の縦割り的な学問体系に収まらない方向で将来的にも研究形態を模索し続けることが必要であると思います。まずは環境学という考え方を皆で少しずつ共有し、 様々な学問領域や社会に対して横断的に関わり続けていきたいと考えています。
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