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今村 剛 いまむら たけし/教授/基盤科学研究系
複雑理工学専攻/アストロバイオロジーモジュール/惑星大気・惑星探査
http://www.astrobio.k.u-tokyo.ac.jp/imamura/

略歴
1998年3月 東京大学大学院理学系研究科地球惑星物理学専攻博士課程修了(博士(理学))
1998年4月 文部科学省宇宙科学研究所 助手
2002年4月 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部  准教授
2016年7月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授(現職)
教育活動
新領域創成科学研究科のほか、理学系研究科地球惑星科学専攻を兼担
研究活動
(1)惑星探査による新現象の発見と分析
金星探査機「あかつき」は、大気中の巨大な波や渦の時間変化を赤外線や紫外線のリモートセンシングでモニターし、時速400 kmの高速大気循環がなぜ生じるのか、金星全体をおおう硫酸の雲がどう作られるのかを調べています。検討中の火星探査では、水が凝結と蒸発を繰り返しながら大気と地面の間で循環するしくみや、細かな塵が地面から巻き上げられて濁った大気が生じるしくみを調べる計画です。このような惑星探査によって新たな大気現象を発見し、その背後の物理メカニズムを探っています(文献1)。
(2)電波掩蔽による太陽系天体の観測
電波掩蔽(えんぺい)とは、宇宙探査機が地球から見て惑星の背後に隠れるときと再び現れるときに、探査機と地上局を結ぶ電波がその惑星の大気をかすめることを利用して、そのときの電波の周波数や強度のゆらぎから惑星大気の構造を導出する観測手法です。金星など惑星の大気に加え、太陽を取り巻く高温ガス(コロナ)の構造と変動をこの手法で調べています(文献2)。
(3)数値理論モデルによる統一的理解
数値シミュレーションで惑星大気の変動と構造形成を再現して、通底する物理メカニズムを明らかにします。そのことによって、それらの天体がいま私たちが見るような姿でなくてはならない必然性を理解します(文献3)。

[文献]
1) Nakamura, M., T. Imamura, et al.: AKATSUKI returns to Venus, Earth, Planets and Space, 68:75, DOI:10.1186/s40623-016-0457-6 (2016).
2) Imamura, T., et al.: Outflow structure of the quiet Sun corona probed by spacecraft radio scintillations in strong scattering, Astrophys. J., 788, 117, doi:10.1088/0004-637X/788/2/117 (2014).
3) Imamura, T., A. Watanabe, Y. Maejima: Convective generation and vertical propagation of fast gravity waves on Mars: one- and two-dimensional modeling, Icarus, 267, 51-63 (2016).
その他
地球電磁気・地球惑星圏学会、日本気象学会、日本惑星科学会

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将来計画
(1)金星探査あかつきや火星探査MMXなど進行中の惑星探査
(2)小型探査機による新たな太陽系探査
(3)データ解析、理論・シミュレーションによる惑星科学

教員からのメッセージ
惑星科学・気象学・天文学を融合した新時代の惑星環境科学を切り拓きたい皆さんを歓迎します。

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