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馳澤 盛一郎 はせざわ せいいちろう/教授/生命科学研究系
先端生命科学専攻/植物全能性制御システム解析学分野/植物細胞の生長と分化の構造解析
http://hasezawa.ib.k.u-tokyo.ac.jp/zp/hlab/

略歴
1983年3月東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)
1983年4月日本学術振興会奨励研究員
1984年4月東京大学教養学部基礎科学科助手
1986年4月成城短期大学講師
1989年4月-1990年3月ジョージア大学 Visiting Faculty
1991年4月東京大学理学部生物学科講師
1994年11月東京大学大学院理学系研究科助教授を経て1999年4月より現職
教育活動
大学院:真核細胞生物学・科学技術倫理論など
理学部:植物細胞生理学など
研究活動
植物は分化した一個の体細胞からも個体を再形成する能力(分化全能性)を保持しています。植物細胞は分裂し、成長し、分化して多様な形態と機能を持つようになり、それらの集積により最終的に植物個体が構築されます。そこで本研究室では個々の植物細胞がどの様に形作られるか分かれば、個体の構築機構が理解できるのではないかと考えて、植物細胞の形態形成の研究を行っています。

(いくつかの画像解析例)
A: 我々の開発した立体画像再構築ソフトウェアREANTによる孔辺細胞の液胞の立体構造。体積・表面積・曲率などの立体的形態パラメタの算出ができる。
B-1: 紡錘体微小管(緑:カラー画像の場合、以下同)と染色体(赤)の二重可視化。 
B-2: B-1のような経時的撮像を元にした、有糸分裂期における微小管(緑)と染色体(赤)のキモグラフ。両者の移動距離を計算できる。
C-1: 孔辺細胞におけるアクチン繊維。 
C-2: C-1のような連続光学切片を元にした、線分抽出プログラムによる孔辺細胞アクチン繊維(黒)と気孔(灰)の画像。アクチン繊維の分枝や太さによる束化の程度、さらに気孔に対する角度などの配向に関するパラメタの算出ができる。

[文献]
1)Higaki, T., Sano, T. and Hasezawa, S. (2007) Actin microfilament dynamics and actin side-binding proteins in plants. Curr. Opin. Plant Biol., 10: 549-556.
2) Kumagai-Sano, F., Hayashi, T., Sano, T. and Hasezawa, S. (2006) Cellcycle synchronization of tobacco BY-2 cells. Nature Protocols, 1: 2621-2627.
3)Nagata, T., Nemoto, Y. and Hasezawa, S. (1992) Tobacco BY-2 cell line as the "HeLa" cell in the cell biology of higher plants. Int. Rev. Cytol., 132: 1-30.
その他
日本植物生理学会、日本植物学会、日本メンデル協会の各会員、評議員など。
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将来計画
本研究室では植物の生長・分化等の現象を、バイオイメージングと画像情報処理に関するオリジナルな手法により、細胞構造の視点から解析を進めていきたいと考えています。
教員からのメッセージ
生命科学の基礎研究においてもその研究成果が人類の福祉に貢献することが社会的な評価の対象になりつつありますが、やはり研究者の発想の基本は何に役立つかではなく、純粋な知的好奇心であって欲しいと思います。
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