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高松 誠一 たかまつ せいいち/准教授/環境学研究系
人間環境学専攻/人間環境モニタリング分野/ウェアラブルデバイス、フレキシブルMEMS、電子テキスタイル
http://www.hem.k.u-tokyo.ac.jp/

略歴
2003年3月東京大学工学部機械情報工学科卒業
2009年5月東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻博士課程修了(博士(情報理工学))
2009年6月(独)産業技術総合研究所 専門技術者/特別研究員
2010年4月技術研究組合 BEANS研究所研究員
2012年4月(独)産業技術総合研究所集積マイクロシステム研究センター 研究員
2016年4月より現職
教育活動
工学部精密工学科:英語プレゼンテーション
研究活動
ウェアラブル電子テキスタイルの製造技術の研究(2009〜現在):ウェアラブルコンピューターなどのウェアラブルデバイスや心電や脳波などのヘルスケアデバイスを実現するために、衣服の上に配線や電極を形成する技術を開発した。従来技術では、厚手のニットの上に導電性インクで電極をパターニングするとにじみが発生し微細な配線の形成が難しかった。そのため、柔軟で高粘度のゴムを用いて、あらかじめニット上にネガパターンを形成した後に導電性インクを塗布する方法を開発した。この方法をもちいて、伸縮性のあるニットの上に導電性ポリマーを形成する技術を開発し、ウェアラブルキーボードを開発した(文献1)。また、生体信号を計測するゲルも同時に塗布したウェアラブルな生体電極も実現した(文献2)。

ウェアラブルキーボード

メートル級大面積電子テキスタイル製造技術の開発(2009〜現在):照明や空調などが人の動きに合わせて最適制御されるスマートハウスでは、カーペット、壁紙、天井膜など大面積なテキスタイル上へLEDやセンサなどが実装された電子テキスタイルが必要とされる。電子テキスタイルを製造するプロセスとして、配線を織り込んだリボンに電子デバイスを実装し、横糸として織り込む技術を開発した。この技術は、布状広告やスポーツウェア、膜天井などに実用化されることが期待される(文献3)。

メートル級電子テキスタイル製造プロセスとLED照明が織り込まれたテント




[文献]
1) S. Takamatsu, T. Lonjaret, E. Ismailova, A. Masuda, T. Itoh, and G. G. Malliaras, "Wearable Keyboard Using Conducting Polymer Electrodes on Textiles," Advanced Materials, published online DOI :10.1002/adma.201504249, Dec 2015.
2) S. Takamatsu, T. Lonjaret, D. Crisp, J. M. Badier, G. G. Malliaras, and E. Ismailova, "Direct patterning of organic conductors on knitted textiles for long-term electrocardiography," Scientific Reports, vol. 5, 15003(7pp), Oct 2015.
3) S. Takamatsu, T. Yamashita, and T. Itoh, "Meter-scale large area LED-embedded light fabric for the application of fabric ceilings in rooms," Microsystem Technologies-Micro-and Nanosystems-Information Storage and Processing Systems, vol. 21, pp. 1209-1217, Jun 2015.
その他
電気学会、エレクトロニクス実装学会、電子情報通信学会 各会員。
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将来計画
ウェアラブルデバイスを製造するには、基板となる布の上に配線を形成し実装する技術が必要です。しかし、現在のプリント基板技術では、隙間の多い布には細かな配線が形成できなかったり、はんだを接続する熱で布が溶けるなどの布特有の問題があります。高集積で低温プロセス可能な新しいウェアラブルデバイスの製造プロセスの確立を目指します。
教員からのメッセージ
新しい研究をするには、別の分野の知識を取り入れた異分野融合が重要です。研究室では、企業との共同研究や海外の大学への留学などさまざまな考えを持った人との交流を積極的に行っていきます。自分一人では思いつかないような画期的なアイデアを発想できる人間になれるように一緒に頑張りましょう。

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