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中島 信彦 なかしま のぶひこ/教授/生命科学研究系
先端生命科学専攻/応用生物資源学講座/昆虫RNAウイルス
http://www.nias.affrc.go.jp/insect_microbe/

略歴
1988年  九州大学農学部農学科卒業
1991年  九州大学大学院農学研究科植物病理学専攻博士課程中途退学
1991年  農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所研究員
1996年  論文博士(農学)(九州大学)
2001年 (独)農業生物資源研究所共生媒介機構研究室主任研究員 
2011年  (独)農業生物資源研究所昆虫微生物機能研究ユニット長
2011年 東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻応用生物資源学分野准教授(兼任) 
2013年  現職(兼任)
教育活動
大学院:基礎生化学・分子生物学(分担)、先端生命科学演習、先端生命特別研究I、先端生命科学特別演習、先端生命科学研究U
研究活動
昆虫の新規ウイルスの解析(1996-2000)
既存の分類群には属さない新しいタイプのウイルスが吸汁性昆虫に感染していることを明らかにし、これらウイルスの外被タンパク質が特殊なRNA高次構造を介して翻訳されることを明らかにした。国際ウイルス分類委員会にて新規分類群(Dicistroviridae [ジシストロウイルス科])創設にかかわった。
ウイルス遺伝子の翻訳開始機構の解析(2001-2010)
ジシストロウイルスのRNA高次構造を介した開始tRNAに依存しないタンパク質合成開始機構の解析を行い、リボソームのrpS25タンパク質がこのRNA高次構造と直接相互作用することが翻訳開始に重要であることが明らかになった。
[文献]
1) Nakashima N, Uchiumi T. (2009) Functional analysis of structural motifs in dicistroviruses. Virus Research 139: 137-147.
2) Nishiyama T, Yamamoto H, Uchiumi T, Nakashima N. (2007) Eukaryotic ribosomal protein RPS25 interacts with the conserved loop region in a dicistroviral intergenic internal ribosome entry site. Nucleic Acids Research 35: 1514-1521.
3) Sasaki J, Nakashima N (2000) Methionine-independent initiation of translation of the capsid protein in an insect RNA virus. Proceedings of the National Academy of Science, USA. 97: 1512-1515.
その他
所属学会
日本応用動物昆虫学会、日本蚕糸学会、日本ウイルス学会、日本RNA学会、日本分子生物学会、American Society for Virology.
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将来計画
昆虫に媒介される植物病原ウイルスのうち、昆虫体内で増殖するタイプのウイルスは唾液腺を介して植物に侵入することが知られていますが、昆虫への感染・侵入・体内移動・増殖・排出などの分子機構についてはほとんど何もわかっていません。昆虫媒介によるウイルス病害に新たな対策を講じることができるようにするため、このような研究課題ついてこれから発展させて行きたいと考えています。
教員からのメッセージ
穀物のウイルス病に対する薬剤はありません。そのため、農業用殺虫剤は安定した穀物生産には不可欠ですが、農薬耐性害虫の出現にたびたび悩まされています。植物ウイルス媒介昆虫のほとんどは体長数ミリと微小で研究手段も限られています。強い意志を持って研究課題の解決に臨む大学院生を歓迎します。
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