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福永 真弓 ふくなが まゆみ/准教授/環境学研究系
社会文化環境学専攻//環境倫理 流域と地域社会 環境正義

略歴
1999年3月津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業 
2001年3月津田塾大学大学院国際関係論専攻修士課程修了 
2008年3月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻博士課程修了(博士:環境学)
2007年日本学術振興会(特別研究員〈DC2〉)
2008年立教大学社会学部(助教)
2011年大阪府立大学 21世紀科学研究機構エコサイエンス研究所(准教授))
2012年大阪府立大学現代システム科学域(准教授,新学部への移動)
2015年4月より現職
教育活動

大学院:新領域:環境倫理学,資源とサステイナビリティ(分担)
研究活動
(1)環境の価値と規範に関する研究とプラットフォームとしての環境倫理
「誰のための,どのような環境を,保全(あるいは再生)するのか,それはどのような理由で妥当だと社会に認められるのか」.環境問題の現場では現在,技術的解のほかに,社会的解(※合意形成や参加や保全の動機形成,ルールの形成や遵守など)の必要性が重視されている.この問いについて応えるには,以下が必要となる.
@価値の複数性と多数性(人びとはいくつもの価値を抱えて生きている)を前提として,時空間のスケール,変容,価値の間の関係性も捉えながら,環境に関する価値を語る「語彙」を増やしつつ,その所在を描き出す.
A価値の規範化の過程において,どのような手続きと過程がありうるのか.手続きや過程がなされる空間とはどのようなものであるべきで,そこに誰がいることが必要なのか.そしてどのような「正しさ」が必要なのか.その具体的な構想とはどのようなものであるかを,公共性などを手がかりに考える.
B実際に価値の共有や創出や、文脈の形成が可能なのか、それがどのように規範に結びつくのかについて、社会実験の可能性も含めて考える。
C現場に軸をおいて、フィールドワークを行いながらこれらについて考える。
キーワード:多声性,正統性,文脈,討議,公共性,環境正義
(2)流域と水圏の環境社会学的研究
 流域と水圏を主なフィールドワークの対象地として、、その人びととの歴史的な関わりの中での記憶、物語、心象風景などを手がかりに、環境ガバナンスについて具体的に考える。現在の主要なフィールドワーク場所は、カリフォルニア州マトール川、クラマス川流域、岩手県宮古市津軽石川、閉伊川などである。
[文献]
・福永真弓,2010『多声性の環境倫理:サケが生まれ帰る流域をめぐる正統性のゆくえ』ハーベスト社.
・鬼頭秀一,福永真弓編,2009『環境倫理学』東京大学出版会. (以上著書・編著書)

福永真弓,2015,「〈生〉によりそう:環境社会学の方法論とサステイナビリティ」『環境社会学研究』20:77-99.
福永真弓,2012「自然資源の利用と管理をめぐるサケと「ウナギ」の有象無象:米国先住民族ユロックの生活文化と資源管理の「飼いならし」」宮内泰介編,『なぜ環境保全はうまくいかないのか:現場から考える「順応的ガバナンス」の可能性』,新泉社: 171-195.
福永真弓,2010「記憶のたゆたう〈場〉としての流域と地域主体の構築:地域社会型資源福永真弓,2009「精神・豊かさ:生きものと人がともに育む豊かさ」鬼頭秀一・福永真弓編『環境倫理学』東京大学出版会.
管理を「ウラから」支えるもの」『社会と倫理』24:5−16.
福永真弓,2007「鮭の記憶の語りから生まれる言説空間と正統性:米国カリフォルニア州マトール川流域を事例に」『社会学評論』58(2): 134-151.
福永真弓,2008「環境倫理を現場から切り開く:正統化と規範生成のダイナミズム」松永澄夫編,『環境:文化と政策』,東信堂:97-134.
その他
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将来計画

プラットフォームとしての倫理がどのようなものでありうるかを現場から考えたい。また、環境思想とジェンダーについても研究を進めたいと考えている。
教員からのメッセージ

現場にいったん足を踏み入れれば、そこには分野を超えなければ解決に向かえないのだ、痛感することが数多くあります。そこから研究をはじめてみませんか。
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