spacer


高田 昌樹 たかた まさき/教授/基盤科学研究系
物質系専攻/物質科学連携講座/放射光構造科学      
http://www.k.u-tokyo.ac.jp/materials/j/lab_txt2/04/takada.html

略歴
1982 広島大学理学部物性学科卒業                                      
1987 広島大学大学院理学研究科博士課程後期(物性学専攻)単位修得満期退学
1987 名古屋大学工学部応用物理学科助手
1988 広島大学大学院理学研究科理学博士
1992 デンマ−ク王国オ−フス大学自然科学部研究員
1993 藤田保健衛生大学衛生学部非常勤講師
1997 島根大学総合理工学部助教授
1999 名古屋大学大学院工学研究科助教授
2003 (財)高輝度光科学研究センター(SPring-8/JASRI) 利用研究促進部門T
主席研究員 (構造物性グループリーダー)
2005 (財)高輝度光科学研究センター(SPring-8/JASRI) 利用研究促進部門 部門長
2006 (独)理化学研究所 放射光科学総合研究センター  主任研究員
2007 東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 連携講座教授
教育活動
大学院:放射光構造科学
研究活動
MEMによる電子密度マッピングによる放射光構造科学の研究(1990〜2007):
電気伝導や磁性などの物質の様々な機能を知る上で、物質の原子配列などの構造情報は重要である。当研究室は、大型放射光実験施設SPring-8から発せられる超高輝度X線を用いて、物質中の電子によって回折されたX線データを測定し、マキシマムエントロピー法(MEM)という情報理論に基づくコンピューター解析により、精密な電子分布をマッピングする研究を行ってきた。これにより、Y@C82を始めとする金属内包フラーレン、MgB2等の新規超伝導体、マンガン酸化物、多孔質配位高分子、水素化合物、EDO-TTFなどの誘起導体など、様々な新規機能材料について、単なる原子レベルの構造情報だけでなく、分子・原子の結合形態・電荷整列・電荷移動など、機能に関わる電子の空間分布を直接可視化し、物性と電子分布レベルの構造とのより精緻な相関を明らかにしてきた。
[文献]
1)M. Takata, B. Umeda, E. Nishibori, M. Sakata, Y. Saito, M. Ohno and H. Shinohara: Confirmation by X-ray Diffraction of the Endohedral Nature of the Metallofullerene Y@C82., Nature, 377(1995)46-49
2)R. Kitaura, S. Kitagawa, Y. Kubota, T.C. Kobayashi, K. Kindo, Y. Mita, A. Matsuo, M. Kobayashi, H. Chang, T.C. Ozawa, M. Suzuki, M. Sakata and M. Takata: Formation of a One-Dimensional Array of Oxygen in a Microporous Metal-Organic Solid, Science, 298 (2002) 2358-2361
その他
所属学会:日本金属学会、日本物理学会、日本結晶学会、SPring-8利用者懇談会、日本放射光学会、フラーレンナノチューブ学会、日本高圧力学会、各会員。
各種委員:日本結晶学会評議員(2006〜2008)、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所運営会議委員(2006〜2009)、IUCr2008組織委員会幹事会委員(2006〜2009)、自然科学研究機構・極端紫外光研究施設運営委員会委員(2006〜2008)、日本放射光学会評議員(2007〜2008)、X線自由電子レーザー(XFEL)利用推進協議会委員(2007〜2008)等。
受賞:日本結晶学会賞(1998)「X線回折法による金属内包フラーレンの構造研究
日本物理学会第6回論文賞(2001)「Direct Observation of Orbital Order in Manganites by MEM Charge-Density Study」
ひょうごSPring-8賞(2004)「新機軸の粉末回折法の開発による物質科学への貢献」等。

spacer
将来計画
これまでの、研究をさらに進展させ、放射光のパルス特性を活かした時分割X線回折実験によりピコ秒の時間分解の回折実験による電子密度マッピングを試み、ガス吸着現象、光誘起現象などの機構解明に挑戦していく。さらに、たんぱく質などの巨大分子の電子マッピングにも取組みを始めており、ヘムなどのアクティブサイトの結合形態・電荷移動といった、タンパク分子の電子が関与する機能解明のための、物質分野を超えたグローバルな構造科学の研究を展開していきたい。
教員からのメッセージ
大学および大学院で、色々な事に挑戦し、問題を解決したり、新しい道を切り拓くことのつらさと楽しさを一緒に学んでほしいと思います。そして、新しい事に果敢に取り組む姿勢と実行力を身につけ、将来、あらゆる技術開発や研究分野において、新領域を創成できる真のリーダーになってほしいと考えています。
top