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佐藤 仁 さとう じん/教授/環境学研究系
国際協力学専攻//資源・環境分野
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~satoj/

略歴
1992年東京大学教養学部教養学科(文化人類学分科)卒業、同年、総合文化研究科国際関係論専攻修士課程入学
1994年 ハーバード大学ケネディー行政学大学院修士課程修了(公共政策学修士)
1996-97年 タイ国カセサート大学客員研究員、1998年東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了
1998-99年 イエール大学農村研究プログラム・ポストドクトラルフェロー、日本学術振興会特別研究員などを経て、
1999年5月 東京大学大学院新領域創成科学研究科助手
2000年 4月 同 助教授
2004年10月 タイ政府天然資源環境省政策アドバイザー(JICA個別派遣専門家、17年9月まで)
2007年 4月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 国際協力学専攻 准教授
2009年 4月 東京大学東洋文化研究所汎アジア部門准教授
2010年 8月 プリンストン大学 Democracy and Development Fellow
2011年 9月 東京大学東洋文化研究所新世代アジア研究部門 准教授
2014年 2月〜6月 プリンストン大学東アジア学部・客員准教授
2014年 10月 東京大学東洋文化研究所新世代アジア研究部門 教授
2015年 2月〜6月 プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策大学院・客員教授
2016年 2月〜6月 プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策大学院・客員教授
教育活動
新領域:資源政策論、環境政治学
公共政策大学院:開発研究
教養学部(教養学科):地球環境論I
研究活動
 タイを主な調査フィールドとして森林資源へのアクセスをめぐる政治経済的研究をしてきた。森や土地利用を軸にして人間社会と自然の関係、そして開発と環境のリンクを考えている。ポリティカル・エコロジー論の分析手法を取り入れ、稀少な資源をめぐる様々なレベルの利害関係者の相互連関と力関係、そして、それがもたらす資源配分に関心がある。タイでのフィールドワークの成果は、(a) (b) (c) にまとめた。
 発展途上国における開発問題については、特に「開発」の定義と調査をする上での視点や方法論的な側面について関心をもってきた。(d) (e) (f) (g) などがその成果である。また、環境問題における「問題」の切り取り方についても (h) で考察した。
 環境分野における社会科学的貢献とは何かを、理科系学問との有機的な連携のあり方や、調査研究と政策の関係などに照らして考えている。天然資源の保全と利用に伴う政治的側面に焦点を当てる資源政策学、もしくは資源政治学と呼べるような分野を国際協力の枠組みの中で開拓していきたいと考えている。この点に関する、さしあたりの考察としては (i) を参照。
[文献]
(a) 佐藤仁 (2002) 『稀少資源のポリティクス:タイ農村にみる開発と環境のはざま』(東京大学出版会)(平成15年度発展途上国研究奨励賞)
(b) Jin Sato (2003) “Public Land for the People: Institutional Basis of Community Forestry in Thailand,” Journal of Southeast Asian Studies, Vol.32, No.2, pp.329-346.
(c) Jin Sato (2000) “People in Between: Conversion and Conservation of Forest Lands in Thailand,” Development and Change, Vol. 31, No. 1. pp.155-77.
(d) 佐藤仁(2003)「開発研究における事例分析の意義と特徴」『国際開発研究』 第12巻1号. pp. 1-15.
(e) アマルティア・セン著、池本幸生・野上裕生、佐藤仁(共訳)『不平等の再検討:潜在能力と自由』(1999年、岩波書店)。
(f) 佐藤仁 (1997) 「開発援助における生活水準の評価:アマルティア・センの方法とその批判」『アジア研究』Vol. 43, No. 3. pp.1-32.
(g) 佐藤仁(2003) 「ダン吉島の夢の後:発展途上国における開発と不足」『アジア新世紀:市場』(岩波書店), pp. 101-116.
(h) 佐藤仁(2002)「”問題“を切り取る視点:環境問題とフレーミングの政治学」石弘之編『環境学の技法』(東京大学出版会)、pp.41-75.
(i) 佐藤仁(2002)「資源環境問題はなぜ放置されるのか」『科学』8月号, pp. 787‐791.
その他
所属学会:国際開発学会(常任理事)、環境社会学会、アジア政経学会、日本タイ学会、Association for Asian Studiesなど。
委員会など:国際協力事業団タイ国別援助委員会委員(平成15年度)、総合地球環境学研究所共同研究員、朝日新聞アジアネットワーク客員研究員(平成14年度)、国連大学高等研究所客員助教授(平成14年度〜)、タイ国天然資源環境省政策アドバイザー(JICA専門家、平成16年10月ー平成17年9月)。
受賞:JICA20周年記念「国際協力研究誌上」論文コンテスト、1等賞 (1994年)、第16回国際協力推進協会研究奨励金、論文の部、奨励賞受賞 (1993年)、平成15年度アジア経済研究所発展途上国研究奨励賞(2003年)。
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将来計画
 今後、数年間は現在進行中の調査課題も含めて3点に集中して研究を進める。(1)資源管理の実態調査を通じた資源社会科学の体系化(具体的な調査は東南アジアと屋久島で行う)、(2)文明や近代化、進歩といった、いわゆる「開発思想」の整理と、知識人の役割についての総合的研究、(3)タイをフィールドとする政策決定過程に関する実態調査(特に情報の政策活用と不活用に注目)。この研究を基礎に、「報告書」というものが政策アリーナで果たしている機能に関する一般論を発展させたい。
教員からのメッセージ
 部分と全体のつながりを考えること、理論と現実の接点を意識すること、面白い研究をすること、を心がけています。思い切りのよい学生諸君の突き上げを期待しています。
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