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佐久間 一郎 さくま いちろう/教授/環境学研究系
人間環境学専攻//人間環境支援・先端医療環境学分野
http://bme.pe.u-tokyo.ac.jp/

略歴
1982年3月に東大工学部精密機械を卒業、1984年3月に東大大学院工学系研究科精密機械工学専攻修士課程を修了、1985年3月東大大学院工学系研究科精密機械工学専攻博士課程を中退。東大工学部精密機械工学科助手、東京電機大学理工学部応用電子工学科助手,講師、助教授、東大大学院工学系研究科精密機械工学専攻助教授・東大大学院新領域創成科学研究科環境学専攻助教授を経て、2001年11月より現職。工学博士(東大)
教育活動
学部:電子回路基礎,生体・生命,生体計測工学,生体情報システム工学,動機付けプロジェクト,応用プロジェクト2
大学院:医療環境システム学,人間環境計測学,人間機能支援システム学,人間機能支援システム実験,人間人工環境特別演習I,人間人工環境特別演習III(以上環境学専攻),ライフサポート工学特論,医用精密工学特論,生体医工学(以上工学系研究科精密機械工学専攻)
研究活動
 医用生体工学,福祉工学への精密機械工学の応用を研究し、医学工学融合研究を推進している。

1)コンピュータ外科に関する研究
外科医の治療行為を支援するための情報を提示する技術の開発,さらには外科医の新しい手となるメカトロニクスを応用した各種手術・治療機器の開発を通じて,外科手術支援する工学システムに関する研究を実施している。(文献1,2)

2)不整脈解析に関する研究
名古屋大学環境医学研究所循環器部門と共同で,不整脈の一つであるスパイラル型リエントリ現象を計測するための膜電位感受性色素を用いる光学的心筋細胞膜電位マッピングシステムの開発とその応用を研究している。また心筋細胞膜活動電位モデルを用いたコンピュータシミュレーションモデルを試作し実験結果の検討に使用している。(文献3)

3)先端治療支援工学に関する研究
荷重制御式歩行訓練装置において,バーチャルリアリティ技術の応用による被訓練者の訓練意欲を高めるための支援システムの研究(文献)や遺伝子治療などの先端治療分野における支援技術開発の研究を行っている。(文献4)
[文献]
1) Ken Masamune, Gabor Fichtinger, Alexandru Patriciu, Robert C.Susil, Russell H.Taylor, Louis R. Kavoussi, James H.Anderson, Ichiro Sakuma, Takeyoshi Dohi, Dan Stoianovici: System for Robotically Assisted Percutaneous Procedures with Computed Tomography Guidance, Computer Aided Surgery Volume6,  6:370-383,2001
2) OHUCHI Katsuhiro, FUKUI Yasuhiro, SAKUMA Ichiro, SHIBATA Nitaro, HONJO Haruo, KODAMA Itsuo: A Dynamic Action Potential Model Analysis of Shock-Induced Aftereffects in Ventricular Muscle by Reversible Breakdown of Cell Membrane. IEEE Transactions on Biomedical Engineering 49(1): 18-30, 2002
3) Ichiro Sakuma, Yuichi Takai, Etsuko Kobayashi, Hiroshi Inada, Katsuhiko Fujimoto, Takehide Asano: Navigation of High Intensity Focused Ultrasound Applicator with an Integrated Three-Dimensional Ultrasound Imaging System, Lecture Notes in Computer Science 2489 :133-139,2002
4) 堀内郁孝、酒井昭彦、東祐二、藤元登四郎、竹内郁雄、根本泰弘、藤江正克、田村俊世、南部雅幸、宮内健一、佐久間一郎、土肥健純:VR画像を付加した歩行訓練機に対する高齢者訓練対象者の評価、日本バーチャルリアリティ学会論文誌:171-176、2001
その他
 主な所属学会は日本機械学会,精密工学会,日本人工臓器学会,日本エムー・イー学会,ライフサポート学会,日本コンピュータ外科学会,日本医科器械学会,日本循環器学会,日本心電学会,American Society for Internal Artificial Organs, International Society for Artificial Organs, International Society for Computer Aided Surgery, IEEE, International Society for Rotary Blood Pumpである。精密工学会では事業企画委員,日本エム・イー学会では評議員を,ライフサポート学会,日本コンピュータ外科学会では理事を務めている。
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将来計画
 平成14年度に発足した東大医学部附属病院内の医工連携部の活動に積極的に参加し、学内における医学工学融合研究を推進する。また国内においては大阪大学,九州大学、東京女子医大等の臨床外科系研究者と外科手術用ロボテッィクシステムに関する共同研究を推進し、臨床医学的に有効な工学的支援システムの研究,特に新たな外科治療方式の開発をも視野に入れた肝臓外科ならびに心臓血管外科手術における低侵襲外科手術を支援するシステムの開発を目標とする。国外との共同研究も模索する。
 不整脈の研究に関しては,空間的にも時間的にも分解能の高い光学的心臓膜活動電位のマッピングシステムを構築し,スパイラル型リエントリの発生・停止過程の検討を引き続き実施し、安全で効率的な不整脈治療システムへの開発を展開する。
 福祉機器等の人間環境支援技術開発に関しては、リハビリテーション支援機器のヒューマンインターフェースを中心に研究する。
 また、これらの基礎となる生体医工学における基礎研究を講座内のバイオメカにクス分野と連携をとりながら推進する。
教員からのメッセージ
 人間環境支援・先端医療環境学分野では人間の生命・生活を支援するための工学技術を研究している。これらの医療福祉分野は今後の我が国における新しい産業として期待されている分野でもある。人間を対象とするシステムであることから工学分野だけではなく幅広い他の分野との学融合的な研究が不可欠な分野である。
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