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小泉 宏之 こいずみ ひろゆき/准教授/基盤科学研究系
先端エネルギー工学専攻/エネルギー変換システム講座/宇宙推進工学,小型衛星
http://www.al.t.u-tokyo.ac.jp/koizumi/html/htdocs/

略歴
2000年3月慶応義塾大学 理工学部 機械工学科 卒業
2002年3月東京大学 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 修士課程修了
2002年4月東京大学 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 博士課程進学
2003年7月東京大学 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 助手(博士課程退学)
2006年9月博士(工学)(論文博士、東京大学) 取得
2007年4月宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 助手
2007年9月宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 助教
2011年4月東京大学 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 准教授
2011年10月東京大学 先端科学技術研究センター 准教授
2015年4月より現職
教育活動
大学院::Propulsion and Energy Systems, Advanced Energy Conversion
工学部航空宇宙工学科:宇宙工学入門,宇宙推進工学I,宇宙推進工学II
工学部共通科目:
研究活動
1)低電力小型イオンスラスタ:
小型衛星用のマイクロ波放電式超小型イオンスラスタの研究を行なっています.直径1cmほどのイオンビームにより,200-400 μNの推力を発生させ,1000-1500 sの比推力を有します.全推進システムとして必要な電力は10-20 W,質量は3-5 kg程度であり,20 - 50kgクラスの小型衛星に適した推進系としての研究を行なっています.

作動中の小型イオンスラスタ
2)マイクロ固体スラスタ:
キューブサットにも搭載可能な超小型推進系の研究を行なっています.小分けにした小さな火薬を半導体レーザーにより着火させていくことにより推力を得ます.比推力は100-150sと電 気推進に比べて低いですが固体推進薬を用いたシンプルな構成により,キューブサットクラスへの搭載が可能な推進系です.また,短時間で大きな推力を得ることができます.

大気中における固体スラスタの燃焼試験
3)無電極プラズマスラスタ:
将来的な有人の火星・深宇宙探査に向けた100-kW級の電気推進の基礎研究を行っています.本研究の電気推進は既存の電気推進(1-kW級)に比べ大電力で,また,完全無電極下でプラズマの生成・加速を行い推力を発生させることを目的としています.ヘリコン波プラズマを外部から印加した高周波磁場と誘導電流の相互作用によって加速させる方法で,大電力・高効率・長寿命の次世代電気推進を実現させようとしています.

無電極高密度プラズマと加速概念図
[文献]
1) Koizumi, H. Komurasaki, K., Aoyama, J., and Yamaguchi, K., “Engineering Model of the Miniature Ion Propulsion System for the Nano-satellite,“Trans. JSASS Space Tech. Japan, Vol. 12, pp.Tb_19-Tb_24, 2014.
2) 増田祐輔,小泉宏之,林知之,中野正勝,小紫公也,荒川義博: レーザー着火マイクロ固体ロケットにおける燃焼室圧力制御による性能向上, 日本航空宇宙学会論文集, Vol. 61 (2013), pp.9-15.
その他
日本航空宇宙学会会員
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将来計画
本研究室では宇宙推進工学を軸として,小型衛星用の超小型推進系および新しい大型の電気推進機に力を入れています.実験をメインとして研究を行っていますが,数値計算による支援も積極的に取り入れます.ここで紹介している研究テーマ以外にも,随時,新しい研究を皆さんと共に立ち上げ,宇宙推進工学を通じて,今後の宇宙シーンを牽引する研究を進めたいと考えています.
教員からのメッセージ
研究でもプロジェクトでも,魅力的な仕事に楽なものはありません.しかし,そんな困難に楽しんで挑戦できる能力/努力が重要と考えています.共に今後の宇宙シーンを変えていく積極的な人材を期待しています.
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