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高木 英典 たかぎ ひでのり/教授/基盤科学研究系
物質系専攻/新物質・界面科学講座/超伝導物質科学分野
http://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/appchem/labs/takagi/index-j.html

略歴
1983年東京大学工学部物理工学科卒、1986年 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程中退、1986年東京大学工学部総合試験所助手、1990年 AT&T ベル研究所研究員、1992年 東京大学工学部物理工学科講師、1994年 東京大学物性研究所助教授、1999年東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻助教授を経て、1999年より現職。
教育活動
大学院: 超伝導電子論・固体物理化学工学部 : 物性論教養学部: 構造化学 非常勤講師: 京大院理、 名古屋大院工、筑波大院工、阪大基礎工
研究活動
 新しい機能性材料の開発は、思いもかけない物性を示す新物質の発見から始まります。私たちは、電子同士の強い反発−電子相関−の効果によって、驚くほど多彩な物性を示す遷移金属化合物に、新しい機能性材料開拓の夢を託しています。遷移金属化合物を舞台に、固体電子論的な洞察に基づいて新物質を設計し、高圧合成法など多角的な合成技術を駆使して、エキゾチック超伝導や磁性、金属−絶縁体転移など数奇な物性発現の可能性を追及しています。

〔現在の主は研究テーマ〕
・ 磁気的量子臨界点におけるエキゾチック超伝導の探索
・ 高温超伝導体の機構解明
・ 低次元量子磁性体の物質開発
・ 低電子濃度磁性体の開発
・ 高効率熱電変換材料の開発
・ 強相関絶縁体をベースにしたエレクトロニクスの基礎研究

〔過去の主な事業〕 (論文被引用回数100回以上)
高温超伝導体酸化物の相同定(Japanese Journal of Applied Physics)、電子ドープ超伝導体の発見(Nature, Physical Review Letters)、高温超伝導体の異常輸送現象(Physical Review Letters, Physical Review)、硼素炭化物超伝導体の発見(Nature)など

その他
〔所属学会〕
日本物理会、日本化学会
Kamerlingh Onnes Prize (2006)、日産科学賞(1994)など受賞。
1996- Journal of Physical Society Japan 編集委員
2004- Europhysics Letters, Co-editor
2000 Symposium Chair, Condensed Matter Division, Europe Physical Society
2001- International advisory committee member, Materials and Mechanism of High Temperature Superconductivity
2006 Course director, International center for theoretical physics (ICTP),Trieste, Italy
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将来計画
 新キャンパスは物質科学の拠点である。その中にあって、萌芽的な部分の担い手として新物質・物性を世界に向けてどんどん発信することを目指している。将来に向けて、新たに意識しているのは、単なる現象の発見にとどまらずにデバイス的な視点を入れていくことである。強相関電子系の自由度の大きさ、多相臨界性などの特徴を活用して、強相関エレクトロニクスへと展開することを夢見ている。
教員からのメッセージ
 研究を志すものにとって、もっとも大事なことは、テーマに惹きつけられることだと思います。我田引水になるかもしれませんが、物質科学において、新物質・新物性との出会いほど魅力的なものはありません。私自身、高温超伝導現象に出会った時の感動が未だに忘れられず、新物質との出会いを求めて研究を続けています。皆さんと新しい発見の喜びを共有する日を楽しみにしています。
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