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山口 一 やまぐち はじめ/教授/環境学研究系
海洋技術環境学専攻/海洋利用創成学講座/海氷、海洋情報マネジメント
http://www.1.k.u-tokyo.ac.jp/yama/

略歴
1978年3月東京大学工学部船舶工学科卒業
1983年3月東京大学大学院工学系研究科船舶工学博士課程修了(工学博士)
1983年4月東京大学工学部講師
1985年10月東京大学工学部助教授
2000年2月東京大学大学院工学系研究科教授を経て2008年4月より現職
教育活動
大学院:海洋環境創造論、応用流体力学、極地環境学
工学部システム創成学科環境・エネルギーシステムコース:流体力学A、環境調和論、動機付けプロジェクトA、環境・エネルギー応用プロジェクト
教養学部総合科目:人間・環境(現代技術)「環境・エネルギー工学」、人間・環境一般「環境・エネルギー問題を考える」、人間・環境一般「海の魅力と海の基礎」、数理・情報一般「持続可能社会実現のための海洋利用」、
三重大学工学部:流体機械システム工学
法政大学大学院工学研究科:極地環境学特論
研究活動
氷海の環境変動数値予報
海氷(流氷)は海面を漂う巨大な負の熱量であり、その地方の環境だけでなく、地球環境全体にも大きな影響を与えている。海氷と海洋の変動を、生態系をも含んで同時に数値シミュレーションし、氷海変動の数値予報技術を開発している。また、計算だけでなく、人工衛星によるリモートセンシングデータの解析や、北極海やオホーツク海での実地計測も行い、計算精度の向上に努めている。気象庁、北大低温研、地球シミュレータセンター、民間気象予報会社などとの共同研究を行っている。理学的、気象学的な目的だけでなく、北極航路の開拓、安全かつ効率的な氷海域輸送などの環境調和型開発の実現に貢献している。(文献1,2,4)
海洋環境マネジメント支援システムの構築
グローバル及びローカルな海洋環境が表現可能なマルチスケール海洋環境シミュレータ及び戦略的環境評価(SEA)手法を開発している。これをGIS(地理情報システム)に接続し、研究者だけでなく一般の人にも判りやすい結果表示を、Internetを通して素早くできる様にして、迅速かつ効率的な政策提言ツールとして活用できる海洋環境マネジメントシステムの構築を目指している。(文献3)
海流・潮流発電
水はエネルギー密度が大きいので、風車より1桁小さい水車で同等の発電量が得られる。しっかりした戦略的環境評価及び環境影響評価を行った上で、本格的な海流・潮流発電プラントの実現まで持って行きたい。

海氷(流氷)の写真

海氷変動計算結果のGIS表示

氷海中での流出油挙動シミュレーション
[文献]
1) Yamaguchi, H. and A. Fujisaki: Sea-Ice Forecasting Improvement in the Southern Okhotsk Sea, Sea Technology, Compass Publications Inc., Vol.48 No.10 (Oct. 2007), 31-35.
2) Fujisaki, A., H. Yamaguchi, F. Duan and G. Sagawa: Improvement of Short-Term Sea Ice Forecast in the Southern Okhotsk Sea, Journal of Oceanography, Vol. 63 (2007) 775-779.
3) Yamaguchi, H. and F. Duan: Environmental Impact Assessment Using JANSROP-GIS Data: Possibilities and Prospects, New Era in Far East Russia & Asia, ISBN4-88404-169-0 (2006), 181-199.
4) Kitagawa, H., N. Ono, H. Yamaguchi, K. Izumiyama and K. Kamesaki: Northern Sea Route - The shortest sea way between East Asia and Europe, ISBN 4-88404-027-9,( 2001), 230p.
その他
日本海洋学会、日本沿岸域学会、日本雪氷学会、地理情報システム学会、可視化情報学会、日本流体力学会、日本機械学会、日本リモートセンシング学会、日本船舶海洋工学会、各会員。
文部科学省南極輸送問題調査会議委員(2000年-現在)、日本学術会議理論応用力学委員会委員(2003年-現在)、日本船舶海洋工学会海洋環境研究会会長(2004年-2007年)、日本沿岸域学会理事(2006年-現在) 等。
1993年から中断を挟んで2005年まで日本・ロシア・ノルウェーを中心として行われた国際北極海航路プロジェクトINSROPの運営に深く関与。1995年に行われた北極海航路実船航海試験にて、国際調査団団長として乗船し、世界初の同試験航海を成功に導く。
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将来計画
海洋基本法が2007年4月に成立し、同7月20日の海の日に施行されました。海洋の利用と保全を日本の基本方針の一つとし、資源・エネルギー・食料・空間全てにおいて陸上に資源を求められない日本が、海洋立国となるための法律です。この専攻の教員達は、少なからずその成立に寄与しており、その精神を実現する責任と強い情熱を持っております。そのための、総合海洋学の確立を目指します。
教員からのメッセージ
研究室に閉じこもっていてはダメ!
部屋に閉じこもるのもいけませんが、分野に閉じこもるのもいけません。大学院生も、独立した研究者の卵です。自信を持って積極的に外の人と話し合いましょう。心も身体も健康になります。
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