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小林(正宗) 英津子 こばやし(まさむね) えつこ/講師/環境学研究系
人間環境学専攻//人間環境支援先端医療環境学分野
http://bme.pe.u-tokyo.ac.jp/

略歴
1995年3月東京大学工学部精密機械工学科卒業、2000年3月東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻博士課程修了(博士(工学))2000年4月東京大学大学院新領域創成科学研究科リサーチアソシエイト、2002年4月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻講師(現職)1997年11月から約半年スイスEPFLに留学。
教育活動
学部:生体計測工学,生体情報システム工学 大学院:医療環境システム学、人間機能支援システム学,生体医工学概論、人間環境支援システム実験
研究活動
1)低侵襲腹部外科手術支援ロボットシステムの開発
近年患者への負担を極力少なくする低侵襲腹部外科手術が盛んに行われるようになった。この手術は患者への負担が軽い一方で術者は手術作業に熟練を要していた。そこで、本研究ではメカトロニクス技術を用い、安全確実な低侵襲腹部外科手術を実現することを目的とする。具体的には下記の研究を行っている。
(1)腹腔鏡ナビゲータの開発
低侵襲手術の代表例である腹腔鏡下手術において、術者の希望する視野を素早く提示する腹腔鏡マニピュレータシステム(腹性・術者への非干渉性を重視したマニピュレータとマン・マシンインタフェースの開発を行った。九州大学、埼玉医科大学と共同で研究を行い、国内初の臨床応用を実現した。(文献1,2)
(2)小型手術支援マニピュレータの開発
手術支援ロボットシステムは精密な位置決めが可能、術者の手の届かない部位への到達が可能、といった多くの利点を有すため、低侵襲手術に大きく貢献することが期待される。そこで本研究では、低侵襲腹部外科を支援するための術具操作ロボットおよび内視鏡操作ロボットの開発を行っている。特に術野を占有しない小型のロボットシステムの実現、手術支援ロボットの安全性の確保および普及が課題となっている。また、MRI撮影環境下にて駆動する手術支援ロボットの研究を行っている。(文献3,4)
2)脳外科手術支援レーザアブレーションシステム
脳外科手術においては脳腫瘍の除去率と再発率が大きく関わるため、腫瘍と正常組織の境界部を精確に除去することが望まれる。そこで、本研究では腫瘍部だけを選択的に表示する機能画像より得られた腫瘍の位置情報を元に、微細処置用レーザを精密走査する、脳神経手術支援用精密レーザ治療ロボットシステムの開発を行っている。(文献5)
[文献]
1) Etsuko Kobayashi, Ken Masamune, Ichiro Sakuma, et al:A New Safe Laparoscopic Manipulator System with a Five-Bar Linkage Mechanism and an Optical Zoom, Computer Aided Surgey, 4:182-192, 1999
2) 小林英津子、正宗 賢、佐久間一郎、土肥健純、篠原一彦、橋本大定:安全性・操作性を考慮した腹腔鏡マニピュレータ用マン・マシンインタフェースシステム(第一報)−命令入力方式の検討―、JJSCAS,vol3 no.1,2001
3) Etsuko kobayashi, Kim Daeyong, Ichiro Sakuma, et al: A new wide-angle view endoscopic robot using wedge prisms, CARS2001:150-153,2001
4) Takashi Suzuki, Etsuko Kobayashi, Daeyoung Kim, et al:A new compact robot for manipulating forcepsusing friction wheel and gimbals mechanism, Computer Assisted Radiology and Surgery (CARS 2002),Paris, pp.314-319, 2002
5) Eisuke Aoki, Etsuko Kobayashi, Hiroshi Inada et al, Development of an automatic focusing system for aprecise laser ablation system in neurosurgery, CARS2003: 515-521, 2003


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Figure: 腹腔鏡ナビゲータ
その他
所属学会:日本コンピュータ外科学会、ISCAS(International Society for Computer Aided Surgery)、 日本ロボット学会
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将来計画
 手術支援ロボットシステムは手術中画像による誘導を行うことにより、刻々と変化する患部の状況に対応することができるため、より精確で安全な手術が実現される。今後はMRIや他の術中画像を組合わせた、ロボットによる画像誘導下手術を実現する。また、同講座にて研究が行われている先端治療具を融合し、より高度な治療を実現する。
教員からのメッセージ
 患者さん、高齢者を含めた人々の生活の質(QOL)を向上させる環境・ものを実現すること目指し、研究をしています。
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