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福崎 千穂 ふくさき ちほ/准教授/生涯スポーツ健康科学研究センター
(兼)人間環境学専攻/ 健康スポーツ科学分野

略歴
1993年3月東京大学教育学部体育学健康教育学科卒業
1999年3月東京大学大学院教育学研究科体育科学コース博士課程満期退学
1999年4月東洋英和女学院大学人間科学部人間福祉学科専任講師
2002年9月東京大学大学院教育学研究科身体教育学コース博士課程修了
2004年10月 東京大学大学院新領域創成科学研究科 客員准教授
2015年4月 同研究科 准教授
教育活動
大学院:健康スポーツ科学講義
放送大学・東洋英和女学院大学:身体福祉論
研究活動
成長や加齢にともなう心拍変動の変化(1993〜2002):
生体信号の1つである心臓の拍動間隔の時系列(心拍変動)を研究対象として、成長や加齢といった時間経過による生体の変化が、心拍変動にどのように現れているかについて研究を行った。その結果、心拍変動は成長とともに複雑さを獲得し、若年成人で最も複雑となり、その後加齢と共に複雑さが失われていくことを明らかにした。また心拍変動にみられた変化は、生体の安定性調節システムの変化と関連していることを明らかにした(文献1、2)。

身障者および高齢者の水中運動の効果の検証(2000〜現在):
からだに何らかの障害があったり高齢で低体力である人でも、浮力が働き、空気中よりも大きな抵抗が生じる水中では運動が実践しやすい。それらの人々を対象に、水中運動の効果の検証や適切な運動プログラムの作成などの実践的研究を行った(文献3、4)。

酸素濃度の異なる環境を用いた運動処方の作成(2005〜現在):
標高の高い地域でエアロビックなトレーニングをすると、血液中のヘモグロビン濃度が上昇するなど、運動時の酸素運搬に有利な変化が生じることが知られている。人工的につくられた低酸素環境や高酸素環境を利用して、より効果的なエアロビック・トレーニングを開発することを目指している。これまでに高酸素環境下では、心臓を支配する副交感神経活動が優位となり、心拍数が低下することを心拍変動の周波数解析から明らかにした(文献5)。
[文献]
1)Fukusaki, C., Y.Yamamoto and K.Kawakubo: Assessment of the primary effect of aging on heart rate variability in humans. Clinical Autonomic Res.,10:123-130, 2000.
2)福崎千穂, 山本義春, 宮下充正: 心拍変動からみた乳幼児の自律神経系の発達. BME,12:79-88, 1998.
3)福崎千穂, 宮下充正: 水中運動とリハビリテーション. 現代医療,32:29-35, 2000.
4)福崎千穂,宮下充正: 水中ウォーキング中の運動強度と水深に関する報告.HEALTH-NETWORK,22:18-19, 2005.
5)Fukusaki, C., S.Kawada, T.Takeda, M.Ohtani and K.Kobayashi: Effects of Hyperbaric Hyperoxia on the Autonomic Nervous Activity Estimated by Heart Rate Variability. Med.Sci.Sports Exer.,38 suppl:S318, 2006.
その他
日本体育学会、日本体力医学会、日本赤ちゃん学会、日本水泳・水中運動学会 各会員
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将来計画
運動はからだをより良い状態に保つための有効な手段ですが、からだの状態によっては運動を十分に実践できない場合もあります。そこで本研究室では、酸素濃度という環境を変えながら、長時間の運動や高強度の運動が実践しにくい中高齢者でも実践可能な効果的な運動処方を作成することを目指しています。
教員からのメッセージ
研究し専門的な知識を深めることは当然重要ですが、それらをどのように生かしていくかには専門知識以外の知識や経験が重要かと思われます。大学院で多くのことを吸収してください。
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