一口に環境問題と言っても、室内汚染の問題から地球環境問題まで様々な規模で存在し、その内容も複雑多岐にわたっています。これらの問題解決に必要な対策を見いだすためには、人類の活動に伴う環境排出やエネルギー消費が大気、水、土壌、人体及び地球全体の環境に及ぼす諸問題を、物質、
エネルギー、プロセス、環境リスクの視点からトータルシステムとして把握することが重要です。環境システム学専攻では、工学、保健・生態学・経済・政策科学などの手法を融合し、解決に必要となる新たな統合化技術および要素技術の確立を目指すとともに、環境システムの分析および統合化の体系を創成し、環境問題の本質的な解決に貢献することを目指しています。
環境システム学専攻で行われている具体的な研究対象として、温暖化ガス制御、廃棄物処理システム、地球ダイナミクス、化学物質のヒト健康影響、超臨界流体環境技術、環境調和システムデザイン、海洋環境変動の予測、人工物による環境の創造、京都議定書遵守施策の評価、金融工学に基づく環境政策の影響分析等が
挙げられます。また、「循環型社会創造学」分野(国立環境研究所との連携講座)を設置しており、新たな研究分野への展開にも積極的に取り組んでいます。
 教育の特徴

環境システム学専攻では、環境技術者と環境管理者の養成を目的として、環境問題を技術で解決するためのエンジニアリングセンスを養成する「環境技術者養成プログラム」、政府や地方自治体の行政官や企業の管理職の立場で環境施策立案や環境リスク管理のセンスを養う「環境管理者養成プログラム」の、二つのプログラムに基づく講義カリキュラムが組まれています。各プログラムは、指定された講義科目の中から必要単位を履修することによって、修了が認定されます。
一方、環境教育においては、実際にフィールドへ出かけ、環境の実態を計測・分析することが非常に有意義です。環境システム学専攻では、このようなフィールド実習を通じて、一般の講義で身に付けることが難しい環境計測・分析の方法や計測・分析結果の解釈・解析の仕方などを学ぶ機会を重視しています。環境汚染の実態を実地に体験し、計測方法や分析結果と実現象の間の誤差評価など講義だけでは習得できない事柄を学ぶことができます。
環境システム学で扱われる対象は多岐にわたっていますが,様々なバックグラウンドを持った教官によって、各分野について専門性の高い講義や研究指導が行われています。また、学生もさまざまな分野(学部)の出身者が集まっていますので、学生同士の議論や、講義、発表会、研究会などの機会を通じて他分野の研究にふれることにより、知識や研究の幅が自然と広がっていきます。
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