益田研究室

中性子科学

研究内容紹介

本研究室では、低次元スピン系、フラストレーション系、スピン・クラスターなど、量子効果の強い磁性体における新しい状態を、物質合成・バルク物性測定・ 中性子散乱の3つの手法を用いて研究している。  新奇量子状態を実現する物質を合成 し、磁化・比熱などの測定を行っている。さらに、大強度中性子源にビームラインを有している利点を生かし、磁気構造決定に不可欠な中性子回折と、 μeV ~ meV の物質内部のダイナミクスを直接的にプローブする中性子非弾性散乱を用いて、新奇磁性体の静的および動的構造を明らかにする研究を推進している。

メッセージ

世界で初めて何かを成し得ることの面白さ。物理という広い大海原で、新しい知識を見つけた時の達成感を味わって欲しい。

物理は、より基本的なところから、少ない知識の中でどう理解を深められるかがポイントで、研究は学生の自主性を大切にしています。 私たちが用いている最も特徴的な実験手法は中性子散乱です。この手法は、対潜水艦戦と似ています。広い大海原に潜んでいる潜水艦の位置を事前調査で十分に把握し(勉強し)、敵の位置が掴めたら短期決戦で勝負(実験)をかけます。予想通り敵潜水艦をやっつけたとき(量子現象を観測したとき)の達成感は大変大きいです。 また、古典物理学では説明のつかない量子現象を扱えるのが量子スピン系研究です。現在量子スピン系では、従来のスピン秩序変数だけでは説明できない新しい量子状態の存在が予想されており、これらを世界に先駆けて実験的に観測することを目指しています。国内の他に海外の研究者との交流も可能です。

物質系専攻を志す学生へ

当研究室は、新しい物質合成に興味のある人、新しい量子現象を観測してみたい人、実験装置を作ってみたい人、大型施設で実験してみたい人、海外で実験をしてみたい人には最適の研究室です。

益田研究室のメンバー

益田 隆嗣 准教授

益田 隆嗣 准教授

1996年
東京大学工学部物理工学科卒

1998年
東京大学大学院工学系研究科修士課程修了

1999年
東京大学大学院新領域創成科学研究科助手

2002年
オークリッジ米国立研究所ポスドク研究員

2005年
横浜市立大学国際総合科学研究科准教授

2010年
東京大学物性研究所准教授

学生の声

益田先生は、研究で分からないことがあれば丁寧に教えていただける、熱心なで優しい先生です。また研究以外にも昆虫採集やマラソンなどの趣味があり、多趣味な一面もあります。

益田研究室では量子スピン系やフラストレート磁性体、マルチフェロイック物質、酸素磁性などの研究テーマから、興味のあるテーマを選び研究を行っています。

基本的には学生が主体的に研究を行っていますが、毎週行われる研究報告会や益田先生との日々の議論をもとに、研究を進めることができます。また、中性子施設といった大型施設で研究する機会に恵まれるのも本研究室の特徴です。

林田 翔平 さん

物質系専攻を志す学生へ

物質系専攻は物質科学に関するさまざまな分野がまじりあっているため、刺激的な経験ができる専攻です。特に物性研究所では物質科学研究のトップレベルの研究設備がそろっており、このような環境で最先端の研究ができる経験はとても貴重だと思います。

お問い合わせ

〒277-8561 千葉県柏市柏の葉5-1-5

東京大学大学院 新領域創成科学研究科

物質系専攻 益田隆嗣准教授研究室

04-7136-3415