新領域創成科学研究科 物質系専攻【東京大学大学院】Department of Advanced Materials Science, School of Frontier Sciences, The University of Tokyo

メッセージ

卒業生・在校生からのメッセージ (平成27年度現在)

宮副 裕之

宮副 裕之 (Hiroyuki Miyazoe)

IBM, T.J. Watson Research Center
(2009年3月 寺嶋研究室 博士修了)

従来のシリコン材料を基盤としたデバイスの加工寸法の縮小に加え、III-V 系化合物半導体、炭素系半導体といった新しい材料の導入が数年おきに検討される現在、半導体デバイスの研究開発分野は非常にチャレンジング、かつダイナミックな局面を迎えています。物質系専攻ではプラズマをはじめとする電子やイオンなどの荷電粒子を用いた材料の微細加工や物質合成プロセスの研究に携わり、現在のプラズマエッチングに関する研究・開発に必要な礎を築かせてもらいました。また、卒業生は技術者・研究者の枠におさまらず、社長や商社マン、証券マンなどとして世界各地の第一線で活躍しており、そんな仲間と学生時代を過ごせたことが何よりの誇りです。


田中 信介

田中 信介 (Shinsuke Tanaka)

株式会社 富士通研究所(技術研究組合 光電子融合基盤技術研究所 出向中)
(2002年3月 岡本研究室 修士修了)

私は、物質系専攻で有機半導体の高速光物性をテーマとして修士課程を卒業した後、富士通研究所に入社し、約10 年間光通信用半導体レーザと光増幅器の研究開発に携わりました。最近その成果を博士論文としてまとめ、物質系専攻で博士の学位を取らせて頂きました。その過程で再認識したのは、この専攻が、非常にバラエティに富んだ“ 物質”に対し、多様な“ アプローチ”で研究に取り組むことができる貴重な環境だという事です。審査では、企業の現場では得られない広い視点からの有益なアドバイスを頂きました。これから本専攻で学ばれる皆さんには、自身の研究テーマを深堀して専門知識と研究姿勢を身に着けると共に、周りの研究室のテーマや技術にも好奇心を持ち、視野を広げて頂ければと思います。卒業後どんな場所で活躍される際にも、きっと役立つ事と思います。


徳江 真紀

徳江 真紀 (Maki Tokue)

富士通株式会社
(2014年3月 佐々木研究室 修士修了)

私は大学院では放射光施設を利用してタンパク質の運動を計測していました。先生は研究に対して情熱的で、研究を支えてくださったみなさまとの議論をした時間はとても有意義なものでした。修士で学んだ全てが今の私に大きな影響を与えてくれています。実験で得られた大規模データの解析をするうちに、データを取り扱うこと自体に興味を持ち、富士通に入社しました。現在は会社でビッグデータを利用する製品を開発しています。また、大学院で築いた人間関係は私の一生の宝になり、いつもエネルギーを与えてくれています。進学を希望されている皆さん、物質系専攻でクリエイティブな時を重ねませんか。そして、成長の機会をつかんでください。


阿部 真之介

阿部 真之介 (Shinnosuke Abe)

コニカミノルタ株式会社
(2014年3月 辛研究室 修士修了)

私は大学院時代、光電子顕微鏡の装置開発の研究を行っていました。研究は大変でしたが、専攻の友人達と共に乗り切ったのは今では良い思い出です。私は現在、レントゲン撮影装置の画像処理の開発を行っています。大学院の時とは異なる分野での仕事ですが、物質系専攻で学んだ知識や考え方は今の業務に大いに役立っています。物質系専攻は物理学、化学、材料学など幅広い分野を学べ、また、これだけの研究環境がそろっている施設は他にありません。是非、皆さんも物質系専攻での研究生活を楽しんで超一流の研究者を目指して下さい!


井 土  宏

井土  宏 (Hiroshi Idzuchi)

Harvard University
(2014年3月 大谷研究室 博士修了)

私は現在ハーバード大学の物理学科でポスドクをしています。こちらには多様なバックグランドを持つ人が集まっていて、楽しく研究しています。ふと考えてみると物質系専攻にも多彩なバックグランドを持つ人たちが集まっていたので、そのような環境で切磋琢磨できたことは貴重な体験だった思いますし、それが今の自分につながっているのかもしれません。私にとって物質系専攻はこちらのやる気に幾らでも応えてくれるところでした。皆様が物質系専攻を成長の場とされることを願っております。


眞弓 皓一

眞弓 皓一 (Mayumi Koichi)

東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻
(2011年9月 伊藤・横山研究室 博士修了)

私は修士・博士課程と4年半に渡って、物質系専攻で学生生活を過ごしました。学生時代は高分子科学というフィールドの中で、分子をパーツにして複合体を組み上げる超分子化学や、出来上がった超分子複合体のミクロな構造やダイナミクスを放射光や中性子線を駆使して観察する量子ビーム計測、さらにはバルクの材料のマクロな物性評価(主に力学試験)まで幅広い研究に携わらせていただきました。世の中の役に立つ新しい材料を生み出していくためには、化学や物理などといった既存の学問領域にとらわれず、合成から物性まで、ミクロからマクロまで、縦横無尽に行き来できる柔軟性を身に付けることが大切になります。物質系専攻には様々なバックグラウンドを持った学生の皆さんが集まっていますが、軸足を置く専門領域を大切にしながらも、興味の幅を広げることで、物質科学の新しい可能性を切り開いていただきたいと思います。


榊原 教貴

榊原 教貴 (Sakakibara Noritaka)

寺嶋 研究室(修士)

私は現在、氷点下の低温・極低温という温度領域での新しいプラズマであるクライオプラズマのレーザー計測を用いた研究を行っています。プラズマは荷電粒子を含む電離気体のことで、粒子的挙動と集団的挙動の二面性ゆえにそれを理解し研究を進めていくには様々な知識的背景が求められます。物質系専攻には理学、工学問わず幅広い分野のバックグラウンドを持った先生方や研究者の方がいらっしゃり、日頃から自分の研究分野のみに縛られることなく広く学問に接することができます。そのため、自分の専門とは異なる分野の知識を吸収し広い視野から自分の研究を見直すことができ、有意義な研究生活を送ることができています。また、私は自分の興味を一つに絞りきることができず大学入学時や進路振り分け時に色々と悩みましたが、物質系専攻は分野を問わず広く学ぶ機会を得られるので、幅広く科学を学びたい方にはぜひおすすめしたい専攻です。研究以外にも、私は舞台でのパフォーマンス活動にも力を入れており、そのような個人的な活動も快く受け入れてもらえる雰囲気にもあります。物質系専攻は、自分から主体的に行動し挑戦していくことで、研究生活もそれ以外も充実させることができるこの上ない環境であると思っています。


木下 雄斗

木下 雄斗 (Yuto Kinoshita)

岡本・貴田 研究室(博士)

私は現在、超短パルスレーザーを物質に照射した際にテラヘルツ電磁波という電磁波が発生する現象を利用して、強誘電体や強磁性体などの物質のミクロな分域構造を可視化する研究を行っています。研究では、実験で用いる光学系の構築から、測定、解析に至るまで行わなければならないので、広範な知識と技術が求められます。これらをマスターするのは大変ですが、その都度先生方や先輩方が丁寧にサポートしてくださるので一歩一歩着実にクリアしていくことができます。もちろん、最先端の研究なのでうまくいかないことも多々ありますし、地道な作業も多いです。例えば、測定対象の物質を極低温に冷却しながら、電磁石を用いて磁場を印加する実験を行うことがあったのですが、元々あった装置では電磁石を導入することが出来ませんでした。そこで、新たな実験装置を一から設計し、必要な部品の金属加工なども行い実験までこぎつけました。残念ながら実験自体はうまくいきませんでしたが(笑)。ですが、そのような苦労をしている分、良い結果が出た時の喜びは格別です。研究以外では、研究科主催のBBQ や運動会などレクリエーションが多くあり、研究の疲れをリフレッシュできるイベントが充実しています。近くに広い公園もあり、キャンパスも新しく研究生活を送るには良い環境だと思います。是非物質系専攻でともに学びましょう。


前島 夏奈

前島 夏奈 (Kana Maeshima)

有馬・徳永 研究室(修士)

私は大学では理学部化学科に所属し、磁性錯体の研究をしていました。しかし研究を進める中で、もっと磁性について理解したいと思うようになりました。そんな時に、先生同士のつながりがきっかけで現在の研究室を知り、他大学から新領域物質系を受験しました。研究室を移るにあたって最も重視したのは、化学のバックグラウンドを生かせるかどうかでした。その点で新領域物質系は素晴らしい環境です。新領域創成科学研究科は、既存の分野の枠組みにとらわれず、新しい研究領域を開拓することを目的とした研究科です。そのため様々な分野から人が集まっています。授業や輪講、イベントでの交流を通して、色々な物の見方に触れ、刺激を受けることができます。初めは大学を移ること、分野を移ることの不安がありました。しかし、わからないこと、できないことがあっても、研究室の人たちが親切に助けてくださるので、不安はすぐに解消されました。日々新しい発見や気づきがあって、今はわくわくしながら研究をしています。自分の幅を広げたい人、新しい分野に挑戦したい人にとって、新領域物質系は最高の選択肢であると確信しています。皆さんもぜひ、ここで楽しく充実した研究生活を送りましょう!


林田 翔平

林田 翔平 (Shohei Hayashida)

益田 研究室(博士)

物質系専攻の魅力の一つは、物理学、化学、材料科学など様々な分野の研究室が物質科学という共通項のもとに集まっている点にあると思います。そのため分野間の垣根を越えて互いに影響を及ぼし合うことで学際的な新しい研究が可能となります。もちろん分野の多様さゆえ、お互いの研究分野を理解するのには努力が必要です。私自身、物質系専攻の講義や発表会、バーベキュー大会などでの交流を通して、自身の物質科学における知識が広がっていることを実感しています。現在、私は物性研究所の研究室に所属しており磁性体のミクロな構造・ダイナミクスの解明や、新しい性質を持つ磁性体の探索することに興味を持って研究しています。その中で磁性体のミクロな描像を調べるために中性子散乱という手法を用いています。中性子散乱では大型施設を利用するため日本だけでなく様々な国の研究者と関わる機会があるので、研究以外にも非常に学ぶことが多いです。国を問わず第一線の研究者と交流する機会に恵まれているのも物質系専攻の魅力の一つだと思います。皆さん、このような環境の中で是非一緒に物質科学について学びましょう。


寺島  拓

寺島  拓 (Taku Terashima)

松田 研究室(博士)

私は現在、博士2年として研究を行っており、毎日楽しく過ごしています。それは東大の研究環境が大きいと思います。まず一流の先生方に教わることが出来るのが、一番の良い所です。どの先生も学生を一人の研究者として扱ってくれます。また学生が少ないので、担当教官と密に議論することが出来ます。学生の実力を見極めて適切な課題を出してくださるので、頑張ろうという気持ちが芽生えます。柏キャンパスも研究環境として最適です。シャワー室、仮眠室、24時間利用可能な図書館、ジムなどが利用可能で、自分の研究スタイルに合わせて使用できます。またキャンパス内で、サッカー、テニスなどのサークルが活動しており、研究だけでなくスポーツでの交流も多くあります。(物性研では昼にサッカーをしています。入学した方お待ちしています!)もう一つ重要なことは、博士課程の学生が多いことです。周りに同じ境遇の人がいるというのは刺激があり、研究のモチベーションになります。博士課程を目指す人には是非おすすめします。また修士として入学した方にとっても、先生には聞きづらいことも、気軽に質問できる博士課程の学生がいることは良いことだと思います。修士の二年であれ、博士の五年であれ、良い環境で研究活動を行うことは必ず、今後の人生において良い経験になると確信しています。あなたもぜひ物質系で楽しい時間を過ごしてください。


唐  彦春

唐  彦春 (Yanchun Tang)

伊藤・横山 研究室(博士)

I have enjoyed two and half years wonderful study time in the D epartment of Advanced Materials at TODAI as a research student and then a ma ster student. Now, I am going to take the PhD course in the same department in this October. A part of the graduate school of frontier sciences whose basic philosophy is fusion of academic fields, this department focuses on material science which featured by an academic fusion of chemistry, physics and biology. It provides state-of-the-art facilities for groundbreaking explorations, encourages inventive thinking, and embraces diversity. I deeply believe that only a qualified researcher who has solid expertise as well as transdisciplinary perspectives can realize the technica l transfer and apply material science to contribute to society. The Department of Advanced Materials can offer us the opportunity to achieve this goal --- being a qualified researcher.

先輩の声

卒業生の進路

修了後の進路

平成20~25年度修士課程修了者進路のグラフ

平成20~25年度博士課程修了者進路のグラフ

修士課程修了者進路先企業名

日立製作所、ソニー、東芝、TDK、NEC、富士通、三菱電機、シャープ、三洋電機、キヤノン、日本電気、日本信号、村田製作所、インテル、シチズン電子、ファナック、コニカミノルタオプト、コニカミノルタ、日置電機、リコー、東京エレクトロン、富士ゼロックス、ゼネラルエレクトリック、富士電機、日本アイビーエム、パナソニック、パナソニックデバイス社、イビデン、東芝電子管デバイス、ウシオ電機、武蔵エンジニアリング、日立アプライアンス、ボッシュ、セイコーエプソン、サンデン、豊田中央研究所、ニコン、三菱重工業、フジキン、国際技術開発、アダマンド工業、ヤマハ、小松製作所、東京精密、日立LGデータストレージ、ABB、オリンパス、小田原エンジニアリング、太陽誘電、Altis Semiconductor(フランス)、豊田中央研究所、ディスコ、カールツァイス、豊田自動織機、本田技研工業、トヨタ自動車、ジェイテクト、日産自動車、アスモ、三井化学、三洋化成工業、花王、住友化学、ブリヂストン、旭化成、エア・ウォーター、旭化成アミダス、富士フイルム、昭和電工、戸田工業、フナコシ、東洋インキSCホールディングス、三菱化学、ハイテック、JSR、昭和瀝青工業、伊勢化学工業、クレハ、日本触媒、クラレ、東レ、大日本印刷、帝人、出光興産、旭硝子、JX日鉱日石エネルギー、石油資源開発、大阪ガス、レモンガス、関西電力、日本原子力研究開発機構、東邦ガス、日揮、東洋エンジニアリング、新日本製鐵、新日鐵住金ソリューションズ、新日鐵住金、JFEスチール、古河電気工業、日鉱金属、住友電気工業、フジクラ、新日鉄マテリアルズ、神戸製鋼所、古河スカイ、東洋製罐、三井金属鉱業、SUMCO、住友金属鉱山、山本製作所、ノーリツ、日本航空、東日本旅客鉄道、ユー・エス・イー、野村総合研究所、ソフトバンク、NTT東日本、NTTデータ、NTTドコモ、ジュピターテレコム、MTI、日本ウィルテックソリューション、アクセンチュア、グーグル、三菱商事、みずほ証券、双日、東京海上日動火災保険、ミシュラン・リサーチ・アジア、三井物産、日興コーディアル証券、三井住友アセットマネジメント、三井住友海上火災保険、シティバンク銀行、J.P.モルガン証券、インテリジェンス、楽天、三井住友銀行、三井住友信託銀行、セントラルスポーツ、住友生命保険相互会社、朝日貿易、経済産業省、総務省、特許庁、官公庁、千葉県庁、島根県、埼玉県白岡市役所、横浜市役所、田園調布学園中等部・高等部、私立海城中学校・高等学校、宮城県私立教員、宗教法人辯天宗茨木本部、サントリー

物質系専攻の1年

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