新領域創成科学研究科 物質系専攻【東京大学大学院】Department of Advanced Materials Science, School of Frontier Sciences, The University of Tokyo

研究室紹介

吉沢 英樹 教授 研究室

物質科学協力講座(物性研究所) [中性子科学]

吉沢 英樹 教授 研究室

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TEL : 029-287-8903 FAX : 029-283-3922 e-mail: yoshi@issp.u-tokyo.ac.jp


私たちは今、世界と戦える研究をしています。
ミクロスケールの観察で、
物質はエキゾチックな姿を見せてくれるでしょう。

私がこの研究に進むことになったきっかけは、大学院に進学して所属した研究室の研究テーマに魅力を感じたことからです。恩師から、私たちは「世界と戦える」研究をしているということを、身を持って教えていただきました。

私たちの研究は、中性子ビームを用いて、物質の示すエキゾチックな状態をミクロなスケールで観察することが出来ます。最近の中性子散乱による研究では、超伝導を発現するクーパー対の運動量空間における異方性をスピンの揺らぎから観測したり、素粒子レベルでは決して存在しない磁気単極子(モノポール)が特別な結晶構造を持つ酸化物磁性体で発現している様子が観測されたりしています。

物質系専攻を志す学生へ

吉沢研に在籍した先輩の進路ですが、博士課程に進学した卒業生は、学位論文の研究で習得した専門性を活かして、国立大学や国立研究所で、中性子ビームを用いる物質の基礎研究に従事しています。また、修士課程で卒業した学生は、(富士フイルム、TDK、MAZDAなどの)就職した企業で、素材関連の研究開発業務を担当して活躍しています。

吉沢 英樹 教授 顔写真

プロフィール

吉沢 英樹 教授 [Professor Hideki Yoshizawa]

  • 1976 東京大学工学部物理工学科卒
  • 1981 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
  • 1981 ブルックへブン国立研究所物理部研究員
  • 1984 東京大学物性研究所中性子回折物性部門助教授
  • 1993 東京大学物性研究所附属中性子散乱研究施設助教授
  • 2001 東京大学物性研究所附属中性子散乱研究施設教授
  • 2003~2008 東京大学物性研究所附属
    中性子科学研究施設 施設長

入試説明会動画

平成27年度入試説明会 吉沢教授 研究室 サムネイル

平成27年度入試説明会 吉沢教授 研究室

研究紹介

研究室の様子

吉沢研究室では中性子散乱を用いて磁性体・超伝導体・強相関電子系などの研究を行っている。中性子散乱は結晶構造や磁気構造を直接観察して決定することのできる非常に強力な研究手段である。原子やスピンの運動を測定することも得意であり、結晶中の格子振動(フォノン)や磁性体中のスピンの波(マグノン)の測定も容易にできる。さらに高温超伝導銅酸化物や遷移金属酸化物などの強相関電子系において観測される電荷のストライプ的な秩序やd電子の波動関数が形成する軌道秩序の観測も中性子散乱の得意とするところである。吉沢研究室では、中性子散乱の特長を生かして、様々な物性を示す遷移金属酸化物の素励起スペクトルの測定や、電荷秩序により生じる超格子反射の観測、エキゾチックな超伝導体中に形成される磁束格子の観測などを行っている。

先輩からのメッセージ

中林 拓頌 さん

中林 拓頌 さん [Hironobu Nakabayashi]

吉沢先生は、学生一人一人に合わせて、マンツーマンで我慢強く指導してくださる教育的で頼もしい先生です。そして、何事にも負けない強いバイタリティとみんなを気遣うユーモアを併せ持ち、人間味あふれる先生です。

吉沢研究室は中性子散乱実験を専門とする研究室です。現在、中性子散乱を用いた研究は学術分野だけではなく、企業向けの産業分野における利用計画も推進されています。そのため、学生のうちから、そういった設備に率先して触れられる環境は貴重ですし、大学卒業後もその経験を活かせる場面が増えていくと思います。ちなみに、学生は比較的落ち着いている雰囲気ですが、その分秘書さんが元気です(笑)

物質系専攻を志す方へ

中林 拓頌 さん

自分のやりたいことを貫いてください。