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先端生命科学専攻の蔦谷匠氏が東京大学総長賞(学業)を受賞

 先端生命科学専攻同位体環境学分野・博士課程3年の蔦谷匠氏が、平成26年度学生顕彰「東京大学総長賞」を「学業」分野で受賞されました。受賞題目は「過去人類集団の授乳期間推定とその進化的意義に関する顕著な研究業績」です。
 蔦谷氏は、先端生命科学専攻に博士論文「Stable Isotopic Reconstruction of Breastfeeding Practices in Past Human Populations(同位体分析による過去ヒト集団の授乳習慣復元)」を提出し、先端生命科学専攻の博士論文特別奨励賞と新領域創成科学研究科の研究科長賞を授与されました。

 この優れた博士論文に加えて、遺跡から出土する乳幼児骨の窒素同位体比の年齢による変化から、正確に離乳の開始と終了の年齢を推定するモデルを構築し、世界中の狩猟採集民と農耕民の間で有意な相違がなかったこと、日本列島では中世から近世の都市形成に関して人口の自然増加ではなく、人口流入が起こっていたこと、古代から中世に拡大したオホーツク文化では早い離乳による人口増加が起こった可能性があることを明らかにし、国際学術誌に6報の原著論文と1報の総説を報告しました。以上の顕著な研究業績に対して、総長賞が授与されました。
 今後のますますの活躍を祈念します。