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植物の受精卵が偏る仕組みを発見

~細胞骨格がダイナミックに変化する様子の観察に成功~

 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)(同理学研究科兼任)の植田 美那子特任講師、佐藤 良勝特任講師、東山 哲也教授、理学研究科の木全 祐資(大学院生)、栗原 大輔特任助教、山田 朋美(技術補佐員)、東京大学の桧垣 匠特任准教授、馳澤 盛一郎教授、ケンタッキー大学(米国)の河島 友和准教授、グレゴールメンデル研究所(オーストリア)のFrederic Berger教授の研究グループは、植物の受精卵が非対称になる(細胞内に上下の偏りを作る)様子を捉えることに初めて成功しました。
 植田特任講師らは、受精卵の内部構造をリアルタイムで観察した結果、受精すると細胞内にある繊維(細胞骨格)の並びがいったん崩れ、次第に別の方向に並び直すことを発見しました。また、この並びによって受精卵が非対称に分裂できることも分かりました。今回の発見は今後、植物の形作りの仕組みを解明する糸口になると期待されます。
 本研究成果は、米国の科学専門誌Proceedings of the National Academy of Sciencesのオンライン版で11月22日午前5時(日本時間)に公開されました。

【本研究のポイント】

  • 植物の受精卵が非対称になる様子をリアルタイムで観察することに初めて成功した。
  • 受精すると未受精卵の極性が一度失われ、受精卵が再び極性を確立するという動態を明らかにした。
  • 二種類の細胞骨格が異なるパターンで並ぶことで、受精卵が非対称に分裂できることを発見した。

名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 http://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/index-ja.php