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真核細胞誕生の謎を解く: ペルオキシソームに、ミトコンドリア、葉緑体に続く、第三の分裂装置 (c-Podマシン)を発見

 先端生命科学専攻の博士課程3年・井元祐太(植物生存システム、河野重行教授)は、立教大学の黒岩常祥特定課題研究員(東京大学名誉教授)らの指導で、単膜系の細胞小器官であるペルオキシソームの分裂に必須な分裂装置を世界で初めて発見し、c-Pod (Cyanidioschyzon Peroxisome dividing) マシンと命名しました。それは二重のリングからなる超分子ナノマシーンで、主たる構成タンパク質は高等動植物にも普遍的に存在します。今回の発見は、ペルオキシソーム分裂の分子機構の解明のみならず、医療などへの応用が期待されます。真核細胞が誕生した際の単膜系細胞小器官の発生の謎の解明にも役立つでしょう。

 

発表論文
Imoto, Y., Kuroiwa, H., Yoshida, Y., Ohnuma, M., Fujiwara, T., Yoshida, M., Nishida, K., Yagisawa, F., Hirooka, S., Miyagishima, SY., Misumi, O., Kawano, S., Kuroiwa, T. (2013). Single-membrane-bounded peroxisome division revealed by isolation of dynamin-based machinery. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America, June 4, 2013 | vol. 110 | no. 23
http://www.pnas.org/content/110/23/9583.full

 

新聞報道
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130527/scn13052707430000-n1.htm
朝日新聞
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306050648.html