記者発表

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遺伝子の機能欠損が高い頻度で顕性遺伝することを発見 2018:05:17:10:00:16
遺伝子の機能欠損は多くの場合潜性遺伝(注1)すると考えられてきましたが、出芽酵母の必須遺伝子(注2)欠損株の細胞形態(注3)を網羅的に調べた結果、必須遺伝子のうち、約6割の遺伝子の機能欠損が逆に顕性遺伝(注4)することを明らかにしました。機能欠損変異が機能を持つ対立遺伝子によって補われないことから、顕性が潜性よりも必ずしも優れているわけではないことになります。
 
2018/05/17
ダーウィンの時代ウォレスが注目したナガサキアゲハの擬態の謎に迫る 2018:04:20:12:04:41
◆雌の一部のみがベイツ型擬態を示すナガサキアゲハの全ゲノム構造を明らかにし、擬態の原因となる遺伝子領域が複数の隣接遺伝子からなる超遺伝子であることを見出した。 ◆同様の擬態を示す近縁種のシロオビアゲハの超遺伝子の構造はナガサキアゲハと大きく異なっており、両者のベイツ型擬態は独立に進化(平行進化)した可能性が示された。 ◆超遺伝子は複雑な生命現象の原因として近年注目されているが、その詳細な構造や進化機構が明らかとなった2種のアゲハチョウが超遺伝子研究のモデルになると期待される。
 
2018/04/20
アスタキサンチンの日焼け止め ~ハイパースペクトルカメラと電顕で見えてきたヘマトコッカス藻の強光回避戦略〜 2018:04:05:10:00:42
化粧品や健康食品に広く使われるアスタキサンチン(注1)の生産でよく知られるヘマトコッカス藻は、強い光に当たると5~10分という短い時間で、アスタキサンチンを細胞膜の直下に集めて日焼け止めのシェード(日よけ)にして、強い光から葉緑体と細胞を守ることを明らかにしました。
 
2018/04/05
海氷減少で最大波高が上昇 〜北極航路上の安全航行に備える〜 2018:03:15:9:38:44
◆我が国初の北極海波浪観測により、波高の長期変化を検証するためのデータの取得に成功した。 ◆夏季北極海における海氷面積は減少し、開放水面では強風が吹く確率が増大するため、船舶が遭遇しうる最大波高と最大風速は長期的に上昇していることを明らかにした。 ◆北極航路の利用に伴う船舶の安全性に資する重要な知見を得ることができた
 
2018/03/15
先進宇宙開発を支える「マイクロ推進システム」について、研究者が自ら論文で解説 2018:03:08:10:00:04
国立大学法人 東京農工大学 大学院工学研究院 先端機械システム部門の篠原 俊二郎卓越教授(注1)と東京大学 大学院新領域創成科学研究科 小泉宏之准教授らが世界の研究者たちと執筆した、宇宙でのマイクロ推進システムに関するレビュー論文がアメリカ物理学協会の学術誌『Applied Physics Reviews』2月22日号に掲載されました。
 
2018/03/08
厚さわずか数分子、2次元有機単結晶ナノシートの大面積成膜に成功 ―印刷できる高速有機集積回路基板― 2018:02:03:4:00:03
有機半導体インクを用いた簡便な印刷技術によって、わずか数分子層の厚みからなる大面積2次元有機単結晶ナノシートを製膜するプロセスを開発し、同ナノシートを用いた有機電界効果トランジスタ(注1)において、世界最高レベルの応答周波数を達成。高移動度と低接触抵抗を両立できる高性能の有機半導体を実現した。
 
2018/02/03
パルスレーザー光により強磁性と強誘電性が同時かつ瞬時に発現 ~光誘起マルチフェロイクス状態の観測に成功~ 2018:01:30:9:27:51
特殊な物質群で生じる、強磁性(永久磁石)と強誘電性(分極が揃った状態)が共存するマルチフェロイクス(注1)状態を、 レーザー光の照射によって1兆分の1秒以下という非常に短い時間で発現させることに初めて成功した。
 
2018/01/30
「臨機応変」を配線する – 動物の⾏動選択を担う神経回路メカニズムの解明 – 2017:12:01:14:13:27
◆動物の「臨機応変」な⾏動選択を実現する神経回路の仕組みを明らかにした。 ◆相同なニューロン(注1)の多様化が「臨機応変」な⾏動選択を実現することを⽰した。 ◆動物が環境に適応して脳神経系を進化・発⽣させる仕組みの理解に貢献した。
 
2017/12/01
染色体の交差部位(セントロメア)が進化のカギ ~メダカのセントロメアDNA配列の部分的解読に成功~ 2017:11:29:10:00:45
◆脊椎動物のDNA配列は未だ完全には解読されておらず、特にセントロメア領域は未解読の部分が多く従来のDNA解読技術では困難であった。 ◆DNA解読技術の改良により、脊椎動物のモデル生物であるメダカのセントロメア配列の約10%の解読に成功した。 ◆セントロメア配列のCpG メチル化状態の解析技術を開発し、染色体中心部分に存在するセントロメア配列の進化速度が速いことが明らかとなり、種分化に関わっている可能性のあることが分かった。
 
2017/11/29
超スマート社会の実現のための次世代半導体分子システムの開発に成功 2017:11:17:10:23:27
◆有機半導体の電荷移動度の低下を抑制するための分子システムを提案。 ◆世界最高レベルの電荷移動度と高安定性を同時に実現。 ◆プリンテッド・フレキシブルデバイスの実用化を加速。
 
2017/11/17
凝集化するタンパク質1分子の励起運動を初観察! ―アルツハイマー病などの新治療戦略へ期待― 2017:11:02:10:58:30
◆タンパク質数十個の分子が凝集する過程で、激しいブラウン運動(注1)を伴う分子凝集体(ネットワーク)の形成と崩壊が繰り返されていることを世界で初めて観察した。 ◆凝集時のタンパク質1分子の動態を高精度に観察できる高速計測技術を確立し、無機・有機・タンパク質系において共通する局所励起運動を特定した。 ◆アルツハイマー病などの発症と強く関わるとされる分子凝集プロセスの1分子観察が可能となり、分子凝集化を制御・抑制する全く新しい治療戦略の可能性に道をつけた。
 
2017/11/02
物理的圧力と化学的圧力の組み合わせにより、新しい鉄系高温超伝導を発見 2017:10:26:18:00:21
発表者松浦 康平(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 博士課程1年)水上 雄太(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 助教)芝内 孝禎(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授)上床 美也(東京大学物性研究所 物質設計評価施設 教授)綿...
 
2017/10/26
表面・界面の構造解析ソフトウェアを開発 ―金属酸化物界面の原子配置を非破壊・非接触で高分解能に解析可能に― 2017:10:23:10:38:51
     発表のポイント◆非破壊・非接触で0.02Å分解能の界面構造解析を、簡便に実現◆これまで簡便なソフトウェアが無かったため表面/界面構造のデータ解析は非常に難しかったが、情報科学の活用で短時間に、半自動的に解析を実行可能に◆新規酸化物デバイス開発への応用に期待概要 大...
 
2017/10/23
1兆分の1秒の間の電場印加で絶縁体を金属に高速スイッチング ~消費電力の小さな新たな光デバイスに向けた新手法~ 2017:08:22:10:00:09
発表者岡本 博  (東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授/兼産業技術総合研究所 産総研・東大 先端オペランド計測技術       オープンイノベーションラボラトリ有機デバイス分光チーム ラボチーム長)山川 大路 (東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士課程3年)宮...
 
2017/08/22
レアアース化合物における新奇な超伝導機構 2017:08:15:9:51:37
発表者竹中 崇了(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 博士課程1年)水上 雄太(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 助教)芝内 孝禎(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授)発表のポイント◆レアアース元素Ceをベースとした超伝導体...
 
2017/08/15
世界初、有機半導体の電荷とスピンの緩和機構を解明 ―室温有機スピントロニクスとシリコンに迫る高速有機エレクトロニクスに道― 2017:08:01:15:29:20
発表者竹谷 純一(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 教授      /マテリアルイノベーション研究センター(MIRC) 特任教授 兼務      /産業技術総合研究所 産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベー      ションラボラトリ 有機デバイス分光...
 
2017/08/01
化合物の標的機能を決定するツールを開発 -酵母の化学遺伝学アプローチで化合物の標的予測/同定が迅速に- 2017:07:25:13:31:50
2017年7月20日理化学研究所東京大学トロント大学ミネソタ大学要旨理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター分子リガンド標的研究チームのジェフ・ピョウートロウスキ国際特別研究員、シーナ・リー研究員、八代田陽子副チームリーダー、チャールズ・ブーンチームリーダー、ケミカルゲノミク...
 
2017/07/25
金属表面で分子を曲げて骨格を変える新・有機合成法を開発 —原子間力顕微鏡を用いて炭素骨格変換の可視化に成功— 2017:07:25:10:47:57
発表者塩足 亮隼(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 助教)杉本 宜昭(東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻 准教授)中江 隆博(京都大学エネルギー理工学研究所 助教)坂口 浩司(京都大学エネルギー理工学研究所 教授)宇野 英満(愛媛大学大学院理工学研...
 
2017/07/25
スパースモデリングで豊後水道スロースリップイベントのすべり急変位置を特定 ―巨大地震震源域周辺における地殻変動解析の解像度向上に期待― 2017:07:24:15:13:25
平成29年7月20日国立研究開発法人海洋研究開発機構国立大学法人筑波大学国立大学法人神戸大学国立大学法人東京大学概要 国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)地震津波海域観測研究開発センターの中田令子特任技術研究員、堀高峰グループリーダー、地球内部物質循環研究分野の桑...
 
2017/07/24
見る方向や光の偏光によって三色に変化する物質を発見 2017:07:18:14:59:32
◆見る方向や光の偏光方向によって、色が劇的に変化する、レニウムを含む新物質の合成に成功した。 ◆光の偏光方向によって、吸収する光が異なることで、色が変化する機構を解明。 ◆「多色性」と呼ばれるこの物質の性質は、5d電子(注1)をもつ元素に特有の性質であり、同様の光学特性をもつ物質の開発指針を与える。
 
2017/07/18
精密分子操作による量子相転移の制御・観察に成功 ~サブオングストロームスケールの構造変形により分子中のスピンを可逆的に操作~ 2017:06:30:10:32:58
◆分子中のスピンを走査トンネル顕微鏡によるサブオングストロームオーダーの精密操作で可逆的に操作することに成功しました。 ◆分子操作を用いて、近藤効果とスピン軌道相互作用の拮抗によって生じる量子相転移を制御した新規な事例です。 ◆量子多体現象に対する理解の深化と単分子デバイスの新たな動作原理に結びつくことが期待されます。
 
2017/06/30
38年を経て明らかになった 非従来型超伝導の「先駆け」物質の電子状態 2017:06:26:10:00:30
◆非従来型超伝導の先駆け物質である重い電子系超伝導体CeCu2Si2において、超伝導電子の電子状態は従来型の超伝導体で共通しているs波型ではなく、銅酸化物高温超伝導体と同じd波型であると長年信じられてきた。 ◆今回、CeCu2Si2の超伝導ギャップ構造を決定するとともに、不純物に対して超伝導状態が安定的であることを初めて示し、超伝導電子の電子状態がd波型ではなくs波型であることを明らかにした。 ◆この電子状態は、今まで考えられていた磁気的機構で実現する超伝導とは相反するものであり、新たな超伝導の発現機構を考慮する必要性を意味している。
 
2017/06/26
展開型エアロシェル実験超小型衛星(EGG)の大気圏突入 2017:06:23:13:00:13
◆ガス充填で展開するエアロシェル(注1)を有する超小型衛星(衛星名:EGG・読み:エッグ、重さ約4kg)を開発し、宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出機会提供(注2)を利用して軌道降下、大気圏突入の飛行実証を行いました。 ◆イリジウム衛星通信サービスを用いた衛星運用、展開型エアロシェルを持つ超小型衛星の大 気圏突入、について飛行実証に成功しました。 ◆本実験の成功は、通信ネットワークを利用した地上アンテナ不要の低コスト衛星運用、超小型衛星が宇宙から ものを持ち帰る新サービス、超小型着陸機による低コスト惑星探査の実現につながるものです。
 
2017/06/23
電子:自転がふらつくと、軌道も変わる ―磁性物質における電子スピンのふらつきと電子軌道の結びつきが明らかに― 2017:06:19:14:00:42
◆マンガンとバナジウムの複合酸化物(注1)における電子の自転(スピン)のふらつきにいて、中性子を使った測定と、コンピュータによる数値計算の結果を比較した。 ◆測定と計算の間には大きな違いが認められ、1秒間に5兆回ふらつく場合、電子スピンのふらつきと電子軌道の変化が強く結びついていることが明らかになった。 ◆電子スピンと電子軌道の結びつきを利用した革新的な熱伝導制御や磁気の超高速制御が可能であることが原理的に示された。
 
2017/06/19
がん抑制遺伝子産物p53による代謝制御メカニズムを紐解く -p53がアルギニン生合成経路をコントロールしていることを解明- 2017:05:20:3:00:40
がん抑制遺伝子産物p53がアルギニノコハク酸合成酵素ASS1の発現を制御していること、さらにp53によるASS1の発現誘導はアルギニンの生合成経路を活性化することを明らかにしました。
 
2017/05/20
原子一個の電気陰性度の測定に成功! ―化学結合の本質に迫る― 2017:04:27:17:00:05
原子間力顕微鏡を用いて、固体表面上の原子一つひとつに対して電気陰性度を測定することに成功した。 同一の元素でも、周囲の化学環境(どの元素とどのように結合しているか)が異なる場合は、電気陰性度が変化することを実証した。 本手法によって、応用上重要なさまざまな触媒表面や反応性分子の化学活性度を原子スケールで調べられるようになった。
 
2017/04/27
世界初 道路からインホイールモータへの走行中ワイヤレス給電に成功 ~新しい走行中給電のかたち~ 2017:04:05:12:01:25
道路からインホイールモータ(IWM)に直接、走行中給電できる「第2世代ワイヤレスインホイールモータ」を開発し、世界で初めて実車での走行に成功しました。 本技術は、電気自動車の大きな課題のひとつである“充電一回あたりの航続距離の限界”を解決するとともに、IWMに適した新しい走行中給電のかたちを実現するものです。
 
2017/04/05
表面を濡らす水分子が見えた! —原子間力顕微鏡を用いた水分子ネットワークの観察に成功— 2017:02:03:19:00:21
◆金属表面上に形成した水単分子層(厚みが1分子のみの非常に薄い水の膜)における個々の水分子を、原子間力顕微鏡を用いて可視化することに初めて成功した。 ◆それにより、従来の手法で分からなかった局所的な水分子の配列構造を解明することができ、表面が濡れるメカニズムを単分子レベルで理解することができるようになった。 ◆この手法を用いることで、水分子に限らず、弱い分子間相互作用で結びついたさまざまな分子集合体を原子レベルでイメージングできる可能性が示された。
 
2017/02/03
スパースモデリングにより電子のさざなみを見る ―走査トンネル顕微・分光法による準粒子干渉計測の高速・高精度化― 2016:08:12:10:00:38
◆非従来型超伝導やトポロジカル量子現象などの量子多体系における物理現象の解明に有効である走査トンネル顕微・分光法による準粒子干渉計測の効率を高めた。 ◆スパースモデリングというデータ解析手法を用いて、これまでより高速に電子状態を推定する手法を開発した。 ◆普遍的なデータ解析手法を学融合的に探究するデータ駆動科学と呼ばれる分野で生物学や地学を中心に発展したスパースモデリングが物性計測にも有効であることを示した。
 
2016/08/12
高圧力により鉄系超伝導物質の転移温度が4倍以上に上昇する謎を解明 2016:07:19:18:00:44
発表者松浦 康平(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 修士課程2年)芝内 孝禎(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授)上床 美也(東京大学物性研究所 極限環境物性研究部門 教授) 発表のポイント◆鉄系超伝導体セレン化鉄において圧力で超伝導転移温度...
 
2016/07/19
鉄系超伝導体に見つかった新たな非磁性の電子液晶状態とその特異点 2016:07:05:3:58:09
◆宇宙の成り立ちを知るのにブラックホール(一種の特異点)を調べるのが役立つように、物質の電子状態の起源を解明するためにはその特異点(臨界点)を調べる事が重要である。 ◆従来、鉄を含む化合物に現れる鉄系超伝導は磁気的な特異点(臨界点)と密接に関連していると考えられてきたが、今回、磁性を持たない全く新しいタイプの特異点(臨界点)を発見した。 ◆発見した特異点においては電子がある一方向に揃おうとする液晶のような性質を示しており、超伝導状態を解き明かす鍵になる。
 
2016/07/05
リンを高蓄積するクロレラ ―地上から失われつつあるリンの水中での回収に期待― 2016:05:16:18:00:56
◆クロレラの細胞は硫黄源欠乏ストレスを受けると、細胞内にリンが加速的に蓄積されることを明らかにしました。 ◆取り込んだリン酸はポリリン酸として液胞の中に蓄積されることを発見しました。 ◆藻類を使った生物肥料やリンのバイオリファイナリーに応用され、この分野の発展に寄与することが期待されます。
 
2016/05/16
指で曲げるだけで電流が倍になる有機物半導体を開発 - 従来比15倍の歪感度により低コスト・高感度の応力・振動センサ応用へ - 2016:04:04:18:00:32
◆手の力だけで電気伝導率が約2倍になる、低コスト・高感度の応力センシング材料を開発した。 ◆本研究グループが開発した、柔らかくて印刷できる低コストの単結晶高移動度有機物半導体薄膜を用いており、従来の金属薄膜歪センサより、15倍も高い歪感度を実現した。 ◆心拍センサなどのヘルスケアデバイス、介護用ロボットの入力に必要な人体動作センシングなどに展開されるとともに、IoT (The Internet of Things)社会の基盤になる低コストセンサへの適用が期待される。
 
2016/04/04
国立がん研究センター、東京大学、第一三共 新規分子標的薬を共同開発 -悪性リンパ腫(成人T細胞白血病リンパ腫含む)に対する第Ⅰ相試験開始- 2016:03:22:14:00:18
国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:堀田知光)と国立大学法人東京大学(総長:五神 真)及び第一三共株式会社(代表取締役社長:中山讓治)は、血液がんに対する新規分子標的薬としてヒストンメチル化酵素EZH1とEZH2の二重阻害剤(DS-3201b)を共同開発し、この度、成人T細胞白血病リンパ腫(adult T-cell leukemia-lymphoma, ATL )を含む悪性リンパ腫患者に対し、世界で初めて人へ投与するファースト・イン・ヒューマン試験として第Ⅰ相試験*1を開始しました。
 
2016/03/22
高オイル産生クロレラの全ゲノム解読に成功 ― オイル産生機構の解明と応用研究の加速に期待― 2016:01:26:8:58:27
 ◆デンプンやオイル産生能に優れたクロレラの一種 Parachlorella kessleriの全ゲノム解読に成功しました。さらに、トランスクリプトーム解析と代謝マップの構築を行い、デンプンやオイル産生に関与する遺伝子を明らかにしました。  ◆電子顕微鏡を用いて1個の細胞の内部微細構造を3D画像化する技術(「電顕3D」と略称する)によって、クロレラのデンプンとオイル産生過程における細胞小器官と蓄積物質の動態を明らかにしました。  ◆クロレラのオイル産生機構の解明に大きく前進しました。  ◆得られたクロレラの全ゲノム情報は、藻類のゲノムや有性生殖の進化に関する基礎研究のみならず、有用物質やバイオ燃料生産への応用に向けた育種や増産技術といった研究を加速することが期待されます。
 
2016/01/26
フェムト秒で起こるX線損傷過程の観測に成功 ―X線1分子構造解析法の進展へ大きな一歩― 2016:01:26:5:00:40
◆時間差をつけた2つのX線パルスを照射して、最初のX線パルスで生じるX線損傷を、次のX線パルスで測定する「X線ポンプ・X線プローブ法」を開発した。 ◆高強度X線を照射しても20フェムト秒(100兆分の2秒)の間は、X線損傷が顕在化しないことが観測された。 ◆X線ポンプ・X線プローブ法を利用して高強度X線を使いこなすための知見を得ることで、試料の結晶化を必要としないX線1分子構造解析法の進展が期待される。
 
2016/01/26
植物Y染色体遺伝子地図を作成 -重イオンビームで作った変異体を使用、進化の過程でY染色体は逆位を起こしていた- 2016:01:08:19:01:37
理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター生物照射チームの阿部知子チームリーダー、風間裕介協力研究員、石井公太郎特別研究員と、東京大学大学院新領域創成科学研究科の河野重行教授らの共同研究グループは、重イオンビームで作り出した変異体と独自に開発したプログラムを用いて、ゲノム配列決定が難しい植物Y染色体の遺伝子地図の作成に成功しました。
 
2016/01/08
一方向透明現象を発見 2015:12:22:15:20:48
◆メタホウ酸銅という物質が、ある方向に進む赤外光に対して透明なのに対して、逆方向に進む同じ波長の光に対して不透明であるという現象を発見した。 ◆これまで、いかなる物質でも、このような一方向透明現象が観測された例はなかった。 ◆今回発見された一方向透明現象は低温強磁場下での現象であるが、今後、室温で実現すれば、光学素子への応用が期待される。
 
2015/12/22
物質が結晶化する瞬間をキャッチ ―世界初!予想外の激しいイオンの運動をX線高速ナノ計測― 2015:12:14:18:59:59
◆溶液から溶質が結晶化(析出)する直前の過飽和状態において、数十ナノメートルのイオン集合体が激しくブラウン運動していることを世界で初めて観察。 ◆全く謎だった過飽和状態に対して、ナノ微小領域を観察できる高速計測法を提案し、激しいイオンの運動と微弱な力場が存在していることも確認。 ◆イオンの過飽和現象が実験的に観察できることになり、将来的には過飽和状態が制御可能となり、過飽和現象を利用した新しい材料開発が大きく進展。
 
2015/12/14
X線自由電子レーザーの可干渉性を可視化 ―X線自由電子レーザーが光の位相が揃った理想的なレーザー光源であることを証明― 2015:09:23:0:00:48
◆ヤングの干渉実験を拡張した新しい実験手法によってX線自由電子レーザーの可干渉性を可視化。 ◆X線自由電子レーザーが光の位相が揃った理想的なレーザー光源であることを実証。 ◆可干渉性の情報をX線光学技術と組み合わせることで、より明るいX線レーザー光の生成や利用が期待できる。
 
2015/09/23
文部科学省 新学術領域研究 生命科学系3分野 がん・ゲノム・脳 支援活動 合同シンポジウム 2015:07:28:14:00:45
文部科学省・新学術領域研究【生命科学系3分野(がん・ゲノム・脳)支援活動】は合同シンポジウムを開催いたします。
 
2015/07/28
室温で単一分子を触って‘形を視る’ 2015:07:16:18:00:44
原子間力顕微鏡を用いて、  ◆有機分子内部の結合手(分子の形)を可視化した。  ◆世界で初めて、室温での可視化に成功した。  ◆固体表面上で起こる化学反応を直接観察する道を切り拓いた。
 
2015/07/16
RNAiの仕組みに1分子観察で迫る ~複合体RISCが標的RNAを素早く正確に切る仕組み~ 2015:07:03:1:00:28
◆小さなRNAが特定のタンパク質の合成を抑えるRNAiという現象は、医療への応用が期待されていますが、従来は、RNAiが作用している様子を観察することができず、詳細な分子機構は不明でした。 ◆今回、小さなRNAとタンパク質の複合体が標的RNAを切断してRNAiを引き起こす過程を分子1個のレベルでリアルタイムに観察し、その詳細な仕組みを明らかにしました。 ◆本研究成果により、例えば病気の原因となるタンパク質の産生を抑えることで遺伝子治療を行うなど、RNAiを応用した次世代医薬品の開発を加速することが期待されます。
 
2015/07/03
メダカで明らかにされた免疫細胞ミクログリアによる脳組織防衛システム 2015:06:11:3:00:58
■どのような成果を出したのか 発達途上にある脳が放射線により損傷を受けたとき、ミクログリア細胞が脳組織を守るためにどのように働くのかをメダカ胚をモデルとして明らかにしました。 ■新規性  放射線による脳損傷の程度に関係なく、脳内のミクログリア細胞が一斉に活性化していることを明らかにしました。 ■社会的意義 / 将来の展望  本成果は、放射線に被ばくした発達期の脳を守る放射線防護剤の開発や脳腫瘍などの放射線治療における小児の医療被ばく影響を回避する研究に役立つことが期待されます。
 
2015/06/11
世界初 ワイヤレスで電力伝送する『ワイヤレスインホイールモータ』搭載車の走行に成功 2015:05:20:1:00:02
東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本准教授らの研究グループは、東洋電機製造株式会社、日本精工株式会社との共同研究において、世界で初めて、ワイヤレス電力伝送を用いたインホイールモータを開発し、実際にそのインホイールモータを電気自動車に搭載し、走行に成功しました。 世界初となるこの技術は、磁界共振結合方式(注3)を用いて10cm離れたコイルとコイル間の電力伝送に成功した他、ワイヤレス通信を用いることで車体と車輪間の完全なワイヤレス化を実現しました。
 
2015/05/20
スーパーコンピュータ内の心臓で薬の副作用を検出 -新薬開発の効率化・コスト削減に寄与- 2015:05:02:3:00:51
◆どのような成果を出したのか 薬の副作用による不整脈発生のリスクを、従来の方法より正確に予測できるコンピュータシミュレーションモデルを開発しました。 ◆新規性(何が新しいのか) 動物実験・臨床試験の一部が代替可能となる、世界初の心臓シミュレーションモデルです。 ◆社会的意義/将来の展望 新薬開発のコスト・時間を削減し、画期的な新薬を迅速に社会に届けることに貢献します。
 
2015/05/02
ホウ素は融けると金属になる? ~宇宙実験技術を活用してホウ素の謎を解明~ 2015:04:20:14:00:27
・宇宙実験技術「静電浮遊法」を用いて、ホウ素(融点2,077℃)を中空で溶融させ、その状態の電子構造を測定することに世界で初めて成功した。 ・ホウ素の溶融状態は金属ではないことが判明した。  ・この方法を利用し、物質の超高温状態の性質を理解することで、新たな材料開発につながることが期待される。
 
2015/04/20
アゲハチョウ2種のゲノムを解読 -毒蝶に似せる擬態の謎に迫る- 2015:03:10:6:00:18
◆アゲハチョウ2種(シロオビアゲハとナミアゲハ)のゲノムを解読し、世界で初めてアゲハチョウ科に属する蝶のゲノムを明らかにした。 ◆シロオビアゲハの雌が毒蝶のベニモンアゲハにその模様を似せるベイツ型擬態の原因となる遺伝子の構造や分子機構を明らかにした。 ◆本成果は、蝶の多様な基礎研究を推進するとともに、食植性昆虫の防除や生育制御にも役立てられると期待される。
 
2015/03/10
植物由来の次世代型農薬へ 2015:03:10:5:59:52
◆植物(木質系バイオマス)由来のポアシン酸という新規の抗真菌物質を発見しました。 ◆ポアシン酸が真菌の細胞壁の合成を阻害して真菌の生育を抑え、病原性真菌の植物への感染を防ぐことができることを明らかにしました。 ◆農作物に甚大な被害を与える病原性真菌や卵菌の生育を抑制することができたことから、ポアシン酸は植物由来の新しい農薬として期待されます。
 
2015/03/10
「自己免疫疾患の新しい発現機構を発見!」 ~X線を用いて抗原複合体1分子動態連続計測に成功~ 2015:01:21:9:00:32
◆主要組織適合性抗原(MHC)上に提示される病原体由来のタンパク質断片(抗原ペプチド)の1分子内部動態を高速X線回折像からリアルタイム動画撮影に成功。◆抗原ペプチド1分子内部動態はMHC本体の分子動態と独立であることを実証。◆自己免疫疾患を起こす抗原ペプチドは分子内部動態が激しく、新たな認識構造を生み出す可能性があるため、この動きを制御できれば、新しい免疫病予防法が実現可能。
 
2015/01/21

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