記者発表

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38年を経て明らかになった 非従来型超伝導の「先駆け」物質の電子状態 2017:06:26:10:00:30
◆非従来型超伝導の先駆け物質である重い電子系超伝導体CeCu2Si2において、超伝導電子の電子状態は従来型の超伝導体で共通しているs波型ではなく、銅酸化物高温超伝導体と同じd波型であると長年信じられてきた。 ◆今回、CeCu2Si2の超伝導ギャップ構造を決定するとともに、不純物に対して超伝導状態が安定的であることを初めて示し、超伝導電子の電子状態がd波型ではなくs波型であることを明らかにした。 ◆この電子状態は、今まで考えられていた磁気的機構で実現する超伝導とは相反するものであり、新たな超伝導の発現機構を考慮する必要性を意味している。
 
2017/06/26
展開型エアロシェル実験超小型衛星(EGG)の大気圏突入 2017:06:23:13:00:13
◆ガス充填で展開するエアロシェル(注1)を有する超小型衛星(衛星名:EGG・読み:エッグ、重さ約4kg)を開発し、宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」からの超小型衛星放出機会提供(注2)を利用して軌道降下、大気圏突入の飛行実証を行いました。 ◆イリジウム衛星通信サービスを用いた衛星運用、展開型エアロシェルを持つ超小型衛星の大 気圏突入、について飛行実証に成功しました。 ◆本実験の成功は、通信ネットワークを利用した地上アンテナ不要の低コスト衛星運用、超小型衛星が宇宙から ものを持ち帰る新サービス、超小型着陸機による低コスト惑星探査の実現につながるものです。
 
2017/06/23
電子:自転がふらつくと、軌道も変わる ―磁性物質における電子スピンのふらつきと電子軌道の結びつきが明らかに― 2017:06:19:14:00:42
◆マンガンとバナジウムの複合酸化物(注1)における電子の自転(スピン)のふらつきにいて、中性子を使った測定と、コンピュータによる数値計算の結果を比較した。 ◆測定と計算の間には大きな違いが認められ、1秒間に5兆回ふらつく場合、電子スピンのふらつきと電子軌道の変化が強く結びついていることが明らかになった。 ◆電子スピンと電子軌道の結びつきを利用した革新的な熱伝導制御や磁気の超高速制御が可能であることが原理的に示された。
 
2017/06/19
がん抑制遺伝子産物p53による代謝制御メカニズムを紐解く -p53がアルギニン生合成経路をコントロールしていることを解明- 2017:05:20:3:00:37
がん抑制遺伝子産物p53がアルギニノコハク酸合成酵素ASS1の発現を制御していること、さらにp53によるASS1の発現誘導はアルギニンの生合成経路を活性化することを明らかにしました。
 
2017/05/20
原子一個の電気陰性度の測定に成功! ―化学結合の本質に迫る― 2017:04:27:17:00:05
原子間力顕微鏡を用いて、固体表面上の原子一つひとつに対して電気陰性度を測定することに成功した。 同一の元素でも、周囲の化学環境(どの元素とどのように結合しているか)が異なる場合は、電気陰性度が変化することを実証した。 本手法によって、応用上重要なさまざまな触媒表面や反応性分子の化学活性度を原子スケールで調べられるようになった。
 
2017/04/27
世界初 道路からインホイールモータへの走行中ワイヤレス給電に成功 ~新しい走行中給電のかたち~ 2017:04:05:12:01:24
道路からインホイールモータ(IWM)に直接、走行中給電できる「第2世代ワイヤレスインホイールモータ」を開発し、世界で初めて実車での走行に成功しました。 本技術は、電気自動車の大きな課題のひとつである“充電一回あたりの航続距離の限界”を解決するとともに、IWMに適した新しい走行中給電のかたちを実現するものです。
 
2017/04/05
表面を濡らす水分子が見えた! —原子間力顕微鏡を用いた水分子ネットワークの観察に成功— 2017:02:03:19:00:21
◆金属表面上に形成した水単分子層(厚みが1分子のみの非常に薄い水の膜)における個々の水分子を、原子間力顕微鏡を用いて可視化することに初めて成功した。 ◆それにより、従来の手法で分からなかった局所的な水分子の配列構造を解明することができ、表面が濡れるメカニズムを単分子レベルで理解することができるようになった。 ◆この手法を用いることで、水分子に限らず、弱い分子間相互作用で結びついたさまざまな分子集合体を原子レベルでイメージングできる可能性が示された。
 
2017/02/03
スパースモデリングにより電子のさざなみを見る ―走査トンネル顕微・分光法による準粒子干渉計測の高速・高精度化― 2016:08:12:10:00:38
◆非従来型超伝導やトポロジカル量子現象などの量子多体系における物理現象の解明に有効である走査トンネル顕微・分光法による準粒子干渉計測の効率を高めた。 ◆スパースモデリングというデータ解析手法を用いて、これまでより高速に電子状態を推定する手法を開発した。 ◆普遍的なデータ解析手法を学融合的に探究するデータ駆動科学と呼ばれる分野で生物学や地学を中心に発展したスパースモデリングが物性計測にも有効であることを示した。
 
2016/08/12
高圧力により鉄系超伝導物質の転移温度が4倍以上に上昇する謎を解明 2016:07:19:18:00:44
発表者松浦 康平(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 修士課程2年)芝内 孝禎(東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻 教授)上床 美也(東京大学物性研究所 極限環境物性研究部門 教授) 発表のポイント◆鉄系超伝導体セレン化鉄において圧力で超伝導転移温度...
 
2016/07/19
鉄系超伝導体に見つかった新たな非磁性の電子液晶状態とその特異点 2016:07:05:3:58:09
◆宇宙の成り立ちを知るのにブラックホール(一種の特異点)を調べるのが役立つように、物質の電子状態の起源を解明するためにはその特異点(臨界点)を調べる事が重要である。 ◆従来、鉄を含む化合物に現れる鉄系超伝導は磁気的な特異点(臨界点)と密接に関連していると考えられてきたが、今回、磁性を持たない全く新しいタイプの特異点(臨界点)を発見した。 ◆発見した特異点においては電子がある一方向に揃おうとする液晶のような性質を示しており、超伝導状態を解き明かす鍵になる。
 
2016/07/05
リンを高蓄積するクロレラ ―地上から失われつつあるリンの水中での回収に期待― 2016:05:16:18:00:56
◆クロレラの細胞は硫黄源欠乏ストレスを受けると、細胞内にリンが加速的に蓄積されることを明らかにしました。 ◆取り込んだリン酸はポリリン酸として液胞の中に蓄積されることを発見しました。 ◆藻類を使った生物肥料やリンのバイオリファイナリーに応用され、この分野の発展に寄与することが期待されます。
 
2016/05/16
指で曲げるだけで電流が倍になる有機物半導体を開発 - 従来比15倍の歪感度により低コスト・高感度の応力・振動センサ応用へ - 2016:04:04:18:00:32
◆手の力だけで電気伝導率が約2倍になる、低コスト・高感度の応力センシング材料を開発した。 ◆本研究グループが開発した、柔らかくて印刷できる低コストの単結晶高移動度有機物半導体薄膜を用いており、従来の金属薄膜歪センサより、15倍も高い歪感度を実現した。 ◆心拍センサなどのヘルスケアデバイス、介護用ロボットの入力に必要な人体動作センシングなどに展開されるとともに、IoT (The Internet of Things)社会の基盤になる低コストセンサへの適用が期待される。
 
2016/04/04
国立がん研究センター、東京大学、第一三共 新規分子標的薬を共同開発 -悪性リンパ腫(成人T細胞白血病リンパ腫含む)に対する第Ⅰ相試験開始- 2016:03:22:14:00:18
国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:堀田知光)と国立大学法人東京大学(総長:五神 真)及び第一三共株式会社(代表取締役社長:中山讓治)は、血液がんに対する新規分子標的薬としてヒストンメチル化酵素EZH1とEZH2の二重阻害剤(DS-3201b)を共同開発し、この度、成人T細胞白血病リンパ腫(adult T-cell leukemia-lymphoma, ATL )を含む悪性リンパ腫患者に対し、世界で初めて人へ投与するファースト・イン・ヒューマン試験として第Ⅰ相試験*1を開始しました。
 
2016/03/22
高オイル産生クロレラの全ゲノム解読に成功 ― オイル産生機構の解明と応用研究の加速に期待― 2016:01:26:8:58:27
 ◆デンプンやオイル産生能に優れたクロレラの一種 Parachlorella kessleriの全ゲノム解読に成功しました。さらに、トランスクリプトーム解析と代謝マップの構築を行い、デンプンやオイル産生に関与する遺伝子を明らかにしました。  ◆電子顕微鏡を用いて1個の細胞の内部微細構造を3D画像化する技術(「電顕3D」と略称する)によって、クロレラのデンプンとオイル産生過程における細胞小器官と蓄積物質の動態を明らかにしました。  ◆クロレラのオイル産生機構の解明に大きく前進しました。  ◆得られたクロレラの全ゲノム情報は、藻類のゲノムや有性生殖の進化に関する基礎研究のみならず、有用物質やバイオ燃料生産への応用に向けた育種や増産技術といった研究を加速することが期待されます。
 
2016/01/26
フェムト秒で起こるX線損傷過程の観測に成功 ―X線1分子構造解析法の進展へ大きな一歩― 2016:01:26:5:00:40
◆時間差をつけた2つのX線パルスを照射して、最初のX線パルスで生じるX線損傷を、次のX線パルスで測定する「X線ポンプ・X線プローブ法」を開発した。 ◆高強度X線を照射しても20フェムト秒(100兆分の2秒)の間は、X線損傷が顕在化しないことが観測された。 ◆X線ポンプ・X線プローブ法を利用して高強度X線を使いこなすための知見を得ることで、試料の結晶化を必要としないX線1分子構造解析法の進展が期待される。
 
2016/01/26
植物Y染色体遺伝子地図を作成 -重イオンビームで作った変異体を使用、進化の過程でY染色体は逆位を起こしていた- 2016:01:08:19:01:37
理化学研究所(理研)仁科加速器研究センター生物照射チームの阿部知子チームリーダー、風間裕介協力研究員、石井公太郎特別研究員と、東京大学大学院新領域創成科学研究科の河野重行教授らの共同研究グループは、重イオンビームで作り出した変異体と独自に開発したプログラムを用いて、ゲノム配列決定が難しい植物Y染色体の遺伝子地図の作成に成功しました。
 
2016/01/08
一方向透明現象を発見 2015:12:22:15:20:48
◆メタホウ酸銅という物質が、ある方向に進む赤外光に対して透明なのに対して、逆方向に進む同じ波長の光に対して不透明であるという現象を発見した。 ◆これまで、いかなる物質でも、このような一方向透明現象が観測された例はなかった。 ◆今回発見された一方向透明現象は低温強磁場下での現象であるが、今後、室温で実現すれば、光学素子への応用が期待される。
 
2015/12/22
物質が結晶化する瞬間をキャッチ ―世界初!予想外の激しいイオンの運動をX線高速ナノ計測― 2015:12:14:18:59:59
◆溶液から溶質が結晶化(析出)する直前の過飽和状態において、数十ナノメートルのイオン集合体が激しくブラウン運動していることを世界で初めて観察。 ◆全く謎だった過飽和状態に対して、ナノ微小領域を観察できる高速計測法を提案し、激しいイオンの運動と微弱な力場が存在していることも確認。 ◆イオンの過飽和現象が実験的に観察できることになり、将来的には過飽和状態が制御可能となり、過飽和現象を利用した新しい材料開発が大きく進展。
 
2015/12/14
X線自由電子レーザーの可干渉性を可視化 ―X線自由電子レーザーが光の位相が揃った理想的なレーザー光源であることを証明― 2015:09:23:0:00:48
◆ヤングの干渉実験を拡張した新しい実験手法によってX線自由電子レーザーの可干渉性を可視化。 ◆X線自由電子レーザーが光の位相が揃った理想的なレーザー光源であることを実証。 ◆可干渉性の情報をX線光学技術と組み合わせることで、より明るいX線レーザー光の生成や利用が期待できる。
 
2015/09/23
文部科学省 新学術領域研究 生命科学系3分野 がん・ゲノム・脳 支援活動 合同シンポジウム 2015:07:28:14:00:45
文部科学省・新学術領域研究【生命科学系3分野(がん・ゲノム・脳)支援活動】は合同シンポジウムを開催いたします。
 
2015/07/28
室温で単一分子を触って‘形を視る’ 2015:07:16:18:00:44
原子間力顕微鏡を用いて、  ◆有機分子内部の結合手(分子の形)を可視化した。  ◆世界で初めて、室温での可視化に成功した。  ◆固体表面上で起こる化学反応を直接観察する道を切り拓いた。
 
2015/07/16
RNAiの仕組みに1分子観察で迫る ~複合体RISCが標的RNAを素早く正確に切る仕組み~ 2015:07:03:1:00:28
◆小さなRNAが特定のタンパク質の合成を抑えるRNAiという現象は、医療への応用が期待されていますが、従来は、RNAiが作用している様子を観察することができず、詳細な分子機構は不明でした。 ◆今回、小さなRNAとタンパク質の複合体が標的RNAを切断してRNAiを引き起こす過程を分子1個のレベルでリアルタイムに観察し、その詳細な仕組みを明らかにしました。 ◆本研究成果により、例えば病気の原因となるタンパク質の産生を抑えることで遺伝子治療を行うなど、RNAiを応用した次世代医薬品の開発を加速することが期待されます。
 
2015/07/03
メダカで明らかにされた免疫細胞ミクログリアによる脳組織防衛システム 2015:06:11:3:00:58
■どのような成果を出したのか 発達途上にある脳が放射線により損傷を受けたとき、ミクログリア細胞が脳組織を守るためにどのように働くのかをメダカ胚をモデルとして明らかにしました。 ■新規性  放射線による脳損傷の程度に関係なく、脳内のミクログリア細胞が一斉に活性化していることを明らかにしました。 ■社会的意義 / 将来の展望  本成果は、放射線に被ばくした発達期の脳を守る放射線防護剤の開発や脳腫瘍などの放射線治療における小児の医療被ばく影響を回避する研究に役立つことが期待されます。
 
2015/06/11
世界初 ワイヤレスで電力伝送する『ワイヤレスインホイールモータ』搭載車の走行に成功 2015:05:20:1:00:02
東京大学大学院新領域創成科学研究科の藤本准教授らの研究グループは、東洋電機製造株式会社、日本精工株式会社との共同研究において、世界で初めて、ワイヤレス電力伝送を用いたインホイールモータを開発し、実際にそのインホイールモータを電気自動車に搭載し、走行に成功しました。 世界初となるこの技術は、磁界共振結合方式(注3)を用いて10cm離れたコイルとコイル間の電力伝送に成功した他、ワイヤレス通信を用いることで車体と車輪間の完全なワイヤレス化を実現しました。
 
2015/05/20
スーパーコンピュータ内の心臓で薬の副作用を検出 -新薬開発の効率化・コスト削減に寄与- 2015:05:02:3:00:51
◆どのような成果を出したのか 薬の副作用による不整脈発生のリスクを、従来の方法より正確に予測できるコンピュータシミュレーションモデルを開発しました。 ◆新規性(何が新しいのか) 動物実験・臨床試験の一部が代替可能となる、世界初の心臓シミュレーションモデルです。 ◆社会的意義/将来の展望 新薬開発のコスト・時間を削減し、画期的な新薬を迅速に社会に届けることに貢献します。
 
2015/05/02
ホウ素は融けると金属になる? ~宇宙実験技術を活用してホウ素の謎を解明~ 2015:04:20:14:00:27
・宇宙実験技術「静電浮遊法」を用いて、ホウ素(融点2,077℃)を中空で溶融させ、その状態の電子構造を測定することに世界で初めて成功した。 ・ホウ素の溶融状態は金属ではないことが判明した。  ・この方法を利用し、物質の超高温状態の性質を理解することで、新たな材料開発につながることが期待される。
 
2015/04/20
土星衛星エンセラダスの地下海に海底熱水活動!―生命生息可能環境を宇宙に発見- 2015:03:12:6:00:54
◆カッシーニ探査機による観測結果の解析により、土星の衛星エンセラダスの地下海から噴出される海水中にナノシリカ粒子が含まれていることを明らかにした。 ◆地下海でナノシリカ粒子が生成されるためには、地球の海底熱水噴出孔(注4)のような熱水環境が、現在もエンセラダス内部に存在している必要があることがわかった。 ◆原始的な微生物を育みうる環境が、地球以外の太陽系天体に現在も存在することを初めて実証したものであり、地球外生命の発見に向けた大きな前進である。
 
2015/03/12
アゲハチョウ2種のゲノムを解読 -毒蝶に似せる擬態の謎に迫る- 2015:03:10:6:00:18
◆アゲハチョウ2種(シロオビアゲハとナミアゲハ)のゲノムを解読し、世界で初めてアゲハチョウ科に属する蝶のゲノムを明らかにした。 ◆シロオビアゲハの雌が毒蝶のベニモンアゲハにその模様を似せるベイツ型擬態の原因となる遺伝子の構造や分子機構を明らかにした。 ◆本成果は、蝶の多様な基礎研究を推進するとともに、食植性昆虫の防除や生育制御にも役立てられると期待される。
 
2015/03/10
植物由来の次世代型農薬へ 2015:03:10:5:59:52
◆植物(木質系バイオマス)由来のポアシン酸という新規の抗真菌物質を発見しました。 ◆ポアシン酸が真菌の細胞壁の合成を阻害して真菌の生育を抑え、病原性真菌の植物への感染を防ぐことができることを明らかにしました。 ◆農作物に甚大な被害を与える病原性真菌や卵菌の生育を抑制することができたことから、ポアシン酸は植物由来の新しい農薬として期待されます。
 
2015/03/10
「自己免疫疾患の新しい発現機構を発見!」 ~X線を用いて抗原複合体1分子動態連続計測に成功~ 2015:01:21:9:00:32
◆主要組織適合性抗原(MHC)上に提示される病原体由来のタンパク質断片(抗原ペプチド)の1分子内部動態を高速X線回折像からリアルタイム動画撮影に成功。◆抗原ペプチド1分子内部動態はMHC本体の分子動態と独立であることを実証。◆自己免疫疾患を起こす抗原ペプチドは分子内部動態が激しく、新たな認識構造を生み出す可能性があるため、この動きを制御できれば、新しい免疫病予防法が実現可能。
 
2015/01/21
超伝導ゆらぎによる巨大熱磁気効果の発見 2014:12:02:13:00:02
○磁場中で縦方向の温度差を横方向の電圧に変換する機能である「熱磁気効果」は、超伝導体の転移温度以上で観測されるが既往研究ではその効果は小さい○ウラン化合物の超伝導物質において、従来の理論値に比べ100万倍にも達する巨大な熱磁気効果を観測した○この巨大熱磁気効果のメカニズムは、この物質における新奇な超伝導に関連した新しいタイプの超伝導ゆらぎに由来する
 
2014/12/02
鉄系高温超伝導の発現機構を解く鍵となる電子状態を解明 2014:11:28:19:00:11
 ◆2008年に発見された鉄系高温超伝導体において、いくつかの超伝導発現機構が提案されているが、その鍵となる超伝導電子の電子状態が未解明であった。◆電子線を照射したときに超伝導電子の数が特殊な変化を示すことを観測し、その変化からもとの電子状態を明らかにした。◆この電子状態は、磁気揺らぎを超伝導の主機構とする理論で提案されたものと一致する。
 
2014/11/28
石川県輪島市・岩手県大槌町にてゴルフカートベースの車両の公道走行実証実験を開始 2014:11:25:17:00:14
(1)東大大学院新領域創成科学研究科鎌田教授らは、輪島商工会議所・ヤマハ発動機(株)と共同で、高齢者・障害者等のモビリティ確保にむけて、ゴルフカート2台を保安基準等に適合させることにより日本で初めて正式にナンバー取得を行い、公道での実証実験をはじめます。 (2)鎌田教授らは、東京大学大槌イノベーション協創事業の一環として、岩手県大槌町においても1台の車両を投入し、実証実験を行います。 (3)今回の実験は、超高齢社会において必須である高齢者等の円滑な移動手段の開発や長寿社会のまちづくりに役立ちます。今後、毎日の利用に便利に使えるか、道路交通環境下で安全に走行できるかなどを調査検討していきます。
 
2014/11/25
高分子半導体においてバンド伝導を実現 ‐従来の理論限界を打破‐ 2014:10:24:14:00:14
◆高分子半導体において、電子が広がった波として振る舞うバンド伝導を初めて実現しました。 ◆これは、従来の高分子半導体の性能の理論的な限界(数cm2/Vs)を超えられる可能性を示す結果です。 ◆更なる高移動度材料の開発を加速することにより、印刷による低コスト・低環境負荷で製造可能な電子デバイスへの応用が期待されます。
 
2014/10/24
動物の動く速さをコントロールする。-動物の運動速度を支える神経回路の解明- 2014:10:17:9:00:14
会見日時2014年10月16日(木)14:00~16:00会見場所東京大学本郷キャンパス理学部一号館205室出席者高坂洋史(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻助教)能瀬聡直(東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻教授)発表のポイント◆動物の動く速さを支える...
 
2014/10/17
イモムシの多様な紋様が生じるメカニズムを解明 ―たったひとつの遺伝子で制御― 2014:09:19:10:11:15
 ◆目玉模様や枝に似せた紋様など、多様なイモムシの体表紋様がたった一つの新規遺伝子apontic-likeによって制御される機構を解明した。  ◆イモムシの体表紋様を制御する全く新たな転写因子Apontic-likeを発見し、この遺伝子apontic-likeがイモムシの体表紋様の多様性を生み出していることを明らかにした。  ◆イモムシの多様な体表紋様が進化発生学の分野で重要な研究モデルになるとともに、将来的には食植性害虫である蝶や蛾の幼虫の駆除法の開発にもつながる可能性が期待される。
 
2014/09/19
「運動や記憶を制御する受容体の巧みな分子内部運動の1分子観察に成功!」~ アロステリック創薬に向けたX線計測技術の樹立 ~ 2014:09:16:18:00:11
◆運動や記憶に関する情報伝達を司る重要な機能性タンパク質「ニコチン性アセチルコリン受容体」1分子の内部運動を世界で初めて動画として捉えた。◆5つのタンパク質(サブユニット)から成るこの受容体は、各サブユニットが変化することによって受容体全体が多様に運動できることを証明した。◆本受容体のサブユニットすべてが創薬の標的であり、その内部動態情報を取得できる本計測手法は、副作用のない創薬開発の基盤計測技術となる。
 
2014/09/16
機能性細胞膜の合成に成功、人工細胞にむけて大きな一歩 2014:06:20:18:00:35
○タンパク質を膜透過させる細胞膜上のトンネル「SecYEGトランスロコン」を試験管内で作製 ○SecYEGトランスロコンを介して数種の膜タンパク質を人工脂質膜に挿入 ○細胞膜の機能を自律的に合成する人工細胞の実現に期待
 
2014/06/20
直接観測された物質物理学の謎「隠れた秩序」 2014:06:19:18:30:05
○ある種のウラン化合物が示す新しい電子状態は「隠れた秩序」状態と呼ばれ、物理学の長年にわたる大きな謎であった ○最近、間接的な証拠に基づいて菱形状の秩序が類推されたが、結晶構造は正方形状であると報告されており、結晶構造の変化を直接的に観測することが最重要課題であった ○放射光を用いた超高分解能測定と純度が非常に高い結晶を組み合わせることにより、結晶構造のわずかな変化を初めて直接的に観測し、菱形状の秩序が決定的になった
 
2014/06/19
2人乗り超小型電気自動車の公道走行認定を受けました 2014:05:23:14:31:26
(1)「東京大学・柏市超小型モビリティ協議会」(会長・鎌田実)は、このたび、高齢者の円滑な外出手段となりうる2人乗りの超小型電気自動車の公道走行認定を国土交通省から受けました。 (2)本件は、すでに「原付ミニカー」として公道を走行していた車両を、大学が改造し、本認定を受けた例として、日本初のものです。 (3)今回の認定は、超高齢社会において必須である高齢者の円滑な移動手段の開発に役立ちます。今後、毎日の利用に便利に使えるか、安全性に問題がないかなどを引き続き調査検討する予定です。
 
2014/05/23
物体の硬さの触感覚を伝達できるシステムの開発 ~物体を非接触で測定し、触った感覚をディスプレイ上に再現~ 2014:05:22:15:18:00
◆物体と接触することなくその形状と硬さの両方を測定し、物体を触った感覚(触感覚)を仮想的に再現できるシステムをNHKと共同で開発しました。 ◆物体の形状だけでなくその表面の硬さ分布までを接触することなく計測し、それを離れた地点に伝送して元の物体に触れた感覚を体験できるシステムを初めて実現しました。 ◆本システムは見た目ではわからない触感覚までも伝えることができ、視覚障害者や高齢者にも分かり易く情報を伝える放送技術につながります。
 
2014/05/22
肉類ペプチドに脳萎縮抑制効果・神経心理機能強化の可能性 2014:03:29:1:00:19
◆健康な人において鶏肉に含まれる高機能食品成分イミダゾールジペプチドには記憶に関連する脳部位の萎縮を抑制する効果が見られた。 ◆同様に健康な人においてイミダゾールジペプチドには、神経心理機能に改善傾向をもたらす効果があることがわかった。 ◆食肉や魚肉の適量な摂取は、脳や心の健康維持につながる可能性が期待される。
 
2014/03/29
ウィンドチャレンジャー新形式硬翼帆の陸上実証実験開始 2014:01:20:14:00:12
 新形式の大型硬翼帆を搭載した船舶は、省エネルギー・低環境負荷の要求に応える次世代の新形式船舶として有望視されており、東京大学を中心とした産学共同研究として、上記各機関により「ウィンドチャレンジャー計画」が取り進められています。新形式の大型硬翼帆の開発を行い、これを船に複数基搭載して海洋風エネルギーを最大限に取り込み、船の主推進力とすることにより、大型商船の燃料消費量を大幅に削減する風力・燃料ハイブリッド推進船の開発を目指しています。
 
2014/01/20
東大新領域、株式会社United Geno Bridgeによる社会連携講座開設 2013:12:01:0:05:32
◆東京大学大学院新領域創成科学研究科に株式会社United Geno Bridgeによる社会連携講座を開設 ◆本講座では、次世代シーケンサ(NGS)を活用したゲノム情報の詳細な解析を通じて薬剤耐性菌の同定・制御を目指した共同研究を行う。 ◆実現すれば、薬剤耐性菌注2等による院内感染等の起炎菌・感染経路の正確迅速な特定を可能にし、院内感染治療に費やされる年間3千億円以上の医療費の削減に貢献する。
 
2013/12/01
「タンパク質1分子内部運動の2軸時分割マッピングに成功」 ~X線1分子追跡法で複雑な全ての運動が測定可能に~ 2013:10:02:0:00:50
◆SPring-8ビームラインにX線集光トロイダルミラー(注1)を導入し、タンパク質1分子の内部運動をミリラジアン精度で、かつ高角度範囲(14.3-36.9度の範囲)で測定可能なX線1分子追跡法の開発に成功しました。 ◆従来のX線1分子追跡法では困難であった大きな回転運動でも2軸(3次元)内部運動マッピングが計測でき、複雑で多様なタンパク質分子の内部運動情報を効率的に取得できます。 ◆タンパク質分子の機能性と分子内部運動特性の多量相関解析から創薬評価や異常タンパク質の機能予測が期待されます。
 
2013/10/02
リチウムイオン電池材料LixCoO2における酸素ホールの重要な役割を解明 2013:08:23:14:00:34
 ◆放射光による軟X線吸収分光法(注1)を用いてリチウムイオン電池の正極材料であるLixCoO2を研究し、酸素2p軌道のホール(酸素ホール、注2)がリチウムイオンの伝導において重要な役割を果たすことを世界で初めて解明しました。  ◆LixCoO2の複雑な電子構造を理解する上で酸素ホールという新しい概念が重要であることを示し、正極材料としての性能との関係を明らかにしました。  ◆今後、酸素ホールに注目することによって、さらに高性能のリチウムイオン電池の開発につながる可能性があります。
 
2013/08/23
「3次元ピコメートル精度でナノ粒子の水中動画観察に成功」 ~新しい時分割電子顕微鏡が究極的単粒子運動計測を実現~ 2013:07:19:18:00:03
◆走査型電子顕微鏡を用いて、水溶液中でナノ粒子1個が運動している様子を60ミリ秒の高速性で、かつ、ピコメートル(原子サイズの1/100)精度で検出することに、世界で初めて成功しました。 ◆水中で1分子(粒子)の運動計測を高精度に観察できる全く新しい高速電子顕微鏡の利用法を提案し実証しました。 ◆今後は、水中でマイクロ秒レベルの動画計測ができる超高速電子顕微鏡開発を進め、バイオ材料や高分子材料など、その運動特性を観察することが重要な系の研究に役立てます。
 
2013/07/19
制御性T細胞を誘導するヒトの腸内細菌の同定と培養に成功 -炎症性腸疾患やアレルギー症に効果- 2013:07:11:9:00:00
 東京大学大学院新領域創成科学研究科(武田展雄研究科長)附属オーミクス情報センターの服部正平教授と理化学研究所統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)消化管恒常性研究チームの本田賢也チームリーダーらを中心とする共同研究グループ#は、免疫反応を抑制する働きのある制御性T細胞(Treg細胞:ティーレグ細胞)※1を誘導するヒトの腸内細菌の同定に世界で初めて成功しました。
 
2013/07/11
「世界初、タンパク質修復に新たな分子内運動を発見」 ~ドミノ倒し運動から見えた驚きの生体分子機構~ 2013:05:30:7:00:02
◆どのような成果を出したのか:変性したタンパク質分子を修復する機能を持つシャペロニンタンパク質分子の内部運動を1分子でリアルタイムに高精度計測することに成功しました。 ◆新規性(何が新しいのか):シャペロニンは8量体のリング構造が二つ重なったシリンダ構造をとりますが(注1)、ATP(アデノシン三リン酸)と結合した後に、リング内の一部が構造変化し、その後リング全体で同期したドミノ倒しに似たねじれ運動を伴って開状態から閉状態へ移行することがわかりました。 ◆社会的意義/将来の展望:分子生物学では今まで、分子は構造を持った静止体(点)として認識してきました。今回計測した分子内部運動という新しい物性を高速高精度計測することで、今後、創薬の戦略指針や分子間相互作用の考え方が全く違ったモノになる可能性があります。
 
2013/05/30
「動く手のひらや物体に映像と触覚刺激を提示できるシステム」の開発 2013:05:21:16:31:08
東京大学 大学院情報理工学系研究科 石川奥研究室は、同大学 大学院新領域創成科学研究科 篠田研究室と共同で、動く手のひらや紙などの動物体を高速ビジョンでトラッキングし、その対象に対して遅延なく映像や触覚刺激を無拘束で投影するシステム=高速で無拘束な未来型情報環境を実現しました。
 
2013/05/21

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