新領域ガイド(研究科リーフレット)

  • 新領域の学び
  • 新領域の特色
  • 新領域の先輩たち
  • 東京大学キャンパスの三極構造

新領域創成科学研究科の「学び」

新領域創成科学研究科は、東京大学既存のすべての部局の全面的な協力のもとに新設された修士・博士課程のみの大学院(独立研究科)です。本研究科を構成する基盤科学、生命科学、環境学の各研究系に共通する特徴は、既存の個別学問分野から派生する未開拓の領域を研究・教育の対象とし、人類が解決を迫られている課題に取り組んでいることです。この新たな領域に果敢に挑戦するため、本研究科では「学融合」を基本理念に、多様なバックグラウンドを持つ教員を、本学のほか内外の研究・教育機関から結集し、領域横断的な研究課題をカバーするように構成された専攻に配置しました。
これまでに約7,000 名の修了者を世に送り出し、現在1,300 名余の学生が在籍しています。

キーワード


 

研究系 専攻 キーワード
基盤科学研究系 物質系 物性物理学、光科学、応用化学、新物質、マテリアル設計
先端エネルギー工学 宇宙開発、電気自動車、超伝導、エネルギー、プラズマ、核融合
複雑理工学 複雑系、数理・情報、脳・バイオ、極限物質、アストロバイオロジー
生命科学研究系 先端生命科学 生命、多様性、進化、健康、がん、食、生物資源
メディカル情報生命 がん、ゲノム、基礎生命科学、合成生物学、生物システム、医学・医療、橋渡し研究、創薬、バイオインフォマティクス、生物データベース、システム生物学
環境学研究系 自然環境学 陸圏、水圏、自然資源、自然環境保全、共生、海洋環境
海洋技術環境学 海洋利用、海洋環境保全、海洋情報、海洋政策、海洋産業、海洋エネルギー・資源
環境システム学 物質循環、環境動態、環境調和型社会構築、エネルギーシステム、環境安全、環境リスク
人間環境学 CO2 削減、環境エネルギー、高齢社会、モビリティ、高度情報社会
社会文化環境学 建築・都市、水・沿岸、社会・倫理、歴史・文化、情報・空間
国際協力学 国際協力、開発協力、資源環境、制度設計、フィールドワーク
サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム サステイナビリティ、合意形成、持続可能社会、グローバルリーダー、レジリエンス、環境共生、環境政策

 

物質系専攻

今後の物質科学を先導する人材を育成するため、異なるディシプリンからの教官が集い、素晴らしい研究環境下で学融合物質科学研究・教育を実践し、世界に人材を輩出します。

先端エネルギー工学専攻

未来のエネルギー工学に発展することが期待される宇宙エネルギー、電気エネルギー、プラズマ・核融合エネルギーなどの分野を横断的・俯瞰的に扱っています。

複雑理工学専攻

数理、脳・バイオ、ナノ、核融合、惑星など 先端分野の連携により、高度の専門性と広い視野を兼ね備えた、集中と選択の時代が必要とする人材を育成しています。

先端生命科学専攻

分子レベルから個体・集団レベルまでをつなぐ先端技術と幅広い生物種を駆使して、多彩な教員群が基礎から応用までを網羅する次世代生命科学の創出を目指しています。

メディカル情報生命専攻

生命科学の情報化を先導し、医科学を中心としたライフイノベーションに大きく貢献しつつ、その成果を現場での応用にトランスレーションして行くことのできる人材を教育することを目標としています。

自然環境学専攻

自然環境の構造、機能、変動、資源および自然環境-人間活動の相互作用を理解し、地球規模の環境問題の解決と新たな自然環境を創成するための研究教育を行っています。

海洋技術環境学専攻

海洋の利活用に向けた研究・開発、特に再生可能エネルギー、メタンハイドレート、環境、センシング技術の開発等を発展させつつ、新産業創出に貢献できる人材を育成します。

環境システム学専攻

環境をヒト・社会と自然からなるシステムとしてとらえ、構成要素内での素過程と要素間の相互作用の理解に基づいた環境調和型社会のデザインとその実現を目指しています。

人間環境学専攻

超高齢社会への対応と低炭素社会の実現に向けた、要素技術、システム設計の研究、ならびに成果を社会実証実験により評価し、社会に還元することを目指しています。

社会文化環境学専攻

建築・都市・地域・地球という各種スケールの物理的環境および人文社会的環境を対象とした分析・評価・予測・形成・管理に関する研究・教育を行っています。

国際協力学専攻

国際協力学に関わる上記の3 つの分野において、現場に根づいた実践的・学融合的な研究を行い、政策や施策の提言とグローバル人材の育成を通じて社会に貢献しています。

サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム

地球・社会・人間システムに関わる課題についてサステイナビリティやレジリエンスの観点から教育研究し、幅広い視野で問題解決できるグローバルリーダーを育成します。

新領域創成科学研究科の「特色」

人類の直面する多くの問題の解決に資するべく、当研究科は、新しい学問領域の創成を目指しています。そのために、既存学問分野を昇華・融合するための様々な仕組みを作り、海外の大学との有機的な連携をはかり、地球的課題の解決能力と国際感覚を身につけた人材を養成しています。

学融合というコンセプト

学融合セミナー「学融合」は研究科の基本理念です。「学融合」とは、既存の学問分野の壁を越えて、異なる分野・視点が交流する場に新しい知の創造が起きる、という信念に基づく教育・研究の姿勢です。学融合を加速するために学融合セミナーが月1回開催されています。2007 年度にはサステイナビリティ学教育プログラム(現サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム)、メディカルゲノムサイエンスプログラムが、2008 年度には核融合研究教育プログラム、基盤科学領域創成研究教育プログラムが開設されました。これらの教育プログラムは、複数の専攻が協力し、分野の壁を越えて活躍する人材を育成します。

国際化の推進

すべて英語で教育を実施するサステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラムをはじめ、国際的な研究・教育活動をおこなっています。現在、外国人教員・研究員約60名、留学生約290名が所属し、国際宿舎の設置などの環境整備を含め、今後さらに国際化を推進します。

 

ツアー



充実した研究設備

歴史ある東京大学の中で最も新しい柏キャンパスには、全学の支援のもと、わが国で最高レベルの研究設備と研究支援環境が整備されました。最先端の研究設備の一部は、学内外の研究者にも解放され、産官学の連携、地域との連携にも役だっています。

新領域環境棟
新領域環境棟には環境配慮の工夫が随所にあり、人のつながりを育む場もふんだんに用意されています。
極超音速高エンタルピー風洞
極超音速高エンタルピー風洞は、大気圏突入飛行体などの高速高温流れを研究できる世界有数の設備です。
RT-1 プラズマ実験装置
RT-1 プラズマ実験装置は、磁気浮上した超伝導マグネットで天体磁気圏を模したプラズマを作ります。
質量イメージング装置
質量イメージング装置は、組織や細胞における分子の分布を質量数ごとに画像化 できる最新鋭の設備です。
超高速シークエンサー
超高速シークエンサーは、さまざまな生物種の生命の設計図であるゲノムを読み解くための最新機器です。

 

恵まれた環境でのキャンパスライフ

キャンパスライフ


 

 

新領域創成科学研究科の「先輩たち」

本研究科を修了した先輩達は、意欲と希望に満ちて社会への扉を開き、さまざまな分野で活躍しています。

MUSE&Co.株式会社 代表取締役顔写真
久保裕丈
2005 年 東京大学工学部マテリアル工学科卒業、2007 年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻修士課程修了、 2007 年 A.T. カーニー株式会社を経て、2012 年MUSE&Co. 株式会社設立、代表取締役就任
仮説構築と検証のサイクルを効率良く回し、その成果を魅力的に世に発信する。研究者として重要な所作ですが、これは、どんな道に進む上でも須らく強みとして活かせる要素です。まずは目の前の研究に没頭し、獲得した専門性と、研究者としての所作により、皆様が世界を牽引する人材となることを願っています。
静岡大学農学部 共生バイオサイエンス学科 准教授顔写真
平田久笑
1999 年 東京農業大学農学部卒業、2001年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 修士課程修了、2004 年 同博士課程修了、2004 年日本学術振 興会特別研究員、2006 年 静岡大学農学部助手、同助教を経て、2010 年より現職
微生物感染による植物の病気のしくみを、分子レベルで解明することが研究目標です。大学院での異他分野との交流が、研究者に必要な好奇心と向上心、多角的な見方を育んでくれました。当時のハードな研究生活は、計画力と実践力、試行錯誤する忍耐力を養う糧となり、今は育児をしながらの仕事の礎となっています。

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 勤務顔写真
栗田英治
2001 年 筑波大学大学院環境科学研究科環境科学専攻修士課程修了、2011 年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 自然環境学専攻博士課程修了
現在、中山間地域及び被災地における農地の再生・保全管理に関わる研究に従事しております。農地等のマネジメントのあり方を、土地や地域の分析を通じて考えていく上で、新領域で取り組んだ都市近郊農地を対象とした博士研究や、コースゼミなどを通じて横断的に様々な分野の研究に触れた経験が活かされています。
株式会社デンソー 基礎研究所 勤務顔写真
蜂須賀知理
2002 年 慶應義塾大学環境情報学部卒業、 2004 年 東京大学大学院新領域創成科学 研究科 環境学専攻修士課程修了、2007 年 東京大学大学院新領域創成科学研究科 環境学専攻博士課程修了
私は、自動車の安全・快適システムの実現に向け、運転者モニタリング技術の研究開発に取り組んでいます。現在の業務には在学中の「運転者の居眠り防止技術研究」の経験が大いに役立っています。学生の皆さん、ぜひ日々の研究活動に没頭してください。
我々卒業生はいつも皆さんを応援しています。

 

在校生からのメッセージ

 

社会文化環境学専攻 博士課程1年顔写真顔写真
安室 一
東北大学理学部生物学科卒業
人と環境の関係史を読み解くために、生態学や考古学、民俗学等の手法を動員して研究を行っています。学問分野にとらわれず、様々なアプローチによって自身の興味・関心を探求できる場が整っています。みなさんとともに研究できる日を楽しみにしています。
先端エネルギー工学専攻 修士課程1年顔写真顔写真
高橋典生
東京大学工学部システム創成学科卒業
プラズマの豊かな構造を自然(宇宙)から学び取るために、浮遊した超電導コイルによって天体の磁気圏を模擬した環境でプラズマ分光実験をしています。ここには知的な刺激がたくさんあり、新たな「知」への貢献をしたい人にとって素晴らしい環境です。

東京大学キャンパスの三極構造

専門領域の継承と内在的発展を目指す本郷キャンパス、学際的な教育と研究を使命とする駒場キャンパスに対して、柏キャンパスでは既存の諸 専門領域を基礎にさかのぼって組み替えた領域横断的な教育と研究、すなわち「知の冒険」を追求します。柏キャンパスを本郷、駒場に続く第3 番目の「極」として充実させることにより、東京大学が目指す三極構造が完成します。

 

本郷

伝統的学問分野

三極構造の重心をなすキャンパスとして、伝統的なディシプリンを基礎とし、学部後期課程から大学院に及ぶ教育と研究を行います。

新しい学問分野の創成

未来を切り開く教育研究の新たな拠点として、成熟度の異なるディシプリンの融合による大学院教育と研究を行い、知の冒険を試み、新しい学問領域の創造を目指します。

駒場

学際的学問分野

全学の学部前期教育を受けもつほか、異なるディシプリンの相互作用や社会との交流を基本として、学部後期課程、大学院にも及ぶ学際的な教育と研究を行います。

 

ACCESS
柏ICから つくばエクスプレス
柏の葉キャンパス駅から
JR常磐線・東武野田線
柏駅から
常磐自動車道柏インター千葉方面出口から
国道16 号線へ。
500m先「十余二工業団地入口」交差点を右折。
1km先右手が東京大学柏キャンパスです。
■ シャトルバス
• 柏の葉キャンパス駅 〜東大柏キャンパス
■ 路線バス(西口・東武バス1 番のりば)
• 西柏03 流山おおたかの森駅東口行き
• 西柏04 江戸川台駅東口行き
• 西柏10 江戸川台駅東口行き
東大西、東大前、下車
■ タクシー
柏の葉キャンパス駅西口から約5分
■ 路線バス(西口・東武バス2 番のりば)
• 西柏01 国立がん研究センター行き
(柏の葉公園経由)
東大西、東大前、下車
■ タクシー
柏駅西口から約20分

 

柏キャンパス 新領域事務室 〒277-8561 千葉県柏市柏の葉5-1-5 TEL: 04-7136-4003 FAX: 04-7136-4020

 


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