過去の開催一覧|

2007年度第4回学融合セミナー

講義:
2007年10月24日 
場所:
柴田 直 教授

半導体VLSI技術の新たな展開を求めて~心の情報処理に学ぶVLSIブレインプロセッサ~

柴田 直 教授

半導体微細加工技術の進歩は目覚しく、まもなく1cm四方のシリコンチップ上に100億個のトランジスタ集積が可能になる。これは人間の大脳新皮質を構成するニューロンの総数にも匹敵するが、果たして人間のように柔軟な判断のできるコンピュータは出来るのか?現在の技術とは異なるアプローチでその可能性を探る。デバイスの物理現象をそのまま基本演算に用いて、心理現象を模擬するVLSIチップについて紹介する。

 和田 猛 准 教授

リン原子修飾核酸医薬の化学的創製

和田 猛 准 教授

近年,遺伝子の発現を選択的に制御することが可能な比較的短鎖のDNAやRNA誘導体が注目されている。これらを医薬として実用化するためには、核酸誘導体の生体内における安定性を、適切な化学修飾により向上させることが重要である。本講演では、最近開発に成功した新しいリン原子修飾核酸医薬の合成法について紹介する。また、新領域創成科学研究科内での「学融合」の成果についても報告する。

山室 真澄 教授

水生大型植物の保護・復活による湖沼水質の改善

山室 真澄 教授

日本では水草の中でも沈水植物が早くに消失してしまったために、その水質保全機能が軽視されてきた。ここでは海外での沈水植物復活の取り組みを紹介するとともに、その水質保全機能のメカニズムについて、最新の研究を紹介する。