プラズマ理工学講座
西浦 正樹 准教授 にしうら まさき

tel: 04-7136-5560

 磁気圏型プラズマ実験装置RT-1を用いた高性能プラズマ生成とその物理の実験・理論研究(2013〜):  電子サイクロトロン加熱とイオンサイクロトロン加熱を用いた高イオン温度のプラズマ実験シナリオを構築し、内在する新しいプラズマ物理現象を発現させることを目指しています。

 


磁気圏型プラズマ実験装置RT-1。
磁気浮上した超伝導コイルを用いてプラズマ閉じ込め磁場を発生させ、高周波を用いて高温プラズマを生成する。



RT-1の超伝導コイル周辺に発生した高温プラズマ。

 ミリ波ジャイロトロンを用いた協同トムソン散乱計測の開発とその応用(2008〜):  
高温プラズマ中のイオンの速度分布関数を調べるためにミリ波散乱を用いた計測器の検討しました。(文献1,<a href="http://www.nifs.ac.jp/NIFS-NEWS/pdf/197-3.pdf">2<a>)。  大型ヘリカル装置LHDに於いて、ミリ波による協同トムソン散乱モデルと実験結果を比較しています。またそのスペクトルの時間応答を観測することに成功しています。この先進計測手法により高温プラズマの物理現象を解明していく予定です。また、関連したミリ波コンポーネント技術の開発やデータ処理手法の開発を行っています。

 核燃焼プラズマ中の損失アルファ粒子検出器の開発(2005〜) :  国際熱核融合炉(ITER)や燃焼プラズマにおいて、高エネルギーアルファ粒子の炉壁への損失がプラズマ性能劣化や炉壁損傷を引き起こすと懸念されている。その計測器開発と付随する様々な新しいソフトとハードウェアテクノロジーを駆使した学理の探求と構築を行っています。放射線計測に関しては医療分野との連携を推進し、プラズマの画像診断装置を開発しています。(文献3,4)

[文献]
1) Masaki NISHIURA, Shin KUBO, Kenji TANAKA, Sakuji KOBAYASHI, Kohta OKADA, Hiroshi KASAHARA, Shinya OGASAWARA, T. SHIMOZUMA, Takashi MUTOH, Kazuo KAWAHATA, Teruo SAITO, Yoshinori TATEMATSU, LHD experiment group,“70 GHz range notch filter for microwave plasma diagnostics”, Plasma and Fusion Research, 8, 2402027(2013).
2) 西浦正樹, "協同トムソン散乱計測〜核融合プラズマ中の高速イオン追跡", 核融合科学研究所ニュース, 2010/2011 No.197, P6-7.
3) M. Nishiura, T. Nagasaka, K. Fujioka, Y. Fujimoto, T. Tanaka, T. Ido, S. Yamaomoto, S. Kashiwa, M. Sasao, LHD experiment group, “Development and irradiation test of lost alpha detection system for ITER”, Review of Scientific Instruments 81 (2010) 10D313. 4) T. Hirouchi, M. Nishiura, T. Nagasaka, T. Ido, M. Sasao, K. Fujioka, M. Isobe, and T. Mutoh, “Effect of ion beam and neutron irradiations on the luminescence of polycrystalline Ce-doped Y3Al5O12 ceramics”, Journal of Nuclear Materials 386-388 (2009) 1049-1051.
[その他の活動]
日本物理学会、プラズマ核融合学会、応用物理学会各会員。
日本物理学会領域2放電世話人(2000〜2001)、International Tokamak Physics Activity(ITPA)計測部門国内委員(2009〜)。

[将来計画]
磁気圏型プラズマ実験装置RT-1における実験を通し、高性能プラズマの生成や新しい学理の探求を行っていきます。将来の発電を目指した核融合研究は学外とも連携して研究を進めます。

[教官からのメッセージ]
自分のアイデアで新しい研究分野を切り開いていきたい、新しいことに挑戦したい、ビッグサイエンスである大型装置を使ったプラズマ物理の研究を行いたいなどいろいろな考えがあると思います。プラズマ・核融合をキーワードとして様々な経験を通して研究の最先端分野を切り開き、将来社会の一員として重責を果たす立場で活躍してほしいと考えています。
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 基盤科学研究系 先端エネルギー工学専攻
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東京大学大学院 新領域創成科学研究科 基盤科学研究系 先端エネルギー工学専攻